目次
1. トイレの換気扇を24時間つけっぱなしにするメリット

トイレの換気扇を24時間つけっぱなしにするメリットを説明する。小まめに入り切りするのと、どのような違いがあるのだろうか。
結露防止やカビ対策になる
換気扇には湿気を排出する効果がある。水を使用するトイレは湿気が多い。冬は気温差による結露が発生することもあり、床やカビが湿気てしまう可能性がある。傷みやすくなるのはもちろん、カビも発生しやすくなるので注意が必要だ。だが、トイレの換気扇を24時間つけっぱなしにすれば湿気がこもりにくいので、結露防止やカビ対策になるだろう。
イヤなにおいがこもらない
トイレを使用したあとは嫌なにおいがこもりやすい。短時間で換気扇を切ると、においが排出できず残る可能性がある。トイレが汚れていたり、家族が多かったりする場合は、とくににおいやすいだろう。
換気扇を24時間つけっぱなしにすれば、イヤなにおいがすぐ排出できる。窓がないトイレはとくににおいがこもりやすいので、つけっぱなしにするのがおすすめだ。
換気扇を24時間つけっぱなしにすれば、イヤなにおいがすぐ排出できる。窓がないトイレはとくににおいがこもりやすいので、つけっぱなしにするのがおすすめだ。
ホコリや有害物質などを排出できる
ホコリの正体は繊維のクズだ。洋服を脱ぎ着したり、トイレットペーパーを使ったりするトイレは、意外とホコリがたまりやすい。トイレが汚れるのはもちろん、便座に付着すれば黒ずみの原因になる。換気扇をつけっぱなしにするとホコリは排出できるため、掃除の手間を軽減することにもなるのだ。
また、建材の化学物質というとやや大げさかもしれないが、壁や天井などに使われている合板の接着剤などに用いられる「ホルムアルデヒド」は、ヒトの粘膜を刺激する。場合によっては視界がチカチカする、喉が痛むなど、シックハウス症候群の原因になることもある。
今でこそ使用量が抑えられ飛散量も減っているが、少し前までは広く用いられていた。トイレは家の中でもとくに狭い密室だ。換気扇を回しておくことで、少しでもそうした化学物質を減らしたい。
また、建材の化学物質というとやや大げさかもしれないが、壁や天井などに使われている合板の接着剤などに用いられる「ホルムアルデヒド」は、ヒトの粘膜を刺激する。場合によっては視界がチカチカする、喉が痛むなど、シックハウス症候群の原因になることもある。
今でこそ使用量が抑えられ飛散量も減っているが、少し前までは広く用いられていた。トイレは家の中でもとくに狭い密室だ。換気扇を回しておくことで、少しでもそうした化学物質を減らしたい。
2. トイレの換気扇を24時間つけっぱなしにした場合のデメリットは?

トイレを24時間つけっぱなしにしたときのデメリットを確認しておこう。メリットと比較して、つけっぱなしにするかどうかを考えてほしい。
考えられるデメリットとは
- 電気代がかかる
- 冬場は風が流れて寒い
- 花粉や黄砂が入ってくる可能性がある
- 小まめな手入れが必要になる
- 換気扇の劣化が早まる可能性がある
換気扇をつけっぱなしにすると、外気がトイレに入ってくる。冬は寒さを感じやすく、時期によっては花粉や黄砂も入ってくるだろう。また、まったく使わなくても劣化することがあるが、稼働させ続けても劣化が早まる可能性がある。
3. トイレの換気扇を24時間つけっぱなしにしたときの電気代

トイレの換気扇を24時間つけっぱなしにする場合、気になるのが電気代だ。計算方法と電気代の目安を紹介する。
電気代の計算方法
電気代の計算方法は「消費電力(W)÷1000×使用時間(h)×料金単価(円/kWh)」だ。WではなくkWなら、1000で割る必要がない。料金単価はプランによって異なるが、27円を目安にしてほしい。
トイレの換気扇の電気代の目安
一般的な例だが、トイレの換気扇の消費電力はおおよそ2〜3W程度。使用時間が1時間として紹介した計算式に当てはめると、3(W)÷1000×1(h)×27(円/kWh)=0.08円となる。
さらに24時間使用すれば1.92円、1ヶ月(30日)なら電気代は57.6円くらいになるだろう。1年間でも691.2円なので、数々のメリットを考えれば安いほうではないだろうか。
さらに24時間使用すれば1.92円、1ヶ月(30日)なら電気代は57.6円くらいになるだろう。1年間でも691.2円なので、数々のメリットを考えれば安いほうではないだろうか。
4. トイレの換気扇は定期的な掃除が重要

