目次
- 1. ベッドパッドは定期的な洗濯が必要
- 2. ベッドパッドの普段のお手入れ方法
- 3. ベッドパッドをご家庭で洗濯する方法
- 4. ベッドパッドの干し方・乾かし方
- 5. ベッドパッドをコインランドリーで洗濯する方法
- 6. ベッドパッドの洗濯頻度
- 洗濯ネット(たたんだベッドパッドがちょうど入るサイズ)
- 液体のおしゃれ着用中性洗剤
- 液体の酸素系漂白剤
- ベッドパッドを「屏風たたみ」して洗濯ネットに入れる
- 洗濯機に入れてコースを設定する
- おしゃれ着用中性洗剤と酸素系漂白剤を投入しスタートする
- 脱水まで終わったら速やかに取り出して干す
- お風呂場の浴槽にぬるま湯をはる
- 湯量にあわせておしゃれ着用中性洗剤を適量溶かす
- ベッドパッドを沈めて足で踏み洗いをする
- ぬるま湯を入れ替えながら泡立たなくなるまで数回すすぐ
- 浴槽の縁にかけるなどして水気を切ったのち、干して乾かす
- ※1:洗濯表示(平成28年11月30日まで) _ 消費者庁
https://www.caa.go.jp/policies/policy/representation/household_goods/guide/wash.html - ※2:洗濯表示(平成 28年12月1日以降) _ 消費者庁
https://www.caa.go.jp/policies/policy/representation/household_goods/guide/wash_01.html
1. ベッドパッドは定期的な洗濯が必要

ベッドパッドの洗濯の必要性について簡単に確認しておこう。
汗や湿気、皮脂やフケなどの汚れがつく
ベッドパッドには、マットレスを寝汗や汚れから守る役割がある。ヒトは寝ているときにコップ1杯ほどの汗をかくといわれている。そのすべてではないかもしれないが、ベッドパッドにも当然ながら染み込んでしまう。空気中の湿気も溜まれば、皮脂やフケ、髪の毛やホコリといった汚れも付着していく。
【においや黄ばみの原因になる】
洗濯したシーツを上に敷いていればベッドパッドは汚れにくいかもしれない。だがすべての寝汗を防ぐことはできないだろう。汗には皮脂も含まれているため、洗濯せずにいるとにおいや黄ばみの原因となってしまう。
【ダニやカビが発生してしまう】
湿気や皮脂などはダニまたはカビなどの好物だ。したがってベッドパッドを洗濯しないまま使い続けることで、ダニやカビが発生するおそれもある。ダニの死骸やカビの胞子を長期間吸い込み続けることで、アレルギー症状が出てしまう方もいる。
快適で安らかな眠りを守るため、大げさかもしれないが健康を守るためにも、ベッドパッドは定期的に洗濯して清潔に保つ必要があると思っておこう。
2. ベッドパッドの普段のお手入れ方法

洗濯したほうがよいとはいえ、さすがに毎日のように洗うのは現実的ではない。詳しい洗濯頻度については後述しているのでそちらを参考にしていただきたいのだが、簡単に日々のお手入れ方法について知っておこう。
ベッドパッドの普段のお手入れ方法
【衣料用の除菌・消臭スプレーを吹きかける】
洗濯のような効果は期待できないが、普段のお手入れであれば衣料用の除菌・消臭スプレーを吹きかけることで汗のにおいなどを解消または軽減できるだろう。
【風通しのよい場所で陰干しをする】
スプレーしたあとは、きちんと乾かすため風通しのよい場所で陰干しをしよう。天日干しOKという素材であれば天日干しでもよいが、紫外線によるダメージ(退色等)には注意してほしい。
【掃除機をかける】
余裕があれば、取り込んでから掃除機をかけて表面の髪の毛やホコリなども取り除いておこう。普段のお手入れについては、これくらいできれば十分だ。
3. ベッドパッドをご家庭で洗濯する方法

ベッドパッドは正しい方法で洗濯しないと傷んでしまう。洗濯する前の準備と、正しい洗い方をそれぞれ解説する。
洗濯する前の準備
【洗濯表示を確認する】
ベッドパッドに使われている繊維などにより、洗濯できないことがある。必ず事前に洗濯表示を確認しよう。洗濯桶や洗濯機のマーク、バツ印がないか、液温の上限は指定されていないか、弱水流が指定されていないかといったこととあわせて、干し方についても確認しておくとよい。洗濯表示には新旧があるのでこの機会に確認しておこう。(※1)(※2)
【気になるシミなどがあれば前処理をする】
シミなど気になる汚れがある場合は、前処理をしておくと落としやすくなる。液体洗剤の原液を塗ってから洗濯しよう。シミなどが広範囲の場合は、スプレータイプの酸素系漂白剤を吹きかけたり、液体洗剤を水で薄めて含ませたりしておこう。
【洗濯機の容量を確認する】
厚手のベッドパッドは洗濯機の容量をオーバーするおそれがある。薄手のものであれば7kg程度の容量で足りるが、重さが1kgを超えるといったベッドパッドの場合は8kg以上の洗濯機を使ったほうが安心だろう。入りきらないときは、後述する踏み洗いでお手入れするなどしよう。
用意しておくもの
酸素系漂白剤はなくても構わないが、染み込んでしまった汗や皮脂などを分解する力がある。洗剤とあわせて使うことでより清潔な状態に仕上がりやすいので、可能であればぜひ使おう。
ご家庭の洗濯機でベッドパッドを洗う方法
大まかな流れはこのとおりだ。布団用などの洗濯ネットであれば、厚手のベッドパッドでもスッポリ入るだろう。コースは「毛布」「布団」「大物洗い」などがあればそれを、なければ弱水流の「手洗い」「おしゃれ」「ソフト」といったコースを選ぶとよい。
商品情報
商品名:ダイヤコーポレーション ふくらむ洗濯ネット特大70 布団も洗える
ベッドパッドが洗濯機に入りきらないときの洗い方
ご家庭の洗濯機に入りきらないときは、浴槽などを使って踏み洗いをしよう。少々面倒だが、快適で安らかな眠りのためにもぜひキレイにしておきたい。
4. ベッドパッドの干し方・乾かし方

