このサイトは、画面を 
縦にしてご覧ください。
さぼったリングの落とし方を徹底解説!手軽に予防できるアイテムも

さぼったリングの落とし方を徹底解説!手軽に予防できるアイテムも

投稿者:ライター 渡辺恵司(わたなべけいじ)

鉛筆アイコン 2021年9月29日

「さぼったリング」はトイレ掃除を怠ると現れるというが、きちんとトイレ掃除をしていてもできることがある。本稿ではさぼったリングの正体や掃除をしていても発生する理由、落とし方などをお伝えするとともに、予防策および予防に便利なアイテムも紹介する。

  

1. 「さぼったリング」とは?

トイレ掃除をさぼっているわけではないのに、なぜかできてしまうのが「さぼったリング」だ。そもそもどういった現象なのだろうか?まずは基本的なところから解説しよう。

便器の溜水の周りにできる黒ずみ

便器には溜水があり、さらに排水管の奥には下水から悪臭が上がってこないようにするための封水がある。さぼったリングは、便器の溜水の周りにできることの多い、黒い汚れのことをいう。溜水の水面付近以外にも、水が流れるところ(吐水穴付近)にできることがある。

さぼったリングの正体は「黒カビ」などの汚れ

尿が固まって尿石となり、その尿石に黒カビが生えたり水垢やホコリが混ざったりしたものがさぼったリングである。黒カビの巣窟となりうるものだ。見た目的に気持ちよいものではないのは当然として、衛生面でもよろしくない汚れだったのである。

さぼったリングを放置すると?

さぼったリングを掃除せずにいると、やがて色素が沈着してシミのようになってしまう。こうなると容易には落とせないので、さぼったリングは「発見即退治」を心がけよう。

2. さぼったリングが発生してしまう原因

なぜさぼったリングが発生してしまうのか、その原因を探ってみよう。

黒カビが繁殖しやすい環境であることが主な原因

さぼったリングの主成分であるカビは、湿気(水気)と栄養分(尿石や水垢、排泄物の残りなどの汚れ)、それに適度な温度と酸素といった条件がそろうと生育し繁殖する。さぼったリングが現れるのは便器の溜水の水面付近や吐水穴付近とお伝えしたが、まさにこれらの条件が整いやすい部分なのである。

掃除をしているのに発生するのはなぜ?

トイレ掃除はこまめにしているという場合でも、さぼったリングができてしまうことがある。尿石や水垢などが見られず、洗剤で排泄物の残りなどもキレイに落としているはずなのに発生するとすれば、トイレタンクが汚れていることが考えられる。便器内をいくらキレイにしたところで、トイレタンクに黒カビがびっしり生えていれば、水を流すたびにカビが便器内に広がってしまうためだ。

3. さぼったリングの落とし方

それでは、便器の溜水の水面付近や吐水穴付近などに発生してしまった、さぼったリングの落とし方を見ていこう。

用意するもの

  • サンポールなどのトイレ用酸性洗剤
  • トイレブラシ
  • トイレットペーパー
  • ゴム手袋
  • マスク
  • メガネ(ゴーグル)
マスクやメガネは必須ではないが、できれば用意しておくことをおすすめする。また作業中は必ず換気扇を回し、通気性を確保しておこう。

前準備として「溜水」を減らしておく

溜水が多いと洗剤の作用が薄まるおそれがある。さぼったリングをキレイに落とすため、溜水は半分程度まで減らしておこう。やり方は、トイレブラシを使って溜水を奥へと押し込むだけでよい。もちろん、次に水を流せば水位は戻る。準備ができたらいよいよ落としていこう。

さぼったリングを落とす手順

  • さぼったリングを覆うようにトイレットペーパーを敷く
  • たっぷりと酸性洗剤をかけて2〜3分待つ
  • トイレブラシで軽くこする
  • トイレットペーパーと一緒に水で流す
以上がさぼったリングを落とす手順だ。トイレットペーパーが多すぎると、流したときに詰まるおそれがあるので量には注意してほしい。またサンポールなどの酸性洗剤は、長時間浸け置きすると便器にダメージを与えてしまうことがある。パッケージに記載されている放置時間は必ず守るようにしよう。

塩素系の洗剤とは絶対に混ぜないこと

トイレ掃除に使う洗剤には、サンポールなどの酸性洗剤のほかカビキラーやトイレハイターなど塩素系の洗剤もある。塩素系も除菌などの作用があるため黒ずみといった汚れを落とすのに効果的だが、両者が混ざると有害なガスが発生して大変危険だ。絶対に混ざらないように気をつけていただくとともに、いずれを使うにしても換気をしながら作業することだけは徹底しよう。

4. さぼったリングの原因がトイレタンクだった場合の掃除方法

トイレタンクを開けてみて黒カビが繁殖していたら、それがさぼったリングの原因になっているおそれがある。トイレタンク内の掃除方法も解説するので、便器のさぼったリングを退治する前にこちらから着手しよう。

用意するもの

  • カビキラーなどのカビ取り剤
  • トイレ用中性洗剤
  • 歯ブラシ
  • 水を汲んだペットボトル
  • スポンジ
  • ゴム手袋
  • マスク
  • メガネ(ゴーグル)
  • マイナスドライバー
カビ取り剤のほとんどは塩素系だ。したがってサンポールなどの酸性洗剤で便器内を掃除した場合、立て続けに塩素系を使わないようにしよう。もちろん、逆もしかりなのでくれぐれも気をつけてほしい。