トイレの換気扇にはホコリなどの汚れがたまる。掃除が必要な理由と適切な頻度を紹介しよう。
掃除しないとどうなる?
トイレットペーパーなどから発生したホコリは、換気扇に蓄積される。放置すると換気効率が悪くなるので注意が必要だ。においがこもりやすくなったり、故障しやすくなったりするので、定期的に掃除をしてほしい。
どれくらいの頻度で掃除すべき?
使用する頻度や環境でも異なるが、トイレの換気扇を掃除する頻度は1年に1~2回を目安にしよう。見た目が汚れていたり、異音がしたりする場合は、すぐに掃除をしたほうがよい。
5. トイレの換気扇の掃除方法

トイレの換気扇は定期的に掃除をして清潔に保ちたい。カバーの外し方や掃除方法を解説する。
トイレの換気扇掃除に必要なもの
- 除菌ウェットティッシュ
- 小さいブラシ
- ハンディータイプの掃除機
高い場所での作業も必要なので三脚があると便利だ。カバーを外すときなどホコリが落ちてくる可能性があるため、吸い込まないようにマスクをしておこう。床に新聞紙を敷いておくと床掃除の手間を減らせる。
換気扇のカバーの外し方
トイレの換気扇にはいろいろなタイプがあるが、手前に引っ張って外せるタイプが多い。フチに手をかけたら、手前に引っ張ってみよう。あとは引っかかっているワイヤーを外すだけだ。
換気扇の簡単な掃除方法
- カバーや内部の汚れを掃除機で吸い取る
- カバーにこびりついた汚れはブラシでこする
- 除菌ウェットティッシュでカバーや内部を拭き取る
内部やカバーが乾燥したのを確認したら、カバーを元通りに取り付けよう。外し方とは逆の手順で取り付けられる。
換気扇の入念な掃除方法
ドライバーでファンや本体を取り外して、丸洗いする方法だ。ネジがあるタイプならクルクルと回せば外せる。取り外したファンは水洗いをして、汚れが酷いようなら中性洗剤を使おう。換気扇や本体は、掃除機でほこりをとってからウェットティッシュで拭いてほしい。
ファンや本体が乾燥したのを確認したら、ドライバーを使って元の状態に戻す。ただし、トイレの換気扇には取り外しができないタイプもあるので、注意が必要だ。分解作業に不安があるなら、簡単な掃除のみにするかプロの清掃業者に依頼しよう。
ファンや本体が乾燥したのを確認したら、ドライバーを使って元の状態に戻す。ただし、トイレの換気扇には取り外しができないタイプもあるので、注意が必要だ。分解作業に不安があるなら、簡単な掃除のみにするかプロの清掃業者に依頼しよう。
使い捨てフィルターを取り付けると掃除が楽になる
使い捨てタイプの外付け防止フィルター(カバー)を活用すれば、キレイな状態を保ちやすくなる。不織布製で簡単に貼り付けることができ、ホコリや汚れをキャッチ。
完全によごれを防ぐことはできないが、定期的に交換すれば掃除の手間を軽減できるだろう。ただし、フィルターを汚れたまま放置すると効果がなくなるので、定期的に交換してほしい。
完全によごれを防ぐことはできないが、定期的に交換すれば掃除の手間を軽減できるだろう。ただし、フィルターを汚れたまま放置すると効果がなくなるので、定期的に交換してほしい。
6. トイレの換気扇を交換すべきタイミングとは?

