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クエン酸を洗濯に活用しよう!驚きの効果や使い方など役立つ知識まとめ

クエン酸を洗濯に活用しよう!驚きの効果や使い方など役立つ知識まとめ

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

鉛筆アイコン 2021年3月 3日

クエン酸というとドリンクの材料などを思い浮かべる方も多いかもしれないが、洗濯でも大活躍するのをご存知だろうか?本稿ではクエン酸の基礎知識から洗濯に使うメリット、正しい使い方や注意点など役立つ知識を徹底解説する。クエン酸の活用方法を広げたい方は必見だ。

  

1. 洗濯に大活躍する「クエン酸」とは?

まずはクエン酸に関する基礎意識を身につけていこう。

自然由来の「酸っぱい成分」

クエン酸はレモンやみかんなどの柑橘類や、梅干しに含まれている自然由来の成分だ。酸味の元となるため、無色無臭だが舐めると酸っぱさを感じる。白い粉末状で販売されており、料理や掃除、洗濯などさまざまなシーンに活用できる。スーパーや100均、ドラッグストアやネット通販などで購入できる手軽さもあり、ナチュラルクリーニングの代表ともいうべきアイテムとなっている。

アルカリ性の汚れに効く

汚れを効率よく落とすには「中和」が重要だ。クエン酸は「酸性」の性質を持っていることから、アルカリ性を中和する効果がある。アルカリ性の汚れといえば石鹸カスや尿などがある。とくに残った石鹸カスは黄ばみの原因になるため、大事な衣類を長期保管する前の洗濯などにもおすすめだ。通常の洗剤は弱アルカリ性なので酸性の汚れに強い。両者を上手に使い分けることで違う種類の汚れに対応できるというわけだ。

2. クエン酸は洗濯にどう使う?

クエン酸を洗濯に使う、といってもどんな使い方があるのか分からないままでは使いにくいだろう。主に次のような使い方をするので覚えておこう。

柔軟剤や洗濯洗剤の代わりとして使う

クエン酸を洗濯に使う場合、一般的には柔軟剤の代わりとすることが多い。洗濯洗剤の代わりにすることもあるが、こちらはさほど出番はないだろう。どういった効果があるのかは後述するが、ひとまずこうした使い方をするということだけ覚えておいてほしい。

クエン酸が柔軟剤の代わりになる理由

洗濯用洗剤は、皮脂汚れなどを落とすため多くが弱アルカリ性である。汚れは落ちるが生地もダメージを受けてしまうことがあるため、クエン酸を加えて中和させるというわけだ。これにより繊維がダメージから守られ、柔軟剤を使ったときのようになめらかな仕上がりになるとされている。

クエン酸と柔軟剤の仕上がりはやや違う

クエン酸と柔軟剤とでは仕上がりに違いが出る。柔軟剤は衣類やタオルなどの繊維を「コーティング」してふんわり仕上げる働きがある。一方のクエン酸は、肌触りを低下させる原因となる洗剤の残りや石鹸カスなどを取り除き、繊維をダメージから守る働きをする。そのため柔軟剤はふんわり、クエン酸はなめらかといったような仕上がりになる。

3. クエン酸を洗濯に使うメリット・デメリット

クエン酸を洗濯に使うと、どのようなメリットがあるのだろうか?デメリットも交えながら、驚くべき効果について詳しく解説していこう。

人体や環境に優しい

お伝えしたように、クエン酸は自然由来の成分で柑橘類などにも含まれている。したがって人体にとって安全性が高く、また洗濯洗剤を使うときと比べて環境にも遥かに優しい。

雑菌の繁殖を抑える効果がある

クエン酸には、雑菌の繁殖を抑える効果がある。洗濯でいえば生乾きのイヤなにおいなどは雑菌の繁殖によるものだが、クエン酸を使うことで雑菌の繁殖が抑制されれば、そのにおいも軽減または防ぐことができるだろう。

黄ばみを防止できる

クエン酸を使うことで雑菌が繁殖するのを抑えることができれば、洗濯物が黄ばんでしまうのも防げる。

消臭効果がある

汗やアンモニア、生ゴミなどアルカリ性を含むにおい対策にもクエン酸が効果的だ。通常の洗剤で洗濯しても消えないにおいがある場合、クエン酸を使って解消できるかもしれない。

