1. 洗濯のりを使うメリットとは

洗濯のりは、洗濯物をしっかりとした形に整えるために使えるアイテム。仕上げの段階で使うものだ。洗濯のりになじみがない方は、まず洗濯のりを使うことのメリットを知ろう。
ワイシャツがまるでクリーニング店の仕上がりに
洗濯を繰り返し行うことで、もともとピンと張っていた衣服の生地の繊維は次第にゆるんでいく。ワイシャツをはじめとするかっちりとした衣服においては、繊維のゆるみは服全体の型崩れにつながってしまうのだ。
しかし、洗濯のりを使うことで繊維をコーティングして形を整えることができるので、洗濯のりとアイロンがけの組み合わせはとても有用である。
しかし、洗濯のりを使うことで繊維をコーティングして形を整えることができるので、洗濯のりとアイロンがけの組み合わせはとても有用である。
汚れが定着しにくくなる
洗濯のりは衣服の表面を覆ってくれるため、衣擦れによる摩擦ダメージや皮脂汚れの定着を軽減することができる。
もし汚れがついてしまっても、洗濯することで洗濯のりが汚れと共に剥がれてキレイになるので簡単にリセット可能となる。
汚れ防止、劣化防止という観点から見ると、ワイシャツだけではなくプライベートで着るTシャツやカットソーなどにも洗濯のりを施したいところだ。
もし汚れがついてしまっても、洗濯することで洗濯のりが汚れと共に剥がれてキレイになるので簡単にリセット可能となる。
汚れ防止、劣化防止という観点から見ると、ワイシャツだけではなくプライベートで着るTシャツやカットソーなどにも洗濯のりを施したいところだ。
2. 洗濯のりの種類や選び方

洗濯のりと一言で言っても、成分や形状に違いがある。洗濯物の種類に合った洗濯のりを選び、日常的かつ効率的に使えるようにしてほしい。
天然のりと化学のりの違い
洗濯のりは大きく分けると2種類に分類できる。
まず1つ目は天然のり。天然の洗濯のりの主成分はでんぷんで、昔からある自然派なのりだ。化学成分に頼っていないため、肌が敏感な方におすすめしたい。ただ、虫食いが発生する心配は否めないところがデメリットと言えるだろう。
次は化学のり。人工のりと呼ばれることもある。
化学のりのうち、合成のりと呼ばれる洗濯のりは「ポリ酢酸ビニル(PVAc)」や「ポリビニルアルコール(PVA)」、「耐熱性ポリマー」を成分としている。
半合成のりと呼ばれる洗濯のりは、「加工でんぷん」や「カルボキシメチルセルロース(CMC)」が使われている。
化学のりはシワ伸ばしやコーティング力は高いが、強力な分ムラにならないように留意して使ってほしい。
まず1つ目は天然のり。天然の洗濯のりの主成分はでんぷんで、昔からある自然派なのりだ。化学成分に頼っていないため、肌が敏感な方におすすめしたい。ただ、虫食いが発生する心配は否めないところがデメリットと言えるだろう。
次は化学のり。人工のりと呼ばれることもある。
化学のりのうち、合成のりと呼ばれる洗濯のりは「ポリ酢酸ビニル(PVAc)」や「ポリビニルアルコール(PVA)」、「耐熱性ポリマー」を成分としている。
半合成のりと呼ばれる洗濯のりは、「加工でんぷん」や「カルボキシメチルセルロース(CMC)」が使われている。
化学のりはシワ伸ばしやコーティング力は高いが、強力な分ムラにならないように留意して使ってほしい。
洗濯物に合ったタイプを選ぶようにしよう
洗濯のりはボトル式とスプレー式に分かれている。洗濯中に使うのであればボトル式、洗濯後のアイロンがけの段階で使うのであればスプレー式が向いているだろう。スプレー式は、襟や袖にピンポイントで使えるところもメリットである。
ボトルタイプにもいくつか種類がある。乳液タイプは仕上がりがやややわらかなため、寝具やカーテンの仕上げに使いやすい。ジェルタイプは乳液タイプより少し硬めの仕上がりになるが、肌が弱い方でも使えるだろう。粉末タイプは洗濯のりを保管している間に品質が劣化しにくいところがメリットだ。
ボトルタイプにもいくつか種類がある。乳液タイプは仕上がりがやややわらかなため、寝具やカーテンの仕上げに使いやすい。ジェルタイプは乳液タイプより少し硬めの仕上がりになるが、肌が弱い方でも使えるだろう。粉末タイプは洗濯のりを保管している間に品質が劣化しにくいところがメリットだ。
3. 洗濯のりの正しい使い方

