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ピンク汚れはカビではない!掃除方法と放置したときのリスクも紹介!

ピンク汚れはカビではない!掃除方法と放置したときのリスクも紹介!

投稿者:ライター 松岡由佳里(まつおかゆかり)

鉛筆アイコン 2021年7月16日

お風呂の排水口やシャンプーボトルの底、石けん受けなどによく見るピンク汚れ。「赤カビか!」と思っている方も多いだろう。実は酵母菌の一種なのだ。カビと同じ対処法をしていると、効果が十分表れない場合もある。ピンク汚れの正体と性質を知れば、より効率的な対処法と予防策を講じることができる。

  

1. ピンク汚れの正体は?

つい最近風呂掃除をしたのに、もうピンク汚れが出ている。そう感じたことはないだろうか。ピンク汚れの正体を知れば、その繁殖力の旺盛な理由もわかってくる。

ピンク汚れの正体は酵母菌

ピンク汚れの正体はカビではなく「ロドトルラ」という酵母菌の一種だ。これは空気中にも漂っている。酵母菌は食品を発酵させてお酒や醤油、味噌やパン作りに欠かせない菌であり、私たちの生活に恩恵をもたらしている。

黒カビのように直接私たちの健康に被害を与えるものではないが、ピンク汚れが発生する環境は黒カビが好む環境でもあるため注意が必要だ。

ピンク汚れは繁殖力が旺盛

黒カビは、根を深くしていくため掃除でもなかなか取りにくいが、ピンク汚れはスポンジなどで拭くだけですんなり取れてしまう。しかし、実際は目に見えない酵母菌が残っていて、むしろ拭くことで酵母菌を広げている可能性もあるのだ。

また、繁殖力が旺盛なこともピンク汚れの厄介な点だ。しっかり掃除をしたつもりでいても、3,4日もすれば、もうピンク汚れが目立ち始めてしまう。石けんカスを栄養分に水分さえあれば繁殖するので、まさにイタチごっこということになる。

2. ピンク汚れ撃退には「アルコール」が有効

直接の悪さをしないピンク汚れだが、ヌメヌメしたピンク状の汚れは見た目がよくない。洗剤でもあまり効果のないピンク汚れだが、弱点もある。

ピンク汚れは市販の消毒用アルコールで撃退

酵母菌であるピンク汚れは、洗剤やカビを除去する塩素系漂白剤よりも、消毒用アルコールを使えば簡単に落とせて、さらに繁殖力を無力化することができる。消毒用アルコールはドラッグストアなどで簡単に手に入れることができる。

コストを考えるなら、無水エタノールを使ってもいい。無水エタノールと水を8:2にするのが最も殺菌効果がある。

消毒用アルコールでピンク汚れを除去する方法

ピンク汚れを消毒用アルコールで除去する前に、ペーパータオルと使い古しの歯ブラシを用意しておこう。

まず、ペーパータオルに消毒用アルコールを吹き付ける。十分湿ったらピンク汚れの部分にペーパータオルを乗せていく。アルコールは蒸発しやすいので、こうすることでアルコールとの密着時間を長くして菌を確実に死滅させる。

約10分ほどそのまま放置したら、ペーパータオルをはがす。ピンク汚れがまだ残っているようであれば、歯ブラシでこすって落とす。水でアルコール成分を洗い流したら、乾いたタオルなどで水分を拭き取って乾燥させる。

3. ピンク汚れ対策は黒カビ対策にもつながる

ピンク汚れの正体である酵母菌は、直接健康に害は及ぼすことはない。しかし、酵母菌が好む環境は黒カビも好む環境なのだ。ピンク汚れである酵母菌のほうが黒カビよりも繁殖のスピードが速いため、黒カビ発生の予兆として考えておく必要がある。

ピンク汚れを予防するには入浴後の換気が大切

ピンク汚れは、水分さえあれば繁殖できる。そのため水回り、とくに風呂に多く繁殖する。そこに石けんカスや皮脂が加われば、栄養分も得て瞬く間にピンク汚れが広がっていく。

逆に、乾燥状態だとピンク汚れは繁殖することができないため、換気はピンク汚れの予防に効果的だ。

換気扇を回すときには、バスルームの窓や扉を閉めておこう。開けておくと換気の効果が下がってしまう。ひと晩換気扇を回しておけば、十分乾燥させることができるだろう。

浴室暖房乾燥機がついているバスルームであれば、2時間ほど稼働させると予防することができる。

お風呂上りに浴室の温度を下げておく

ピンク汚れである酵母は、水分のほかに高温を好む。バスルームは高温多湿だからピンク汚れには絶好の環境だ。乾燥とともに、バスルーム全体の温度も下げておくと完璧だ。お風呂上りにタイルに冷たい水をかけて室温を下げておこう。

水気を拭き取る

ピンク汚れは水分がなければ繁殖することができない。ピンク汚れを増やさないためにもシャンプーボトルや石けん受けは水気を切っておこう。乾いた雑巾で重点的に水気を拭き取るとピンク汚れの発生を予防できる。

結論

ピンク汚れの正体はカビではなく酵母菌だ。アルコールを使って除菌することできれいに除去できる。ピンク汚れを予防するためには、高温多湿を避けて、換気扇を効果的に使おう。ピンク汚れは黒カビ発生の前兆でもあるから、見て見ぬふりをせずに、しっかりと対策を講じよう。
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  • 公開日:

    2020年2月15日

  • 更新日:

    2021年7月16日

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