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アセテートってどんな生地?特徴や取り扱いの注意点を解説!

アセテートってどんな生地?特徴や取り扱いの注意点を解説!

投稿者:ライター 藤田幸恵(ふじたゆきえ)

2020年2月 4日

アセテートと聞いてすぐに繊維の名前だとわかった方は、余程おしゃれな方だろう。綿やポリエステルとは異なり、アセテートはあまりメジャーではない生地だ。だが、おしゃれ着には使われていることも多く、それだけにお手入れ方法に悩まされることもある。今回はアセテートという素材がどんなもので、取り扱うときは何に注意したらよいのかについて、徹底解説していく。

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1. アセテートはどんな素材?

アセテートはどんな素材なのだろうか?原料や製造方法、特徴を説明していこう。

原料と製造方法

アセテートの原料は、木材パルプと石油由来の酢酸である。この2つを反応させることでできたアセテートフレークというものを、溶かしたり漉いたりして糸状にしたものがアセテートなのだ。
ナイロンやポリエステルと同じように化学の力を使って製造されている繊維だが、原料は天然のものを使っているため、半合成繊維と呼ばれている。

特徴

アセテートの特徴には次の3つが挙げられる。

絹のような光沢とドレープ感がある

まず、艶やかで光沢があるということが大きな特徴の1つだ。見た目の美しさとなめらかな肌触りは絹のようである。だが、絹ほど高価ではないため、安く絹のような高級感を出すことができる。

熱と摩擦に弱い

熱や摩擦に弱いことも特徴だ。強度が低い素材だというとマイナスに聞こえるかもしれないが、これは反対に加工しやすい素材だということでもある。

撥水性がある

アセテートは撥水性があり、水を弾くことが可能だ。撥水性があるため、汚れにくい素材だといえる。

2. アセテート生地が使われている衣類

それでは、アセテートは具体的にどんな衣類に使われているのだろうか?
アセテートの光沢や肌触りを生かして、スーツやスカートの裏地や女性用の下着に使われることがある。適度な保湿性もあるので、ポリエステルなどに比べると、静電気が起きにくい。
見た目の美しさや発色の良さで、スカジャンやワンピースに使われることも多い。また、プリーツスカートで重用されており、細かいプリーツ加工ではアセテートの熱による加工のしやすさが生かされている。
アセテートの撥水性を生かして、レインコートや傘にも使われることが多い。

3. アセテートのメリット・デメリット

アセテートの特徴でも少しだけ触れたが、ここではより詳しくアセテートのメリットとデメリットについて説明する。

メリット

メリットは次の通りである。

・素材に光沢があって美しいが、安い。
・天然由来の原料が使われているため、適度な吸湿性・保湿性・保温性がある。
・弾力性があって軽い。しわになりにくい。
・きれいに染まりやすく発色がよい。
・熱で柔らかくなり、冷えるとそのまま固まる性質があり、シワ加工やプリーツ加工もしやすい。
・撥水性があって、雨に強く汚れがつきにくい。

見た目の美しさや着心地のよさがアセテートの大きなメリットだ。しかも安価なので、おしゃれな洋服を手軽に楽しむことができる。

デメリット

反対に、デメリットとしてアセテートの素材の弱さが挙げられる。

・強度が低く、熱や摩擦に弱い。
・シンナーやアセトンなどの溶剤によって溶ける。
・大気中の汚染ガスで退色・変色することがある。

熱や摩擦だけでなく、化学物質に弱いところがデメリットだ。溶剤は整髪料にも含まれている。アセテート素材の洋服を着たまま髪の毛をセットすると、整髪料が触れた部分が溶けることもあるので要注意だ。

4. アセテート生地の洗濯方法

アセテート生地の洋服を洗濯したいときはどうしたら良いのだろうか?自宅で洗濯するときの手順や注意点を解説する。

手洗いするとき

アセテートでできた洋服を手洗いするときは、次の方法で行う。

準備するもの

  • おしゃれ着洗い用の中性洗剤
  • 洗面器や洗濯桶など
  • 約30~40℃のぬるま湯
  • バスタオル

手順

1:洗面器にぬるま湯をはり、所定の量の洗剤を入れる。
2:洋服をお湯に入れ、優しく押し洗いする。
3:水を交換して、泡がなくなるまですすぐ。
4:バスタオルで洋服を挟んで、水分を移すようにする。

洗濯機を使うとき

洗濯機を使って洗濯をするときは、刺激を最小限に抑えるようにしよう。

準備するもの

  • おしゃれ着洗い用の中性洗剤
  • 洗濯用ネット

手順

1:洗濯用ネットに洗いたい洋服を入れて、洗濯機に投入する。
2:洗濯機に所定の量の洗剤をセットして、「おしゃれ着コース」や「手洗いコース」を選択する。
3:すすぎを1回する。
4:脱水は1分だけ行う。

洗濯時の注意点

アセテートは水に触れるとしわになりやすいので、手早く洗濯をするように気をつけよう。また、熱や摩擦に弱いため、洗濯機で洗うときは必ず洗濯用ネットを使用する。乾燥機の使用も避けたほうがよい。漂白剤はアセテート生地を傷めることがあるので、使わないほうが無難だろう。

結論

ここまで、絹のような艶やかなアセテート生地について特徴や洗濯の仕方を解説してきた。アセテートは安価にもかかわらず、美しく肌触りも良く、しかも適度な保湿効果もある。シワ加工やプリーツ加工などデザイン性の豊かな洋服を楽しむことができるのも、アセテートのお陰だ。だが、他の素材に比べてお手入れが難しい面もある。取り扱い表示を確認して、本来の素材感を損なわないように気をつけよう。

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