衣類が柔らかくなる

クエン酸は柔軟剤の代わりに使うこともできる。専用の柔軟剤と比べるとふんわり感は劣るが、弱アルカリ性の洗濯洗剤を中和してくれるため、洗濯物がゴワつかずなめらかに仕上がるというわけだ。すすぎのときに入れれば、洗浄成分による生地の傷みを和らげる効果も期待できる。しかも無臭なので強い香りが苦手な方にもおすすめだ。

吸水力に影響を与えない

通常、柔軟剤を使ってしまうと吸水力が低下する。タオルなど吸水力が命のアイテムには柔軟剤を使わないほうがよいとされるのはこのためだ。だが柔軟剤ほどのふんわり感は得られないものの、クエン酸を柔軟剤に使えば吸水力に影響を与えずになめらかに仕上げることができる。

ただし酸性の汚れには効果が期待できない

上述のように汚れを効率よく落とすには中和がポイントになる。クエン酸は酸性なのでアルカリ性の汚れには効果があるが、皮脂や油汚れといった「酸性」の汚れには効果が期待できない。こちらは弱アルカリ性の洗剤を使うなど両者をうまく使い分けることがポイントになるので覚えておこう。

4. クエン酸を柔軟剤として使う方法

それでは、実際にクエン酸を洗濯に使う方法を紹介していく。まずは一般的な、柔軟剤として使う方法から見ていこう。

柔軟剤として使う方法

通常の洗剤で洗濯したあとに仕上げとしてクエン酸を使う。洗濯機の表示がすすぎになるのを確認したら、一時停止を押してクエン酸を投入しよう。分量の目安は水10Lに対し小さじ1/3(1〜2g)程度だ。柔軟剤の投入口を使うなら、水に軽くといてから入れておくとよいだろう。

5. クエン酸を洗濯洗剤として使う方法

クエン酸で落とせる汚れとは?

汗のにおいが落ちない、おねしょをしてしまったという場合などは、クエン酸を使って洗濯するとスッキリ落とせる。皮脂や油など「酸性の汚れ」には効果がないので上手に使い分けよう。

洗濯洗剤として使う方法

投入するタイミングや基本的な使い方は通常の洗濯洗剤と同じでよい。水10Lにつき小さじ2杯(10g)のクエン酸を加えよう。

6. クエン酸を洗濯槽の掃除に使う方法

クエン酸はアルカリ性の水垢や石鹸カスに対して高い効果を発揮する。洗濯槽にはこういった汚れが溜まりやすいため、掃除にクエン酸を活用するとよい。詳しい手順は以下の通りだ。

クエン酸で洗濯槽を掃除する方法

  • 最高位になるまで水をためる
  • 洗濯槽に1カップ程度のクエン酸を入れる
  • 「洗い」で3~5分ほど洗濯機を回す
  • 一時停止させ、1〜5時間ほど放置する
  • 洗濯機のふたを開け、浮いている汚れをすくい取る
  • 一時停止を解除して運転させ、1サイクル終われば完了

クエン酸で洗濯槽の掃除をする際の注意点

クエン酸は酸性なので、洗濯機の金属部分に残っていると酸化して錆びるおそれがある。洗濯槽は水でキレイに流すとともに、付着した部分は丁寧に水拭きすることが重要だ。また、クエン酸の使いすぎは洗濯槽の劣化につながる場合があるため、水垢や石鹸カスの汚れ以外への使用は避けよう。心配な方は無理に使わず、市販の槽洗浄クリーナーなどを使おう。

7. クエン酸を洗濯に使うときの注意点

クエン酸を洗濯に使う場合の注意点もある。思わぬトラブルを避けるためにも知っておこう。

弱アルカリ性の洗剤と混ぜて使わない

一般的な弱アルカリ性の洗濯洗剤とクエン酸を一緒に入れると中和してしまう。お互いの効果を邪魔することになってしまうので、それぞれ単独で使うようにしよう。

塩素系漂白剤とは絶対に混ぜない

クエン酸と塩素系漂白剤が混ざると有害なガスが発生して非常に危険だ。同時に使うことは絶対に避けるとともに、混ざらないように適切に管理しよう。たとえば洗濯槽の洗浄に塩素系のクリーナーを使った場合、その直後にクエン酸を使って洗濯するのは念のため控えたほうがよいだろう。

