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手洗いの洗濯で衣服を優しく洗おう!干し方のポイントもチェック

手洗いの洗濯で衣服を優しく洗おう!干し方のポイントもチェック

投稿者:ライター 前澤洋介(まえざわようすけ)

鉛筆アイコン 2021年8月 3日

手洗いマークが着いている衣服や汚れが激しい衣服は手洗い洗濯がベストだ。ただし手洗いの正しいやり方や使う道具を知っておき、衣服を傷めずに洗うことがポイントだ。大切な服を長く着るために必要な手洗いの方法や脱水方法・乾かし方をご紹介する。

  

1. 手洗いの洗濯はどんなときに行うか

手洗いでの洗濯が必要なのはどんなときか。洋服を傷めないように手洗い洗濯する方法をまとめておこう。

洗濯表示に手洗いマークがついている場合

衣服を洗濯するときには必ずタグの洗濯表示を確認する。手洗いマークがついているものは洗濯機での洗濯を避け、手洗いで洗濯しなければならない。特に縮みやすいウール、傷みやすいレースや薄手の衣服は手洗いで洗濯が推奨されている。なお、手洗いマークに数字が書いてあるものは洗濯液の温度の上限を表すので確認しておこう。また、手洗いマークの下に線が引いてあるものは弱い力で洗うことを示す。線が2本引いてあるときはさらに弱い力で優しく洗おう。

洗濯機が故障した場合

洗濯機が故障した場合も手洗い洗濯を行う。手洗いは必要なものさえそろえれば難しいことではない。災害や停電のときにも手洗いの方法を心得ておけば快適に生活できる。

洗濯物の汚れが落ちにくい場合

洗濯機では落ちにくい汚れには手洗い洗濯が有効だ。早めに対処しないとシミになるので、なるべく早く洗ってシミの沈着を防ぐとよい。つけ置き洗いは汚れを落としやすいが、つけ置きが逆効果になる汚れもあるため、汚れの種類に適した洗い方を確認しておこう。

2. 手洗い洗濯の事前準備

手洗いで洗濯する際に必要な道具を忘れずにそろえておこう。

たらい

まずは水やお湯を張っておくためのたらい・洗面器を用意する。バケツでも構わないが、たらいの方が口が大きいため手洗いでの洗濯がしやすい。口が広く浅めのたらい・洗面器が洗いやすく水を節約できるので便利だ。

洗濯洗剤

洗濯洗剤は粉末と液体があるが、どちらを使ってもよい。ただし粉末のものは水温が低いと溶け残るデメリットがあるので気をつける。一般的に粉末の方が洗浄力が高い物が多いが、液体洗剤の方が使いやすい。またデリケートな衣服を洗う場合は手洗い専用の洗剤を使うのがベストだ。洗濯機と同様に柔軟剤も使えるので、好みによって使おう。

固形石鹸

洗濯用の固形石鹸はシミ落としに効果を発揮する。狭い範囲の汚れ・シミにこすりつけやすいのが大きなメリットだ。ただし水に溶かして使うのであれば粉末や液体のものがよい。

ブラシ

狭い範囲の汚れ・シミをこすって落とすための洗濯用ブラシや歯ブラシも便利だ。こすりすぎると生地が傷むので、優しくブラッシングすることを心がけよう。

洗濯板

衣服全体をしっかり洗いたい場合には洗濯板を使うとよい。手でこすり洗いをするよりも簡単にしつこい汚れを落とすことができる。昔ながらの木製の洗濯板のほか、ポリエチレン製のものもある。手のひらサイズの小さいものから大きいものまで好みのサイズを選ぶことができ、価格も100円程度からと非常にお買い得だ。

ゴム手袋

手洗い洗濯は長時間手を水につけるので手が荒れやすい。また洗剤液も手荒れの原因になるので、ゴム手袋を使うのとよい。ただしデリケートな衣服の場合、ゴム手袋ですれて傷むので気をつけよう。

3. 手洗いとつけ置き洗濯のやり方

手洗い洗濯は衣服の種類に合わせて洗い方を選ぶとよい。またつけ置き洗いの方法や放置時間についてもご紹介する。

手もみ洗い

最もオーソドックスな手洗いが手もみ洗いである。両手で衣服をつかんでゴシゴシとこするように洗うか、洗濯板を使う。ひどい汚れに向いている洗い方だが、デリケートな衣服には他の洗い方をしたほうが無難だ。

