1. 手垢とは?時間が経つと落ちにくくなるのはなぜ?

私たちが手で触るものには、ほとんど手垢がついていると思っていいだろう。初めはそれほど気にならない手垢も時間が経つにつれて目立ってきて、水拭きなどでは落とせないこともある。
手垢の正体とは
光の加減などで時折見え隠れする手垢の多さにびっくりしたこともあるだろう。手のひらは、いろいろなものを触ることも多く、さらに手のひら自身からの汗や皮脂の分泌もある。
つまり、手垢の正体は油汚れなのだ。
つまり、手垢の正体は油汚れなのだ。
油汚れはさらなる汚れを引き寄せる
油汚れというのは、ベトベトして粘着性があるためホコリなどほかの汚れを吸着しやすくなる。時間が経つごとに汚れが堆積していって、ガンコな汚れへと変身していく。
2. 手垢落としに重宝するアイテム

ついたばかりの手垢なら、さっと布で拭けばキレイになるが、時間のたった手垢は、こびりついて取れにくくなっている。こうしたガンコな手垢を簡単に取るアイテムがある。それぞれ適材適所で使い分けよう。
セスキ炭酸ソーダ・重曹
セスキ炭酸ソーダも重曹もアルカリ性の洗剤だ。油汚れは酸性なので、中和させて汚れを落としやすくする性質がある。セスキ炭酸ソーダや重曹はホームセンターで手に入る。
手垢を掃除するときには、それぞれ水に溶かしてスプレーを使うと簡単だ。配合率としてはセスキ炭酸ソーダの場合、500mlの水に対して小さじ1杯。重曹の場合は大さじ1杯。セスキ炭酸ソーダのほうが水に溶けやすいので使い勝手がいいかもしれない。
手垢を掃除するときには、それぞれ水に溶かしてスプレーを使うと簡単だ。配合率としてはセスキ炭酸ソーダの場合、500mlの水に対して小さじ1杯。重曹の場合は大さじ1杯。セスキ炭酸ソーダのほうが水に溶けやすいので使い勝手がいいかもしれない。
消毒用エタノール
消毒用エタノールは、除菌だけでなく油汚れにも効果があるので手垢掃除に便利なアイテムだ。インフルエンザの時期など、除菌と手垢の掃除を兼ねて消毒用エタノールを使うと一石二鳥といえるだろう。
消毒用エタノールは市販されているが、コスパを考えれば手作りがおすすめだ。用意するものは「無水エタノール」あるいは「消毒用エタノール」「水」「スプレーボトル」。水110mlに対して、無水エタノールか消毒用エタノール90mlを混ぜるだけだ。
消毒用エタノールは市販されているが、コスパを考えれば手作りがおすすめだ。用意するものは「無水エタノール」あるいは「消毒用エタノール」「水」「スプレーボトル」。水110mlに対して、無水エタノールか消毒用エタノール90mlを混ぜるだけだ。
メラミンスポンジ
100均でもよく売られているメラミンスポンジ。洗剤や消毒用エタノールでなかなか落ちない手垢の黒ずみを落とすことができる。メラミンスポンジでこすり落とすことで手垢を取っていくが、表面に細かな傷がつくことがある。家具など柔らかい素材のものは、目立たない場所で試してみたほうがいいだろう。
マイクロファイバークロス
手垢は電化製品にもつきやすい。しかし、電化製品に水を使ってしまうと故障の原因になりかねない。そのようなときに便利なアイテムがマイクロファイバークロスだ。
マイクロファイバーは、髪の毛の100分の1ともいわれる細さの繊維。特徴は、細かい穴が無数に空いているという点だ。この細かい穴によって、取れにくい手垢も傷つけずに落としてくれる。
マイクロファイバーは、髪の毛の100分の1ともいわれる細さの繊維。特徴は、細かい穴が無数に空いているという点だ。この細かい穴によって、取れにくい手垢も傷つけずに落としてくれる。
3. 手垢汚れの落とし方

手垢は、いろいろな場所につきやすい汚れだ。手垢がついた場所によって落とし方も違ってくるので、それぞれ使うアイテムも変えていこう。
壁についた手垢の落とし方
壁紙についた手垢は、そのまま放置しておくと変色してしまう。壁紙は、セスキ炭酸ソーダ水や重曹水のスプレーを使って手垢を落とすことができる。スプレーしてからアクリルタワシを使って軽くこすれば、手垢がキレイに落ちる。
液晶画面についた手垢の落とし方
手垢が気になるといえば、やはりスマートフォンやテレビなどの液晶画面だろう。ティッシュで拭いても、それは手垢を塗り広めてしまうだけだ。電化製品なのでウエットティッシュも使えない。そのような電化製品にはマイクロファイバークロスを使うと、液晶画面に傷をつけずにキレイに手垢を落とすことができる。
キーボードやリモコンについた手垢の落とし方
キーボードやリモコンにも手垢はつきやすいものだ。キーボードの場合は、手垢の掃除をする前にパソコンの電源を落としておこう。キーボードやリモコンの手垢に効果的なのは、アルコールを含ませた布で拭き取る方法だ。精密機器は水が使えないので、すぐに蒸発するアルコールを使おう。
結論
手垢は、気が付かないうちについていることがほとんどだ。普通に生活をしていれば、手垢はどうしてもついてしまうもの。手垢をつけないのではなく、手垢がつくという前提のもとで毎日のこまめな拭き掃除が大切になる。手垢をガンコな汚れにしてしまわないことが最大の予防策といっていいだろう。