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ノロウイルスが付着したら洗濯はどうする?消毒してから洗濯を!

ノロウイルスが付着したら洗濯はどうする?消毒してから洗濯を!

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

鉛筆アイコン 2020年2月16日

ノロウイルス感染症は食中毒患者の半数を占めており、毎年11〜2月に多く発生している。適切な対応をとらなければ、介助する人も罹患してしまう。感染の規模を少なくするためにも、ノロウイルスについて知り、正しい方法で洗濯するなど適切な対応を心がけてほしい。

  

1. ノロウイルス感染症とは

ノロウイルス感染症とは、ノロウイルスと呼ばれる直径30〜40nmほどの金平糖のような形をした小型球形ウイルスに感染することにより発症する。
ノロウイルスとは分類学上は属名で、種名はノーウォークウイルスの1種類のみがある。

感染経路

ノロウイルスの感染経路は食品媒介感染、接触感染、飛沫感染の3つに分類される。
食品媒介感染はいわゆる食中毒のことで、ウイルスに汚染された食品を食べることにより感染する。ノロウイルスの発症で一番多い感染経路である。
ノロウイルスにかかった人が料理に携わることで食品や水が汚染されてしまうケースと、牡蠣類などもともと汚染された食品を加熱不足のまま食べてしまうケースがある。
接触感染は、感染した人の汚物に触ることや、感染した人が触ったドアノブなどから間接的にウイルスが手指に付着することで、口から入って感染する。
飛沫感染は感染した人の嘔吐物などが飛び散って、ウイルスが直接口に入って感染する。
汚染されてしまった衣類は正しい方法で洗濯を行うか、洗濯せずに捨てるかする必要がある。

症状

ノロウイルスの潜伏期間はおよそ1〜2日で、吐き気や嘔吐、下痢、腹痛、軽度の発熱などの症状が現れる。
急性胃腸炎症状を起こすことから、感染性胃腸炎に分類されている。
症状はおよそ1〜2日で回復し、後遺症も残らない感染症だが、乳幼児や高齢者が罹患すると嘔吐物によって窒息や誤嚥性肺炎を起こし死亡してしまうケースがあるので注意が必要となる。
感染者が家族にいる場合は介助者を決め、感染が広がらないよう、洗濯物をわけるなど対処してほしい。

2. ノロウイルスにより嘔吐した衣類の洗濯に必要なもの

ノロウイルス感染症は介助する方の適切な処理が大切である。
ノロウイルスにより嘔吐した衣類を洗濯する場合に用意するものは、塩素系消毒液、使い捨てマスク、ガウン、手袋などがある。
塩素系消毒液は、ハイターやブリーチなどの家庭用塩素系漂白剤を希釈して作れる。塩素系漂白剤にはノロウイルスを不活化させる次亜塩素酸ナトリウムが含まれているため、消毒が可能だ。
汚物の処理や消毒は0.1%濃度で、環境の消毒は0.02%濃度での使用が好ましい。
ハイターやブリーチの裏面に希釈率が記載されているので参考にしてほしい。

感染を広げないためにも、食器や環境、衣類の消毒と嘔吐物の処理について紹介する。

食器や環境、衣類の消毒

感染者が使用していた食器は食後すぐに塩素系消毒液に浸して消毒する。
衣類は洗濯する前に下洗いし、熱水による洗濯か塩素系消毒液による消毒を行うことが大切である。
環境面ではカーテンやドアノブなどの消毒があり、こちらも塩素系消毒液で消毒する。

嘔吐物の処理

感染者の嘔吐物は感染源になりやすい。
ノロウイルスは乾燥すると空気中を漂う性質があるため、口に入っての感染(経口感染)を多く引き起こす。
すみやかに処理することも大切だが、使い捨てのマスクやガウン、手袋を必ず着用することが重要である。

3. ノロウイルスを消毒する洗濯方法

ノロウイルス感染者の衣類などの洗濯方法では、下洗いと消毒が大切である。

下洗い

汚染された衣類は、ノロウイルスが飛び散らないように、水の中で静かにもみ洗いする。
その際に水しぶきを吸い込まないようにマスクをし、手袋をつけて行うことが大切である。

消毒

消毒の方法は以下の2つがある。
  • 下洗いした衣類を85度以上の熱水で1分間以上つけ置く。
  • 下洗いした衣類を塩素系漂白剤を希釈した消毒液に30分程度つけ置く。
その後は通常どおりに洗濯を行う。そのうえで、高温の乾燥機を使用すると殺菌効果が高まる。
また、下洗いに使用した容器なども必ず消毒しておこう。消毒をせずに洗濯を行うと洗濯機がノロウイルスに汚染されてしまうので注意してほしい。

4. ノロウイルスによる汚物を知らずに洗濯した場合の対処法

汚染されている衣類を消毒せずに洗濯機で洗濯してしまうと、洗濯機がノロウイルスで汚染されてしまう。
万が一、事前の処理なく洗濯してしまった場合は、他の衣類を洗濯する前に洗濯槽を消毒しノロウイルスの除去を行ってほしい。
まず洗濯槽に水をため、塩素系漂白剤を水10リットルに対して50ml入れる。
そのまま10分程度つけ置きし、洗濯機を回しノロウイルスの除去を行う。

5. ノロウイルス感染症を予防しよう

ノロウイルス感染症を予防する方法として有効な手洗いを、帰宅後や調理前、食事前などに行う。
石鹸を使用し、ノロウイルスが残りやすい指の間や爪の間もしっかり洗うことが大切だ。
正しい方法での手洗いを心がけ、ノロウイルスを予防してほしい。
手洗い前に指輪や腕時計などを外して行うことが大切である。
手の甲、指の間、爪の間、親指、手首は忘れやすい部分であるため、意識して洗ってほしい。

家族に感染者がいる場合は洗濯の仕方にも注意を払い、感染者の衣類は別に洗濯する必要がある。
嘔吐物の処理をしてから衣類を洗濯し、洗濯機が汚染されないようにしてほしい。

結論

ノロウイルスは対策をしっかり行わないと、簡単に移ってしまう。感染の注意が必要な時期は意識して対策を行ってほしい。また家族が感染してしまった場合は、他の家族に感染しないよう衣類の洗濯などにも気を配ってほしい。汚物の処理は十分に注意して万全の格好で行うようにしよう。
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  • 更新日:

    2020年2月16日

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