1. ダニは洗濯である程度駆除できるが不十分

寝具にひそむダニは洗濯だけである程度駆除することはできる。とはいえ、徹底駆除となるとほぼ不可能に近い。洗濯で駆除できるのは何なのか?洗濯でダニがうつることはないのか?まずはそんな疑問にお答えする。
洗濯で駆除できるのは何なのか?
洗濯で洗い落とせるものの多くは、ダニの死骸やフンである。これらは水に溶けるため、洗濯で落とせる。
問題は生きたダニだ。ダニにも個体差があり、洗濯で流されてしまうもの、繊維にガッシリしがみついて耐えるものなどがいる。そのため、生きているすべてのダニを洗濯で一掃するのは難しい。フンや死骸を洗い落とすことで一時的なアレルギー対策にはなるが、生きたダニが残っていればフンや死骸は再び発生するし繁殖も続く。
ただ、シーツなど薄手のものは、さすがの生きたダニでも繊維の奥に入り込む余地がほとんどないため、洗濯で流れてくれる可能性が高い。一方、掛布団といった厚手のものは洗濯だけでは不十分なことがほとんどだ。
問題は生きたダニだ。ダニにも個体差があり、洗濯で流されてしまうもの、繊維にガッシリしがみついて耐えるものなどがいる。そのため、生きているすべてのダニを洗濯で一掃するのは難しい。フンや死骸を洗い落とすことで一時的なアレルギー対策にはなるが、生きたダニが残っていればフンや死骸は再び発生するし繁殖も続く。
ただ、シーツなど薄手のものは、さすがの生きたダニでも繊維の奥に入り込む余地がほとんどないため、洗濯で流れてくれる可能性が高い。一方、掛布団といった厚手のものは洗濯だけでは不十分なことがほとんどだ。
洗濯でダニがうつる?
これはなんとも言えない。一緒に洗うことで別のものにうつる可能性もあるが、流れてしまう可能性もある。もし気になる場合は、シーツや布団などは単体で洗濯するといいだろう。
2. ダニを洗濯で徹底駆除するための手順

ダニの徹底駆除は洗濯では不十分とお伝えしたが、決して「洗濯する意味がない」という訳ではない。ダニを駆除する正しい知識で手順を踏めば、洗濯は実に有効な方法だ。
ダニを徹底駆除するための正しい手順
- 高温処理(50℃以上の高温下に20〜30分さらす)
- 洗浄(死骸やフンを洗い流す)
- 除去(掃除機などで吸い取る)
これがダニの駆除の正しい流れだ。まずは高温でダニを殺し、次に洗濯で死骸やフンをキレイに洗い流す。最後に、表面に残った死骸やフン、ホコリなどを掃除機で除去する。なお、60℃以上の熱なら瞬殺できるので、可能ならお湯で洗濯するか、乾燥機を高温に設定するのもいいだろう。ただし、洗濯機には耐熱温度がある。故障などを防ぐため、説明書を事前に確認してほしい。
コインランドリーを利用する手もあり
乾燥機がない、温水が使えないなどで上記の手順が踏めない方は、コインランドリーはいかがだろうか?コインランドリーなら大物も洗えるし、乾燥機は高温を選ぶと70℃以上になるものが多いため、熱で一気にダニを死滅させられる。ただし、そのままではダニの死骸やフンが残ってしまう。洗濯をして再度乾かし、掃除機で表面の汚れを除去しよう。
3. 洗濯とあわせて取り入れたいダニ対策

ダニの徹底駆除には洗濯や高温乾燥が有効だと分かっていても、そう頻繁に行えるものではないだろう。そこで最後に、洗濯や乾燥とあわせて取り入れたいダニ対策を紹介する。
干す
干しただけでは高温にならないためダニは駆除できないが、ダニが好む湿気を取り除くことはできる。洗濯できないときは、せめて干して乾燥させよう。
市販のダニ対策グッズを使う
ダニ対策用のシート、スプレーなども多く出回っている。うまく使い分けてダニが繁殖するのを防ごう。
布団乾燥機にかける
布団乾燥機をお持ちなら、使わない手はない。「ダニ退治」といった機能が搭載されていればそのモードを使おう。ないときは、いちばん設定時間が長いコースを選択すればいい。
アイロンを当てる
低温でも80℃近くになるので、アイロンがOKの生地ならアイロンの熱で一気に殺すこともできる。ただし、素材だけは傷めないように気をつけてほしい。
燻煙剤を使う
最終手段に近いが、ダニが大量発生しており手の施しようがない、洗濯では駆除できそうにないと感じたら、燻煙剤を使って一掃し、それ以降、洗濯や高温乾燥で繁殖を防ごう。
掃除機をかけるのを忘れずに
上記いずれの方法を試した場合でも、死骸やフンは表面に残ってしまう。洗濯できればいいが、できないときは掃除機をかけて表面をキレイにしよう。
結論
ダニの駆除に洗濯は有効だが、洗濯だけでは不十分だ。まずは生きたダニを死滅させ、洗濯で洗い流し、最後に残った死骸やフンを除去する。この流れを覚えて効率よくダニを駆除しよう。ダニをゼロにすることはできないが、繁殖は大幅に抑えられるはずだ。