前準備としてトイレタンクの水を抜く

まずはマイナスドライバーなどで止水栓を閉め、トイレタンク内への給水をストップさせよう。なお作業終了後に止水栓を戻すことになるが、閉める前の位置にピタリと戻すことが重要になる。開けすぎると給水の勢いが良すぎてトイレタンクから溢れたり、逆に開きが足りないと水が十分に溜まらず、排泄物を流しきれなかったりすることがあるためだ。したがって閉める際は何回転させたかを覚えておき、復旧するときはそれと同じ分だけ開けるようにしよう。

やや話が逸れたが、止水栓を閉めたら次にトイレタンクのふたを外そう。中ぶたやカバーがあればそれも外しておく。あとは、レバーを回してトイレタンク内に残っている水を流して空にすれば準備は完了だ。

トイレタンクの掃除方法

  • トイレタンクの黒カビにカビ取り剤を吹きつける
  • 数分待っている間に、ペットボトルなどに水を汲んでおく
  • 時間がきたらペットボトルの水でトイレタンク内の洗剤と黒カビを流す
  • 残った汚れにはトイレ用の中性洗剤を吹きつける
  • 使い古しの歯ブラシなどで残った汚れをこすり洗いする
  • ペットボトルに汲んだ水で洗剤と汚れを流す
  • トイレタンクの中ぶたやカバーなどは浴室に運び中性洗剤とスポンジで洗う
  • 流水でよくすすぎ、乾いたら元に戻す
  • 止水栓を戻してトイレタンク内へ水を溜める
  • トイレタンク内の水を何度か流す(中をすすぐイメージ)
  • トイレタンクから流れ出た汚れが便器に付着しているので、便器掃除をして完了
これは一般的な掃除方法だが、細かいやり方や注意点はメーカーおよび型番などによって異なる場合がある。事前に説明書やメーカーのホームページで掃除方法をチェックしておこう。また繰り返しとなるが、塩素系と酸性系は絶対に混ぜてはいけない。くれぐれも混ざり合うことのないように気をつけてほしい。

5. さぼったリングが発生するのを防ぐには?

キレイになった便器を見れば、さぼったリングなど二度と発生させたくないと思うはずだ。だが毎日家族みんなが使う便器は常に清潔に保つことが難しい。やはりこまめな掃除がもっとも大切になってくるだろう。

便器は毎日、トイレタンクは半年に1回掃除をする

便器内は、普段している掃除をそのまま継続すればよい。問題はトイレタンクだ。いくら便器がキレイでもトイレタンクが汚れていればさぼったリングが再発するおそれがある。さぼったリングが現れたら直ちにトイレタンク掃除をするというのもアリだが、予防するのであれば半年に1回は掃除をしておきたいところだ。

6. さぼったリングの予防におすすめのアイテム4選

さぼったリングの予防におすすめのアイテムもある。掃除とあわせて取り入れ、より強力なさぼったリング対策を講じよう。

小林製薬「ブルーレット さぼったリング」

便器内の溜水に投入したらしばらく放置し、あとは水に流すだけという手軽な洗浄剤だ。水際の黒ずみや黄ばみを落とすほか除菌などの効果も期待できる。

SCジョンソン「スクラビングバブル トイレスタンプ」

便器内にペタッと貼り付ける、スタンプタイプの洗浄剤がこちら。水を流すたびに勝手に便器内をキレイにしてくれる。ただし貼る位置によっては水が跳ねるため吐水穴の付近には貼らないといった工夫が必要だ。

小林製薬「液体ブルーレットおくだけ除菌EX」

トイレタンクに取り付けるタイプの洗浄剤だ。トイレタンク内の汚れも防ぎたい方はこういったアイテムを併用するとよいだろう。

木村石鹸「トイレタンクの洗浄剤」

同じくトイレタンク用の洗浄剤だが、こちらは直接トイレタンク内に投入するタイプである。酸素系漂白剤のため、塩素系のツンとしたにおいが気になる方にもおすすめだ。

7. さぼったリングはひと工夫で防げる

さぼったリングの原因は便器またはトイレタンクの汚れ(カビ)などである。原因がはっきりしているため、適切に対処すれば防ぐことは可能だ。すでにさぼったリングが発生してしまったときは本稿で紹介した掃除方法を試していただき、以降、再発しないよう予防策を講じておこう。

結論

さぼっていなくてもできてしまうのがさぼったリングだ。黒カビのさらなる繁殖を防ぐためにも、見つけたらすぐに落とすとともにトイレタンク内も一緒にキレイにしておこう。家族みんなが毎日使うトイレだからこそ、しっかり対策して少しでも清潔に保ってほしい。
インフォメーションマークアイコンオリひとを楽しむための注意事項はこちら
  • 公開日:

    2020年2月 3日

  • 更新日:

    2021年9月29日

この記事をシェアする      
  • Facebook
  • Twitter
  • Hatebu
  • Facebook
  • Twitter
  • LINE
  • Hatebu

人気記事一覧

急上昇
週間

新着記事一覧新着記事一覧