トイレの換気扇が壊れたら交換が必要だ。交換のサインとタイミングを紹介しよう。
寿命が近い
あくまで一般的な例だが、トイレの換気扇の寿命は7〜10年と言われている。10年を超えた換気扇で、換気効率が落ちてきたものは交換を検討しよう。
うるさい、異音がする
トイレの換気扇から異音がするときは、交換のサインかもしれない。ただし、ホコリが原因のケースもあるので、まずはキレイに掃除をしてみよう。それでも改善されないなら交換したほうがよい。
掃除をしてもイヤなにおいが消えない
イヤなにおいが消えない場合、紙や床ににおいが染み付いている可能性がある。まずは徹底して掃除をしよう。それでもにおいが消えないなら、換気扇の不具合が原因の可能性がある。修理や交換を検討するのがおすすめだ。
スイッチを入れても動かない
換気扇がスイッチを入れても動かないなら、電気回路やモーターに異常が発生している可能性が高い。電気回路の修理には資格が必要なので、自分では修理するのは不可能だ。まず原因をつきとめるために、業者に点検を依頼しよう。
7. トイレの換気扇の種類と交換費用

トイレの換気扇には種類があるので、違いを確認しておこう。業者に交換を依頼する費用の目安や、自分で交換できるかなど、気になるポイントをまとめた。
トイレの換気扇には大きく2種類ある
トイレの換気扇は「パイプ用」と「ダクト用」に分かれる。パイプ用換気扇は壁に取り付けてあり、穴で外部がつながっている。施工がしやすく費用も比較的安い。ただし、スイッチや浴室乾燥機と連動しているタイプだと、追加で費用が発生するケースがある。
ダクト用換気扇は天井に埋め込むタイプの換気扇だ。浴室乾燥暖房などほかの設備と連動しているタイプが多い。配線工事が必要になるため、交換費用はやや高めだ。自宅の換気扇がどちらのかまずチェックしてみよう。
ダクト用換気扇は天井に埋め込むタイプの換気扇だ。浴室乾燥暖房などほかの設備と連動しているタイプが多い。配線工事が必要になるため、交換費用はやや高めだ。自宅の換気扇がどちらのかまずチェックしてみよう。
トイレの換気扇の交換を業者に頼んだ場合の費用
- パイプ用換気扇:2~3万
- パイプ用換気扇(連動機能あり):2~3万(追加費用2万円~10万円)
- ダクト用換気扇:3~10万円
正確な費用は業者や状況によって異なるため、見積をしないとわからない。トイレの換気扇を安く交換したいなら、複数の業者から見積をとって比較するのがおすすめだ。
トイレの換気扇を自分で交換することは可能?
トイレの換気扇は、壁や天井に備え付けられている。DIYで交換するには少々ハードルが高い。そのうえ、コンセントの増設など電気配線工事が必要になることもある。工事は有資格者でなければ行えないため、事故を防ぐためにも業者に相談したほうがいいだろう。
賃貸物件にお住まいなら、先に大家や管理会社に「トイレの換気扇を交換したい」と確認しておくのを忘れないようにしたい。また、費用を抑えたいなら、自分で安く購入した換気扇を取付けてもらえるか業者に確認してみよう。
賃貸物件にお住まいなら、先に大家や管理会社に「トイレの換気扇を交換したい」と確認しておくのを忘れないようにしたい。また、費用を抑えたいなら、自分で安く購入した換気扇を取付けてもらえるか業者に確認してみよう。
8. トイレの換気扇はつけっぱなしでもOK!ただし掃除は定期的に

トイレの換気扇をつけっぱなしにするメリットは多い。結露防止やカビ対策になり、イヤなにおいもこもりにくくなる。トイレの換気扇は消費電力が少ないので、電気代が大幅に上がる心配はない。
ただし、換気扇が汚れたままだと換気効率が悪くなる。掃除機やウェットティッシュを使用して、年に1~2回ほど掃除をしよう。掃除の手間を軽減したいなら、使い捨ての外付けフィルターを活用するのがおすすめだ。
ただし、換気扇が汚れたままだと換気効率が悪くなる。掃除機やウェットティッシュを使用して、年に1~2回ほど掃除をしよう。掃除の手間を軽減したいなら、使い捨ての外付けフィルターを活用するのがおすすめだ。
結論
トイレの換気扇を24時間つけっぱなしにすれば、においやほこり対策になる。ただし、電気代がやや高い、冬場は寒いなどのデメリットもあるので、一緒にチェックしておこう。また、換気扇の寿命が近い場合は交換を検討してほしい。異音がする、動かないなどのサインを見逃さないようにしよう。トイレの換気扇は自分では交換するのが難しいので、業者に依頼してほしい。