洗濯のりを使って洗濯物を仕上げたいと思った場合、正しい使い方をチェックしてから実践することをおすすめする。
洗濯機洗いのときに使う場合は脱水前に投入
洗濯のりを使うときに、気になるのは使うタイミングだろう。
洗濯機を使った洗濯の場合、脱水の段階に入る直前に洗濯のりを投入するようにしてほしい。ただ、洗濯のりをそのまま入れるとまんべんなく洗濯のりがいきわたらないことがあるため、お湯に溶いた洗濯のりを用いてほしい。
洗濯終了後は洗濯のりが逆効果にならないよう、素早くシワを伸ばして干すようにしよう。
洗濯機を使った洗濯の場合、脱水の段階に入る直前に洗濯のりを投入するようにしてほしい。ただ、洗濯のりをそのまま入れるとまんべんなく洗濯のりがいきわたらないことがあるため、お湯に溶いた洗濯のりを用いてほしい。
洗濯終了後は洗濯のりが逆効果にならないよう、素早くシワを伸ばして干すようにしよう。
手洗い時は洗っている最中に投入
たらいにお湯や水を張って手洗いをしている場合は、ある程度洗った時点で洗濯のりを溶かし入れよう。洗濯のりを入れてから洗う時間は3分程度で問題ない。全体にのりをなじませたら軽く脱水して干す工程に入ろう。
投入忘れにはスプレータイプで対応
洗う段階で洗濯のりを使い忘れた場合や、部分的に洗濯のりを使う場合はスプレータイプがおすすめである。衣服を干した後の仕上げのアイロンがけで、パリッとさせたい部分だけに洗濯のりを吹きかけ、アイロンがけで乾燥させよう。
4. 洗濯のりを使うときの注意点

洗濯のりは、洗濯洗剤と違って洗い流さない仕上げ段階のアイテムだ。キレイな洗濯物に仕上げるために、洗濯のりを使ううえで注意しておいてほしい点を挙げておこう。
洗濯のり使用後は自然乾燥かアイロンがけを
洗濯のりを使った衣服は、乾燥機にかけないようにしてほしい。洗濯のりの成分が剥がれ落ち、乾燥機本体にダメージを与えてしまうことがあるのだ。また、洗濯のりを洗濯機の柔軟剤投入口に入れるのもおすすめできない。
そのため洗濯のりを使った衣服は、通常通りハンガーにかけて干すかアイロンで水分を飛ばす方法を取るようにしよう。
そのため洗濯のりを使った衣服は、通常通りハンガーにかけて干すかアイロンで水分を飛ばす方法を取るようにしよう。
アイロンがけはあて布を使って
洗濯のりがついた衣服をアイロンがけすると、衣服に洗濯のりが定着するだけでなくアイロン側にも洗濯のりがついてしまう。アイロンに洗濯のりがつくと、過剰に熱しすぎて焦げてしまうことがあるので注意が必要である。
衣服とアイロンの両方を守りつつ仕上げを行いたい場合、衣服の上にあて布を置いてアイロンがけすることをおすすめする。
衣服とアイロンの両方を守りつつ仕上げを行いたい場合、衣服の上にあて布を置いてアイロンがけすることをおすすめする。
結論
洗濯のりは使用が面倒だと思われることもあるアイテムだが、実態はそうではなく、クリーニング店の仕上がりを自宅で体験できる便利なアイテムだ。毎日着るワイシャツを清潔感ある仕上がりにしたい、大切な衣服を長持ちさせたいと考えている方は、洗濯のりを使う習慣をつけてみるといいだろう。何に洗濯のりを使うのかによって選ぶべき種類が変わるため、何種類かの洗濯のりをそろえておくとより便利である。