1. 意外と知らない「埃」の正体とは?

まずは、意外と知らない埃の正体や人体に及ぼすリスクについて理解を深めよう。
埃の成分
- 家の中で発生する繊維クズ、フケ、髪の毛、ペットの毛、食べかすなど
- 家の中を浮遊しているダニの死骸、フン、カビの胞子、細菌など
- 外で発生し家の中に持ち込まれる煙、排気ガス、虫の死骸、フンなど
- 玄関や窓から入ってくる土埃、砂埃、花粉など
埃と言うと、灰色や茶色がかったフワフワの物体を思い浮かべる方も多いと思うが、それらはこうした成分が絡まり合っている。とくに多いのは繊維クズや綿埃と呼ばれるものだ。
いずれも健康によろしくないものばかりだが、その中にはダニやカビ、それに細菌などのいわゆる「病原体」が潜んでいるところも恐ろしい。
いずれも健康によろしくないものばかりだが、その中にはダニやカビ、それに細菌などのいわゆる「病原体」が潜んでいるところも恐ろしい。
健康リスク
- 喘息やアレルギー症状
- 食中毒や伝染病
- 花粉症(ハウスダスト症候群) など
一例だが、埃を吸い込むことで人体にこういった影響が出ることがある。とくに抵抗力が弱い子どもやお年寄り、体調が優れない方などにとっての埃は大敵だ。
埃は排除できない
埃は、生活するうえで排出される成分や自然に発生するものが絡まり合っている。そのため、完全に排除することはできないし、掃除をしてもすぐに埃が溜まってしまう。だからと言って掃除を怠れば、埃が水分や油分を吸収して変質し、ガンコな汚れとして残ってしまう。大切なのは「こまめな掃除」「埃が溜まりにくい環境」だろう。
2. 埃が「溜まりやすい場所」を知っておこう

毎日のように家中くまなく掃除をするのは難しい。だが、少しでも多くの埃を効率よく除去できるように、埃が溜まりやすい場所を知っておこう。
埃が溜まりやすい場所
- ヒトの頭よりも高い照明器具、天井、タンスの上、壁、換気扇など
- ヒトの動線から外れる部屋の隅、家具の隙間、家具の裏、押入れなど
- 静電気を帯びているコンセントや家電、給排気する家電のフィルターなど
こうした場所には埃が溜まりやすい。もちろん、テーブルや机、本棚、イス、ソファー、ベッドといったあらゆる場所に埃は溜まるが、少しでも多くの埃を効率よく除去するため、まずこれらのポイントを押さえておこう。
3. 埃を効果的に除去する掃除のコツとは

続いて、溜まった埃を効率よく除去する掃除のコツをお伝えする。闇雲に拭き掃除や掃き掃除、掃除機がけをしていた方は、この機会に掃除方法を見直そう。
掃除のタイミング
人が動けば空気に流れが生じ、それに乗って埃も舞い上がる。そのため活動中に掃除をするよりも「朝イチ」「帰宅直後」などのほうが埃を除去しやすい。もちろん、それが難しい方は活動中でも構わないが、より効率がいいタイミングとして朝イチや帰宅直後と覚えておこう。
効率的な掃除の手順
- 換気扇を回す
- 頭より高いところの埃をハンディーモップで絡め取る
- 目線〜腰の高さにある埃をハンディーモップで絡め取る
- ドライタイプのフロアモップで床の埃を取る
- 床を掃除機がけする
- 「2〜4」までの場所を水拭き・乾拭きして仕上げる
毎日ここまでする必要はないが、週1回〜少なくとも月1回を目安に念入りに掃除をしておけば、埃が溜まるのを防げるはずだ。床を掃除する際は、家電の裏や家具の隙間、コンセント周りなども忘れずにチェックしよう。
「除電」も大きなポイント
- 水に柔軟剤を適量溶かす
- 雑巾を浸して絞り、拭き掃除をする
埃は静電気に吸い寄せられて固まったりくっついたりする。柔軟剤には静電気の発生を抑制する成分が含まれているため、埃の掃除に生かせるだろう。もしくは、柔軟剤を溶かした水溶液に雑巾を浸したら一度乾かし、その雑巾で乾拭きする方法もおすすめだ。
4. 埃対策にぜひ取り入れたいアイテム3選

最後に、埃対策をするならぜひ揃えておきたいアイテムを3つ紹介する。
ハンディーモップ
大きさ、形状、繰り返し使えるか使い捨てかなど、さまざまなタイプがあるので、使い勝手にあわせて選ぼう。埃対策なら、静電気の発生を抑制する効果がある、ダスキンの「エレクトロン・エル-E」などはおすすめだ。
マイクロファイバークロス
超極細繊維、マイクロファイバークロスもさまざまな種類が販売されている。たとえばレックの「激落ちクロス」などが有名だ。水だけで掃除できるので、普通の雑巾のほかに一枚持っておくと埃掃除に便利だろう。
空気清浄機
メーカーや機種が豊富でなにを選んでいいか分からなくなるかもしれないが、たとえばダイキンの「ストリーマ空気清浄機」のように、埃に含まれる花粉や排ガス、PM2.5といった微粒子を除去できる機能を備えたものをおすすめしたい。
結論
埃は日々、蓄積していく。目に見えて溜まっているときは、すでに埃を吸い込んでしまっているかもしれない。溜まる前にいかにこまめに掃除をしておくかが、埃対策にとって重要だ。この機会に埃への知識を深め、掃除方法を見直してみよう。