1. 洗濯機の下敷きは掃除したほうがいい?
洗濯機の下敷きを頻繁に掃除しているという方は、もしかすると少数派なのかもしれない。実際に洗濯機の下敷き部分を外から眺めても、掃除できるような隙間は空いていない。洗濯機の下の構造と、掃除をしないで放置するとどのようなことが起きるのかを説明していこう。
洗濯機の下敷きの構造
洗濯機の下敷きの大きな目的は、水漏れを防ぐことだ。洗濯機の排水がうまくできなかったときに、あふれた水を溜められるように、5㎝ほどの高さの四角い桶状になっている。一般的にはプラスチックでできている。
下敷きと洗濯機はほとんど同じサイズで、隙間なく設置されていることも多い。だが、洗濯機の真下には空間があり、ホコリが溜まりやすい。
下敷きと洗濯機はほとんど同じサイズで、隙間なく設置されていることも多い。だが、洗濯機の真下には空間があり、ホコリが溜まりやすい。
放置するとどうなる?
洗濯機の下敷きを掃除せず放置しているとどうなるのだろうか?
排水口が詰まる
洗濯機の下敷きにはホコリが溜まりやすい。それを放置していると、排水がうまくできなかったときに下敷き内のホコリの入った水が排水口に流れてしまう。すると、排水口がホコリで詰まることにつながる。水漏れを防ぐための下敷きなのに、排水口を詰まらせて水漏れを引き起こすことになってしまうのだ。
悪臭が漂う
洗濯機の下敷きは湿度が高くなる傾向にある。そこにホコリが溜まると、カビや雑菌が発生して悪臭を出すことがある。
害虫が発生する
湿度が高く人気のないところは、害虫にとって都合のよい場所だ。洗濯機の下敷きがゴキブリやハエなどの巣になってしまい、家中に害虫が出現する可能性もある。
2. 洗濯機の下敷きの掃除方法
先ほどまでの話を聞いて、洗濯機の下敷きを掃除しようと考えた方も多いだろう。しかしながら、洗濯機の下敷きはなかなか掃除しにくい場所である。どのように掃除をしたらよいのかについて、説明していこう。
洗濯機を動かして掃除する
まずは、洗濯機を動かして、下敷きが見える状態にして掃除する方法を説明する。この方法で最も大変なのは、洗濯機を動かすことである。
洗濯機の動かし方
洗濯機は縦型のもので35~40kgほどと、かなり重量があるものだ。ドラム式の場合には、70kg以上のものも多い。ここからは動かし方を説明するが、くれぐれも無理のないようにしてほしい。また、事前に排水ホースの位置を確認して、無理に違う方向にねじったり洗濯機で踏んだりしないように気をつけよう。排水ホースは簡単に割れてしまうからだ。
- 給水ホースと排水ホースを外して、洗濯機の水を抜く。
- コンセントを抜く。
- 洗濯機をしっかり持って、左右片方ずつずらすようにゆっくり動かす。
- 洗濯機の前面、もしくは横面と、一部だけを下敷きから出す。
洗濯機の下敷きの掃除方法
洗濯機を移動して下敷きが見えるようになったら、まずは使い捨てのハンディモップを使ってホコリを取ろう。ホコリを取ることができたら、捨ててもよい布や雑巾などでしっかり拭いていく。同時に排水口も掃除するときは、パーツを取り外す。使用済みの歯ブラシで、隙間に入り込んだホコリや髪の毛などを取り除くとすっきりキレイになる。
洗濯機をそのままで掃除する
洗濯機を移動せずそのままで掃除するときは、下敷きと洗濯機の隙間に入るサイズのハンディモップでホコリを取ろう。また、掃除機に細いノズルをつけて隙間から汚れを吸い込むことも可能だ。だが、どちらもすべての汚れを完璧に取り除くことはできない。
3. 洗濯機の下敷き掃除が楽になるアイテムも
面倒な洗濯機の下敷き掃除だが、次のアイテムを使うと楽に掃除ができるようになる。
洗濯機下のスペースを確保!洗濯機用防振かさ上げ台
まず、紹介したいのが洗濯機用のかさ上げ台だ。これは4つセットの台で、洗濯機の下敷き内の四方に設置する。その上に洗濯機を置くことで、下敷きと洗濯機の間が空いて掃除しやすくなるのだ。
洗濯機を移動できる!キャスター付き洗濯機置台
洗濯機を楽に移動させたい方には、キャスター付き洗濯機置台がおすすめだ。この台に洗濯機を置くと、キャスターで簡単に移動させることができる。移動できる範囲は洗濯機の下敷き内だけだが、掃除が楽になるだろう。
狭い隙間もすっきりキレイ!お手製ホコリ取り
掃除機やハンディーモップが入らない隙間にも入れられるホコリ取りをハンドメイドすることも可能だ。針金ハンガーをひし形に折り曲げて、そこにストッキングをかけるだけで、お手製のホコリ取りが完成する。隙間に入れると、ストッキングの静電気効果でホコリを寄せつけてくれる。
結論
ここまで、洗濯機の下敷きに溜まる汚れについて、適切な掃除方法を解説してきた。洗濯機の下敷きを掃除せず放置していると、詰まりや悪臭の原因になる。だが、洗濯機を動かすのはかなり労力が必要となる。下敷きをしっかりキレイにしたい方には、かさ上げ台の導入もおすすめだ。さまざまな種類のかさ上げ台が販売されているので、ぜひ検討してほしい。