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キュプラとはどんな生地?特徴やお手入れ方法を徹底解説!

投稿者:ライター 藤田幸恵(ふじたゆきえ)

2020年2月 1日

キュプラと聞いて、すぐに衣類の生地のことだとわかった方は、かなりの物知りだといえるだろう。綿や麻などと違って、キュプラはみんなが知っているメジャーな繊維ではないからだ。だが、スーツの裏地やドレスなど、高価な洋服には使われていることが多い高級素材である。今回、このキュプラの特徴や取り扱い方を解説していく。

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1. キュプラ生地の特徴

キュプラはシルクに似た艶やかな素材で、スーツの裏地や女性用のドレスによく使われている。キュプラに似た見た目のものに、レーヨンやポリエステルという素材があるが、原料や作られ方はまったく違う。

キュプラの原料

キュプラはコットンリンターという、綿花の種の周りの産毛部分からできている。この産毛部分は、短すぎて綿糸にできず、もともとは捨てられていたものである。それを精製・溶解して作られた再生繊維なのだ。このことから、キュプラはエコな繊維だといえる。

天然繊維が原料でありながら、自然のものよりも均一性があるため、天然のものと人工のものの良いところを取ったような素材だ。

キュプラの名前の由来

キュプラには「銅」という意味がある。綿花の周りの産毛を溶解するときに、酸化銅アンモニア溶液を使う。このことから、キュプラと名付けられたのだ。

レーヨンやポリエステルとの違い

レーヨンとポリエステルは、どちらも光沢がある化学繊維で、キュプラと同じようにスーツの裏地によく使われている。だが、レーヨンは木材パルプから作られた再生繊維で、ポリエステルは石油由来のキシレンから作られた合成繊維だ。このため、キュプラ・レーヨン・ポリエステルは見た目は似ていても、機能面では異なる。

2. キュプラ生地が持つメリットとデメリット

ここからは、キュプラ生地のメリットとデメリットについて解説していく。

メリット

キュプラは高価なスーツの裏地によく使われている。これはキュプラの特性が裏地にぴったりだからである。キュプラを使うメリットを説明する。

高級感がある

キュプラは光沢があって、ドレープ感が贅沢な雰囲気である。なめらかで肌触りが良いので、袖通しももたつかない。ちらっと裏地が見えたときにも高級感が出る。

調湿機能と耐熱性に優れている

キュプラは素材そのものに水分を多く含んでいて、しっとりとしている。繊維に含まれている水分は、湿度を調節したり保温したりする効果がある。蒸し暑い夏は体をひんやりさせ、寒い冬は体を温める作用がある。

静電気が起こりにくい

保湿性に優れているため、キュプラを裏地に使っていると静電気が起こりにくい。冬場の嫌な静電気を抑える効果があるのだ。

デメリット

反対に、キュプラ生地の持つデメリットは何だろうか?

他の合成繊維に比べて高価

前の章で挙げたレーヨンやポリエステルに比べて、キュプラは高価である。これは、キュプラの製造工程が難しく、世界でもいくつかの企業だけが作ることができるものだからだ。

水に弱い

水に弱く、濡れると染みやしわになってしまう。洗濯する際は、水染みに気をつけなければならない。

摩擦に弱い

摩擦によって繊維が傷んで、毛羽立ちやすい。摩擦に弱いため、自宅での洗濯や取り扱いには注意が必要だ。

3. キュプラ生地の扱い方や注意点

キュプラは摩擦に弱いため、基本的には自宅で洗濯はせずにクリーニングに出すほうが無難だ。

キュプラの洗濯表示

同じキュプラ素材の衣類でも、ものによって洗濯可能か否かは異なる。洗濯表示を見て、洗濯桶のマークや手洗いと書かれているものは、洗濯することができる。反対に、洗濯桶のマークにバツが付いていたら、無理して洗濯をせず、クリーニングに出そう。

洗濯方法

洗濯表示を確認して洗濯可能になっていても、必ず手洗いをしよう。

準備するもの

  • おしゃれ着洗い用の中性洗剤
  • 洗濯ネット
  • 大きめのタオル

手順

30℃程度のお湯(洗濯表示に従う)をはり、所定の容量の洗剤を混ぜ入れる。洗濯する衣類はたたんで、洗濯ネットに入れる。洗濯ネットごとお湯に浸して、30秒ほど押し洗いする。次に、新しい水で押すようにすすぐ。すすいだあとは、洗濯ネットごと大きめのタオルに包み、押して脱水をする。

取り扱うときの注意点

キュプラは水に弱いので、洗濯可能のものでも、水に浸す時間を極力短くするように気をつけよう。洗濯する際は先にタオルまで準備して、手早く済ませることを心がける。また、擦ることで生地にダメージを与えてしまうので、洗うときもすすぐときも洗濯ネットの上から押すだけにしよう。

染みの取り方

染みができたときに、無理に擦ってしまうと余計生地を傷めてしまう。クリーニング店に相談するのが良いだろう。

しわの取り方

キュプラ生地にしわが寄ってしまったときは、当て布をして低温か中温でアイロンをかけるときれいになる。水に弱い素材なので、アイロンの際スチーム機能は使わないようにしよう。もちろん初めに洗濯表示を見て、アイロン可能であることを確認してから取りかかろう。

結論

ここまで、キュプラの特徴や取り扱い方について解説してきた。キュプラは高価ではあるものの、美しく、着心地も良い素材だ。だが、他の化学繊維に比べると取り扱いが難しいところがある。高級感のある質感を損なわないためにも、擦ったり水に浸けたりしないようにしよう。そして、お手入れで困ったことがあれば、クリーニング店に相談することをおすすめする。

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