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黄砂で視界が悪くなった街の風景

黄砂の時期はいつ?注意すべき理由とは?洗濯物の干し方のコツも解説

投稿者:ライター 渡辺恵司(わたなべけいじ)

鉛筆アイコン 2022年10月13日

「黄砂」と聞いて何をイメージするだろうか。黄色い砂なのだが、実はただの砂ではない。洗濯物への付着も気をつけたいが、人体に取り込まないほうがいいこともある。黄砂の時期や注意点などの基礎知識を解説していく。

  

1. 黄砂とは?飛来する時期はいつ?

砂漠の写真
まずは黄砂についての基礎知識から見ていこう。

黄砂は風にのって飛来する「砂漠の砂」

黄砂とは、中国の内陸部にある砂漠の砂が強風などで巻き上げられたのち、上空の風にのって日本へとやってきたものである。大きな粒子は重力で落下するが、細かい粒子は風にのって日本まで届いてしまうというわけだ。
このため日本に飛来する黄砂の一粒一粒は非常に細かい粒子だが、いかんせん量が多い。大気中に大きく広がり空一面を覆ってしまうと、視界が遮られてしまうほどである。

3〜5月頃に多く飛来する

黄砂は一年を通して日本に飛来する。だがその中でもとくに「3〜5月頃」の時期に多く飛来し、もっとも多くなる時期は4月頃とされている。それ以外の時期にあまり黄砂に関する情報を見聞きしないのは、飛散量が少ないからかもしれない。
とはいえ2019年10月「秋の黄砂」が観測されニュースになった。濃いものではなかったものの、秋の時期に黄砂が観測されるのは9年振りだったという。時期に関係なく、黄砂の飛散量が増えている可能性も考えられる。

黄砂情報は気象庁のホームページで確認できる

上述のように、黄砂は通年日本に飛来している。本日の黄砂の濃度がどれくらいなのかは、気象庁のホームページで知ることができる。(※)気になる方はぜひこちらをチェックしてみるとよいだろう。

2. 黄砂の時期に注意すべき点・気をつけたいこととは?

黄砂で霞む都会の写真
黄砂がとくに多く飛来する時期は、どういった点に注意すべきなのだろうか?懸念される健康被害なども含めて解説しよう。

黄砂を吸い込んでしまうおそれがある

黄砂の中には、スギ花粉の10分の1程度の大きさのものがある。つまり容易に人体に入り込めてしまう大きさなのだ。黄砂が多く飛んでくる時期に何も対策を練らずにいると、いつの間にか吸い込んでしまうおそれがある。

黄砂を吸い込むことによる健康被害のリスクとは?

黄砂は、中国で発生した大気汚染物質(PM2.5等)とともに日本へ飛来する。そうした黄砂が体内に入り込むことで、アレルギー性疾患やアトピー性皮膚炎などを発症するおそれが出てくる。黄砂が多くやってくる時期は、黄砂情報をチェックして対策を講じることが大切だ。

黄砂をできる限り吸い込まないようにするための対策とは?

前述のように黄砂は非常に細かい粒子である。PM2.5などもスギ花粉より細微なため、普通のマスクでは防ぎきれないと考えてよいだろう。もちろんしないよりはずっとマシだが、黄砂の時期は気象庁が発表している黄砂情報(※)をチェックし、多く飛んでいる日は外出時にゴーグルを着用する、出かけるのを控えるといった対策も必要になるかもしれない。

3. 黄砂の時期の洗濯物は部屋干しがおすすめ

洗濯物を部屋干ししている写真
もうひとつ気をつけたいのが、黄砂の時期の洗濯物である。仮に家族全員が窓を締め切って家の中で待機していても、洗濯物を外に干してしまえば黄砂が付着する。そのまま取り込み、黄砂を体内に取り込んでしまうことも考えられる。

黄砂の時期は部屋干しがおすすめ!生乾き臭を防ぐコツは?

黄砂の時期、とりわけお住まいのエリアに多くの黄砂がやってきそうな日は、部屋干しを検討しよう。部屋干しの大敵は生乾きのイヤな臭いだが、それは次の方法で防げる。

【生乾き臭対策1|部屋干し用洗剤と柔軟剤を併用する】

部屋干し用の洗濯洗剤を使ったり、抗菌・消臭作用のある柔軟剤を併用したりして、生乾きの臭いをできる限り防ごう。

【生乾き臭対策2|除湿機や乾燥機を駆使する】

除湿機、浴室乾燥機、エアコンの除湿機能などを駆使し、できる限り短時間で乾かす工夫をしよう。サーキュレーターや扇風機で風を送りながら乾かすのも有効だ。

空気清浄機もおすすめ

黄砂は非常に細かい粒子なので、ほんのわずかな隙間でも侵入してしまう場合がある。黄砂の時期だけではないが、空気清浄機で部屋の空気をキレイにしておくことはアレルギー対策につながるだろう。

洗濯物に黄砂がついてしまったら

黄砂の時期と分かっていて、十分に気をつけたつもりでも、洗濯物に黄砂が付着してしまうことは考えられる。そんなときは、取り込む前に軽く振り払おう。それでも気になるときは、面倒かもしれないが洗い直すと安心だ。

4. 黄砂の時期に洗濯物を外干しする際におすすめのアイテム

不織布製の黒い洗濯物カバーのイメージ写真
いくら黄砂の時期だからといっても、毎日部屋干しするのは大変だ。天気がよく飛散量が少ない日などはとくに、外干しで乾かしたいこともあるだろう。そんなときにおすすめなのが洗濯物カバーだ。

洗濯物カバーとは

干した洗濯物の上から被せることで、花粉やホコリなどから洗濯物を守ってくれるカバー。ネットで簡単に手に入るので、ひとつ備えておくと黄砂の時期に安心だろう。ただし黄砂は非常に細かい粒子なので、商品に「黄砂」に関する記載があるかどうか、購入前に確認してほしい。
なお黒いカバーなら日光を吸収しやすいので、その分カバー内の温度が上がれば洗濯物が早く乾くかもしれない。黄砂の時期の外干しは速乾が大切なので、黒を購入するのもよいだろう。

結論

黄砂の時期は一年中だが、とくに多く飛散するのは3〜5月。花粉症のやや後になる。花粉症の方は大変かもしれないが、この時期はしっかり対策をしておこう。飛来すること自体は防げないので、個人の意識が重要になる。
(参考文献)
インフォメーションマークアイコンオリひとを楽しむための注意事項はこちら
  • 公開日:

    2020年2月20日

  • 更新日:

    2022年10月13日

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