ベッドパッドは大物なので乾きにくい。濡れている時間が長くなるほど雑菌が繁殖し、生乾きのイヤなにおいが発生してしまうため、いかに効率よく乾かせるかが重要だ。
物干し竿を2本使って「M字干し」
大物を干すときの基本となるのがM字干しだ。2本の物干し竿を使ってベッドパッドがM字になるように干そう。ただし重みがあるため、うまくバランスを取るのが難しいことも多い。布団ばさみなどを使って落ちないようにしっかり留めておこう。
ピンチハンガーを使って「ジグザグ干し」
物干し竿がなければ、ピンチハンガーを使ってジグザグに留めるといった方法もある。M字干しよりは空気が抜けにくいため乾くのに時間がかかるが、それでもただ干すよりは効率的だ。
物干し竿1本とハンガーを使って干してもOK
物干し竿が1本しかない、ピンチハンガーのジグザグ干しは難しい、という方は物干し竿1本で干してもよい。その際、ベッドパッドの両端と中央あたりにくるようにハンガーをかけてから干すのがおすすめだ。空気の通り道ができるため、ただ干すよりも乾きやすい。
サーキュレーターなどで風を送るとさらに効率がよい
室内で干す場合などは、サーキュレーターや扇風機で風を当ててあげよう。あるいは浴室乾燥機で1時間程度乾かしたのち、室内干しに切り替えるといった方法もおすすめだ。
5. ベッドパッドをコインランドリーで洗濯する方法

ベッドパッドがご家庭の洗濯機に入りきらない場合、かつ近所にコインランドリーがある場合は、こちらのほうが手っ取り早い。
コインランドリーには大容量の洗濯機がある
洗濯機の容量が足りない場合、ベッドパッドを踏み洗いすることも確かにできるが、水を吸うと重くなるため脱水させたり干したりするのが意外にも重労働となる。その点、コインランドリーには大容量の洗濯機が設置されているので、ダブルサイズやキングサイズのベッドパッドでも問題なく洗濯できるだろう。
コインランドリーでベッドパッドを洗濯する方法
基本的にはご家庭で洗濯する場合と同じだ。屏風たたみにして洗濯ネットに入れ、料金を投入すれば自動的に洗濯が始まる。洗剤が自動投入されるタイプの洗濯機が主流だが、中には自分で入れなければならない洗濯機もある。初めて利用するコインランドリーだった場合などは、念のため1回分の洗剤を持参するとよいだろう。
洗濯(水洗い)できないベッドパッドはクリーニングへ
洗濯表示などで水洗いNGとなっているベッドパッドや、洗濯に自信がない場合などはクリーニングに出そう。除菌・消臭スプレーなどでは退治しきれないダニや汚れもキレイに落としてくれるだろう。家族全員分のベッドパッドを一度に洗濯したいなら宅配クリーニングを利用する手もある。店舗に持ち込むよりも時間がかかるうえ料金もやや高めの可能性があるが、自宅で待っていればよいだけなので時短につながる。
6. ベッドパッドの洗濯頻度

寝具を清潔に保つためにも、ベッドパッドは定期的に洗濯することが大切だ。では具体的に、どれくらいの頻度で洗濯すべきなのだろうか。
シーツを使っている場合
ベッドパッドの上にシーツを敷いている場合、洗濯頻度は2〜3カ月に1回程度を目安にしよう。ただし上に敷いているシーツは1〜2週に1回などこまめに洗濯することが清潔に保つコツだ。また汗をかきやすい方、および夏場などはシーツを敷いていてもベッドパッドが汚れやすい。においなどが気になりだしたタイミングで洗濯しよう。
シーツを使っていない場合
ベッドパッドの上にシーツを敷いていない場合、汗や皮脂汚れが直接染み込んでしまう。においも発生しやすいので小まめに洗濯しよう。汗をかきやすい方や、夏場であれば週1回、汗をあまりかかない時期でも2週に1回を目安に洗濯してほしい。
なおベッドパッドは洗濯しにくく、また繰り返し洗うと傷みやすくなる。ストックを用意してローテーションするか、上にシーツを敷いて使うといった方法がおすすめだ。
結論
快適で安らかな睡眠のため、ひいては健康のためにも寝具は清潔に保ちたい。本稿ではベッドパッドにフォーカスして洗濯方法をお伝えしてきたが、もちろん布団やシーツ、枕なども定期的に洗濯して清潔に保とう。ご家庭で洗濯するのが難しければ、コインランドリーやクリーニングを上手に活用してほしい。
(参考文献)