目次
1. クッションフロアとは?ワックスがけはしたほうがいい?

クッションフロアとは、木材よりも柔らかく汚れも落としやすいことから、近年、賃貸物件を中心に広く採用されている床材のひとつである。
クッションフロアの特徴
一般的なクッションフロアは、表面が樹脂(塩化ビニル)、中が発泡層(ウレタン)という構造になっている。見た目は木のフローリングに似ているが、それよりも防水性が高く汚れが落としやすいといった利点がある。表面の模様には凹凸が少ないため、汚れの詰まりなども起こりにくい。もちろん、木材のフローリングと同じようにワックスをかけることができる。
一方、塩化ビニルは柔らかい素材なのでゴシゴシ削ったり研磨剤を使って掃除したりすると傷つきやすい。ひどいときには中の発泡層まで傷んでしまうため、丁寧に扱うことが大切だ。
一方、塩化ビニルは柔らかい素材なのでゴシゴシ削ったり研磨剤を使って掃除したりすると傷つきやすい。ひどいときには中の発泡層まで傷んでしまうため、丁寧に扱うことが大切だ。
ワックスを塗るメリット・デメリット
ワックスをかけたあとのクッションフロアは、保護効果で傷がつきにくくなる、ツヤ効果で明るく輝くといったメリットがある。ホコリなどの汚れも皮膜に付着するだけなので、日々のお手入れも随分楽になるはずだ。対するデメリットと言えば、ワックスをかける手間がかかるといったところだろう。
2. クッションフロアに使うワックスの選び方

クッションフロアに使うワックスは、大きく2種類から選ぼう。その際、クッションフロアや塩化ビニルなどに使用可能と書かれていることが前提になるので、覚えておいてほしい。
液体タイプ
リンレイの「オール」など液体タイプの一般的なワックスだ。塗るのに手間がかかるが、効果の持続期間が長いという特徴がある。容量も多いので家中のクッションフロア以外の床にも使えるだろう。
シートタイプ
いつも使っているフロアワイパーに装着し、クッションフロアをサッと拭くだけでワックスがかけられるという便利なアイテムもある。同じくリンレイの「ワックスシート」などが販売されている。
ワックスはどう選ぶ?
液体、シートいずれもワックスがかけられるのは同じ。クッションフロアにしっかりとワックスをかけたい方は液体タイプ、手軽にサッとかけたい方はシートタイプを選ぶといいだろう。ただ、シートタイプは液体タイプと比べると持続期間が短いのが一般的だ。
3. 剥がれ補修にも!クッションフロアにワックスを塗る手順

クッションフロアの古いワックスを剥がし、新たにワックスがけする手順を解説する。
ワックスの剥がし方
- クッションフロアに剥離剤を垂らす
- スポンジでまんべんなく広げ、5分ほど放置する
- 乾燥したらスポンジで擦り落とす
- 3回ほど水拭きをして剥離剤を完全に拭き取る
以上が基本的な流れだ。剥離剤を選ぶ際はもちろん、ワックス剥がし用のスポンジを使う場合も、クッションフロアに使えるかどうか先にチェックしておこう。
ワックスのかけ方
- 掃除機でホコリを取り除き、フロアワイパーで拭き掃除をする
- しっかり乾燥させる
- 雑巾にワックスを含ませ、部屋の奥から出入り口に向かってコの字型にかけていく
- 完全に乾くのを待つ
基本的な流れはこの通り。初めてワックスをかけるクッションフロアなら、乾いたあとに二度塗りするとよりキレイになる。また、シートタイプを使う際は「3」の手順をシートにするだけだ。仕上げの乾拭きが必要かどうかは商品によって異なるので、説明にしたがおう。
4. ワックス効果をキープ!クッションフロアのお手入れ方法

クッションフロアは、意外と簡単にワックスがけできることがお分かりいただけたのではないだろうか?もちろん木材のフリーリングも同じ手順だ。最後は、ワックスをかけてキレイになったクッションフロアの日々のお手入れ方法を確認していこう。
日々のお手入れ
ワックスをかけたあとのクッションフロアは、汚れが付着しにくく、かつ落としやすい状態になっている。普段はフロアワイパーを使ってホコリなどを取り除こう。人がよく通る場所はワックスが剥がれやすい。定期的にツヤ出しクリーナーなどを塗っておくといいだろう。
お手入れの注意点
化学モップや化学雑巾を使用すると、ワックスが剥がれたり汚れがつきやすくなったりする。場合によっては滑りやすくなることもあるため、使用は控えよう。
結論
クッションフロアの輝きはワックスで簡単に取り戻せる。くすんでいたり、剥がれかけていたりするときはぜひ、チャンスと思ってワックスがけにチャレンジしてみよう。最初はシートタイプから始めてみるのもおすすめだ。