目次
1. ウレタンなどの低反発枕は洗濯NG!素材を見極めよう

低反発枕とひと口にいっても、その素材はさまざまだ。多くがウレタンなどを用いているため「低反発枕=洗濯NG」と思われている方も多いかもしれないが、素材によっては洗濯できるものもある。ここで一度整理しておこう。
洗濯できる低反発枕かどうかの見分け方
一般的な低反発枕によく用いられるウレタンといった素材は、水洗いができないものがほとんどだと思っておこう。水に濡れることで化学反応が起こり、ボロボロと脆く崩れさってしまうからだ。
一方、ウレタンとは寝心地が異なるが低反発枕を謳う商品には、パイプあるいは特殊な素材・加工を用いたものもあり、それらの中には洗濯できるものもある。また数は少ないものの、ウレタンを用いた低反発枕の中にも洗えるものはある。
つまり低反発枕は、たしかに洗えない商品が多いものの一律洗濯NGではなく「洗濯できるものとできないものがある」というのが答えだ。商品を購入する前に、本体が洗濯できるかどうか確認しておくことが大切になる。
一方、ウレタンとは寝心地が異なるが低反発枕を謳う商品には、パイプあるいは特殊な素材・加工を用いたものもあり、それらの中には洗濯できるものもある。また数は少ないものの、ウレタンを用いた低反発枕の中にも洗えるものはある。
つまり低反発枕は、たしかに洗えない商品が多いものの一律洗濯NGではなく「洗濯できるものとできないものがある」というのが答えだ。商品を購入する前に、本体が洗濯できるかどうか確認しておくことが大切になる。
2. 洗濯NGの低反発枕をキレイに保つ方法

洗濯NGの低反発枕だったときは、次の方法でお手入れができる。
1.外せるカバーで洗濯OKなら洗う
カバーが外せるタイプで、なおかつ水洗いOKであれば洗濯機で洗おう。ただし乾かす際に乾燥機にかけてしまうと縮むおそれがある。低反発枕本体が入れにくくなるおそれがあるため、吊り干しあるいは平干しで乾かすことをおすすめする。
2.水に濡らして固く絞ったタオルで表面を拭く
桶などに水をくんでオシャレ着用中性洗剤を数滴垂らし、タオルに含ませて固く絞ったら、低反発枕本体の表面を拭いていこう。ただしゴシゴシこするのではなく、上から軽く押さえつけるようにして汚れを取り除くのがよい。また水濡れはNGだ。タオルはギュッと絞るとともに、染み込んでしまうほど濡らすことのないように気をつけよう。
3.風通しのよい場所で陰干しをする
湿った状態が長く続くと雑菌が繁殖するおそれがあるため、速やかに乾かすことが望ましい。低反発枕に使用されている素材は天日干しに弱いものが多いため、必ず「風通しのよい場所での陰干し」と覚えておこう。
除菌・消臭スプレーでケアする方法もある
お手入れが難しいと感じたときはムリをせず、陰干しとカバーの洗濯だけにして除菌・消臭成分が含まれたスプレーを吹き付ける程度に留めておくとよい。スプレーする際も、液体がたっぷり染み込んでしまうことのないように気をつけてほしい。
3. 洗濯NGの低反発枕を誤って洗濯してしまったときは

洗濯できない低反発枕を誤って水に濡らしてしまった、知らずに洗濯してしまったというときは、落ち着いて次の方法を試そう。
1.カバーをかける
低反発枕が型崩れしたり、ボロボロとちぎれたりするのを防ぐため、まずはカバーをかけよう。無理に押し込もうとすると崩れてしまうおそれがあるため、焦らず丁寧に取り扱うことだ。
2.手で上から圧をかけて水を押し出す
そのまま洗面所などへ運び、手をのせてゆっくり上から圧力をかける。勢いよく力を加えたりねじったりすると崩れることがあるため注意しよう。完全に水を押し出すというよりも、ある程度まで抜ければOKという感覚のほうがよい。
3.風通しのよい日陰に干す
あとはじっくり陰干しで乾燥させるのだが、このとき枕干し用のハンガーを使うか平干しネットを使って干すのがおすすめだ。いずれもないときはランドリーバスケットを逆さにしてその上にのせるといった方法もあるが、低反発枕全体が支えられるサイズのものであることが重要なので覚えておこう。
またたっぷり水を含んだウレタンは、乾くまで数日かかることがある。その間、外へ干しっぱなしにすると朝夕に湿気を吸収してしまうため気をつけよう。湿度の低い日中に屋外で陰干しし、夜は室内干しに切り替えるなどの工夫が必要だ。
またたっぷり水を含んだウレタンは、乾くまで数日かかることがある。その間、外へ干しっぱなしにすると朝夕に湿気を吸収してしまうため気をつけよう。湿度の低い日中に屋外で陰干しし、夜は室内干しに切り替えるなどの工夫が必要だ。
復活しないこともある
この方法で必ず低反発枕が復活するとは限らない。誤って洗濯してしまったときは、残念だが買い替えも検討したほうがよいだろう。
4. 洗濯OKの低反発枕を上手に洗うコツ

洗濯できる低反発枕だったときのお手入れ方法を紹介する。ただし商品ごとに洗濯の仕方や注意点が異なるはずなので、必ず事前に取扱説明書を確認するとともに、本稿で紹介するやり方と異なる場合はそちら(取説)を優先していただきたい。
手洗いする方法
低反発枕がしっかり浸る大きさの桶を用意しよう。40℃ほどのぬるま湯をはり、オシャレ着用中性洗剤を溶かす。低反発枕をカバーから取り出して洗濯液に浸け、手を使って優しく押し洗いをする。ぬるま湯を入れ替え、泡が出なくなるまですすいだら完了だ。カバーも別で洗濯しておこう。
洗濯機で洗う方法
洗濯機OKだった場合は低反発枕をバスタオルで包み、洗濯ネットに入れる。オシャレ着用中性洗剤を投入したら「ドライ」など弱水流で優しく洗えるコースに設定して洗おう。ただし脱水はせずに取り出すことだ。
脱水方法
上から手を当てて体重をかけ水を押し出そう。とくにウレタンはねじると形が崩れてしまうため注意してほしい。ある程度脱水できたら、次は干して乾燥させよう。
乾燥方法
枕干し用のハンガーあるいは平干しネットを使って風通しのよい日陰に干す。素材によっては完全に乾くまでに2〜3日かかることがあるため、先ほどお伝えしたように屋外での陰干しと部屋干しでうまく乾燥させよう。
5. 低反発枕を干すときに便利なアイテム3選

最後に、低反発枕を乾燥させる際にあると便利なアイテムを紹介する。
オカザキ「型くずれ防止平干しネット」
吊るすタイプの平干しネットだ。セーターを干す際などにも重宝する。
積水樹脂「セーター干しネット」
据え置きタイプの平干しネット。夜間部屋干しする際もそのまま室内に運べる。
枕と眠りのおやすみショップ!「まくら干し」
枕専用に作られたハンガー。長めのクッションなどを干すのにも使える。
結論
低反発枕は洗濯OKのものとNGのものがある。NGのものをうっかり洗ってしまうと取り返しのつかないことになるおそれがあるため、必ず確認しておこう。また、たとえ洗濯できるものでも不安なときや、デリケートな素材のときはムリをせず、陰干しとカバーの洗濯、スプレーによるケアなどに留めておくことをおすすめする。