押し洗い

押し洗いは手もみ洗いができないデリケートな衣服に適した手洗い方法だ。ポイントは、衣服が洗濯液に完全に浸るようにたたんで入れる点と、優しく押しては離してというのを繰り返す点だ。

こすり洗い

こすり洗いはブラシでこすって汚れを落とす方法だ。丈夫な衣服の袖口や襟の汗じみや皮脂を落とすのに最適だ。強くこすりすぎて生地を傷めないように、ほどほどの力で洗おう。

振り洗い

デリケートな衣服や薄手の衣服には、振り洗いもよい。洗濯液の中で左右に振る洗い方で、レース・シャツ・ブラウスといった軽く薄い衣服に向いている。ただしひどい汚れには押し洗いを行う。

すすぎも洗いと同様に

すすぎの際は洗ったとき同様に手もみ・押しなどを行う。2〜3回水を交換して、すすぎ残しに注意する。

つけ置き洗い

つけ置き洗いはひどい汚れを落とす際に非常に有効だ。あまりにもひどい場合には漂白剤を使用することもあるが、通常の洗剤や汚れを浮かび上がらせる酵素系洗剤で十分に落とすことができる。5分から10分程度つけ置きで汚れを落とすことができ、長時間放置しなくてよい。衣服の傷みを防ぐため、長くても1時間以内が目安だ。つけ置きで汚れを落とせるため、そのまますすぎ・脱水・乾燥を行うのが通常だが、その後さらにもみ洗いやこすり洗い(可能なら洗濯機)をしてもよい。

4. 手洗い洗濯の注意点

手洗い洗濯の際に以下の点に気をつける。効果的かつ安全に手洗い洗濯を行えるように準備しておこう。

手荒れに注意する

手洗い洗濯を行うときには手荒れを防ぐとよい。手を長時間水やお湯につけておくと手が荒れる。特に水の温度が高いほど皮脂を洗い流す働きがあるため、乾燥してガサガサになってしまうので注意が必要だ。また洗剤も皮脂を落とす働きがあるため、ゴム手袋で手を守る。洗濯のあとにはハンドクリームなどで手を保湿・保護するとよい。

洗剤の入れすぎに気をつける

洗剤は適量があるため、入れすぎには気をつける。洗剤を適量以上に入れても効果が増すわけではないし、入れすぎることですすぎに時間がかかったりすすぎ残しができたりする。洗剤のボトルや箱の適量表示を確認するとよい。

洗いとすすぎは同じ温度で

衣服が縮むのを避けるため、洗いとすすぎは同じくらいの温度の水(お湯)で行おう。温度が高いほど汚れが落ちやすいが、37〜38度程度のお風呂よりもややぬるめのお湯で洗うのが手洗い洗濯に適している。

柔軟剤はすすぎの最後に

柔軟剤を入れるタイミングはすすぎの最後にがよい。すすぎの前や途中で入れると柔軟剤を洗い流してしまうため、十分な効果を得られるタイミングで入れる。

5. 手洗い後の洗濯物の正しい脱水と乾かし方

丁寧に手洗い洗濯した衣服は脱水するときも丁寧に行う。脱水の仕方や洗濯物の干し方もしっかり確認しておこう。

脱水はネットに入れて洗濯機で

手洗い洗濯の場合でも、水の重みで洗濯物が伸びる場合があるため、必ず脱水を行う。手絞りでは破れたり型崩れしたりするおそれがあるため、脱水は洗濯機で行う。「洗濯ネットに入れて」「短時間(30秒程度)」の2点を守ること。

脱水は大きめのタオルで水気を取るのもOK

薄手の衣服の場合、大きめのタオルで水気を取るだけでも十分脱水できる。大きめのタオルで衣服を優しくはさんで水気を取ろう。

洗濯物を干すときは洗濯表示を確認

手洗い・脱水が終わった洗濯物を干すときにも洗濯表示も確認しておこう。陰干しや平干しをしなければならないものがあるので要チェックだ。平干しの際には専用の「平干しネット」が市販されているので購入するとよい。ハンガーに干す場合も肩を合わせ、型崩れに気をつけながら干そう。

結論

手洗い洗濯はデリケートな衣服のほか、汚れのひどい衣服を洗うのにベストな方法だ。意外と簡単にできるため、正しいやり方をチェックすることが大切だ。大事な衣服を手間をかけてケアをして長く着てみてはどうだろうか。
インフォメーションマークアイコンオリひとを楽しむための注意事項はこちら
  • 公開日:

    2020年2月22日

  • 更新日:

    2021年8月 3日

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