適量を守る

クエン酸を大量に入れても効果は高くならない。それどころか多過ぎると衣類に残り、繊維を傷めることになる。衣類や肌着にクエン酸が残っていると肌にもよくない。必ず適量を洗濯機に入れるようにしてほしい。

8. クエン酸を使った香りつき柔軟剤もおすすめ

環境や肌に優しいクエン酸を、洗濯の際に柔軟剤代わりに使う方は意外と多いようだ。だが柔軟剤のような香りはつけられないところが難点である。そんなときは、クエン酸とアロマオイルを使ったオリジナルの柔軟剤を作ってみてはいかがだろうか?

材料

  • クエン酸:大さじ2
  • グリセリン:大さじ2
  • 精製水:200ml
  • 好きなアロマオイル:数滴
  • 上記が入る容器

作り方

  • 容器に、精製水とクエン酸、グリセリンを入れる
  • よく混ぜて溶かす
  • 好きなアロマオイルを15滴前後入れて混ぜれば完成

使い方

1回につき30ml程度を目安に洗濯で使おう。入れるタイミングは、一般的な柔軟剤と同じすすぎのタイミングだ。柔軟剤の投入口に入れておいてもよい。

注意点

衣類に色がついてしまうのを防ぐためにも、アロマオイルは無色のものを選ぼう。また調合する際や洗濯に使う際は、アロマオイルの入れすぎに注意しよう。作ったあとは2週間を目安になるべく早く使い切ってほしい。

なお油が付着した衣類は必ず自然乾燥させることだ。乾燥機にかけた場合、終わってから放置していると自然発火するおそれがある。必ず自然乾燥で乾かすように徹底しよう。

9. クエン酸は洗濯以外でも大活躍する

クエン酸が洗濯に大活躍するということはお分かりいただけただろう。だがクエン酸がナチュラルクリーニングの必須アイテムとされているのは、洗濯だけが理由ではない。

蛇口や鏡の水垢落としに

シンクや蛇口、浴室や洗面所の鏡などにこびりつく、白いうろこ状の水垢に対してもクエン酸が有効だ。空のスプレーボトルに水を入れてクエン酸を溶かして「クエン酸水」を作る。それを水垢に吹きつけ、しばらく放置したらスポンジでこする。頑固な水垢にはクエン酸水をスプレーしてからキッチンペーパーで覆い、さらにスプレーしてからラップでパックをする。1〜2時間放置していると水垢が落としやすくなるので試してみてほしい。

電気ケトルやポットの水垢落としに

満水位置まで水を入れてクエン酸を加え、沸騰させたらしばらく置いておく。お湯が冷めたら中身を捨て、柔らかいスポンジなどでこすり洗いをすれば水垢が落ちる。

トイレのアンモニア臭の解消に

アンモニア臭は尿石が原因なのだが、これはアルカリ性の汚れだ。したがってクエン酸で中和することができる。スプレーボトルに作ったクエン酸水をにおいが気になる部分へスプレーするだけでよい。このようにクエン酸は、洗濯以外にもさまざまな場面で活躍する万能アイテムなのだ。

10. クエン酸を使いこなして洗濯&掃除スキルアップ!

本稿では洗濯をメインにクエン酸の使い方を紹介してきたが、最後に解説した通りクエン酸は水垢を落としたりアンモニア臭を消したりなど、掃除にも使えるアイテムだ。性質や注意点をよく理解し、上手に使い分けることで洗濯や掃除のスキルをアップさせよう。

結論

クエン酸は、洗濯においてアルカリ性の汚れやにおいに高い効果を発揮する。安全性が高く柔軟剤としても使えるので、日々の洗濯にぜひ取り入れてみよう。皮脂など酸性の汚れには効果が薄いため、通常の洗濯洗剤と使い分けるとよい。使用上の注意点を踏まえ、安全に使用してほしい。
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  • 公開日:

    2020年2月26日

  • 更新日:

    2021年3月 3日

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