目次
1. 乾拭きは意味がある!その効果とは

水拭きのほうがキレイになると信じている方も多いだろう。確かに頑固にこびりついた汚れなどは水拭きのほうがキレイに落ちる場合がある。だが乾拭きにも乾拭きの意味があるのだ。
乾いた汚れを取り除く
乾いたホコリが多い場所では、水拭きをするとホコリが湿ってしまい汚れをこすりつけて広げる結果になる。乾いたホコリやゴミの多い場所では、乾拭きをして静電気で汚れを吸引するのがおすすめだ。
素材のツヤを出す
フローリングを筆頭に、木製の棚やテーブルなどは水に弱い。ゆえに水拭きをすると水分を吸収して湿るなどし、素材を劣化させる場合がある。そんなとき乾拭きすると、ホコリなどの乾いた汚れを落とせるだけでなく、素材のツヤを出すこともできる。
水拭きによる「拭き跡」をなくす
水拭き掃除をしたあと、そのままにしていると拭き跡が残ることがある。窓ガラスや鏡などの拭き跡は水垢となり、掃除前よりも汚れてしまうことがある。そんなとき、水拭きの仕上げとして乾拭きをすると拭き跡をキレイに消すことができる。ただし汚れた雑巾で乾拭きをすると汚くなるためキレイな布を使おう。
フロアワイパーのドライシートも「乾拭き」である
乾拭きや水拭きというと、雑巾やクロスを使って手で行うイメージが強いかもしれない。だが、フロアワイパーのドライシートも乾拭きをしているのと同じである。そう考えると、乾拭きは意外と身近なものに感じられるのではないだろうか?
2. 効果的に乾拭きするにはコツがある

乾拭きはただ闇雲にやるよりも、ちょっとしたコツを抑えておくとより効率がよい。いずれも難しいものではないので、ぜひ覚えておこう。
「上から下」「奥から手前」が鉄則
先に低いところを乾拭きしてしまうと、あとから高いところを乾拭きした際に舞ったホコリなどが再び低いところへ集まってしまう。これでは二度手間になってしまうため、必ず上から下へ掃除すると覚えておこう。平面も同様だ。奥から手前へ乾拭きすれば、効率よく一気にホコリを取り除ける。
乾拭きに使うアイテムは「清潔なもの」を
当然だが、乾拭きに使う雑巾などのアイテムがホコリだらけでは、逆に汚れを広めてしまうことになる。使用後は毎回洗って乾かしておくのはもちろん、久しぶりに使うときなども屋外でパンパン叩いてホコリなどを落としておくことをおすすめする。
3. 乾拭きが向いている場所やモノとは

乾拭きが適している場所やモノをまとめたので参考にしてほしい。次のような場所やモノを今まで水拭きしていた方にはとくに乾拭きをおすすめしたい。
フローリング
木製やクッションなどいろいろな素材があるが、とりわけ木製のフローリングは水に弱い。ワックスを塗ったフローリングも水拭きは最小限に抑えたほうがよいだろう。そもそも、フローリングに溜まる汚れの多くはホコリや髪の毛、糸くずなどの乾いた汚れだ。したがって水拭きよりも、乾拭きをして汚れを吸着させるほうが適している。天然の木を使ったフローリングはとくに、乾拭きでツヤが出てよりキレイになる。ドライシートタイプのフロアワイパーを使えば毎日簡単に乾拭きすることも可能だ。
壁
壁も汚れのほとんどはホコリ、つまり乾いた汚れである。このためサッと乾拭きするだけでも十分キレイに掃除できる。ホコリと皮脂や垢、キッチンなら油汚れなどが絡まって落としにくいときは、重曹水などで湿らせた雑巾で汚れを落とそう。重曹が残ると白い粉のようになってしまうため、そのあとは別の新しい雑巾で水拭きをして仕上げに乾拭きをするとよい。
木製の家具
収納棚や机など、木製の家具は水に弱いため乾拭きがおすすめだ。拭けば拭くほどツヤが出てくる。
ブラインド
ブラインドは細かな隙間にホコリが溜まるため掃除しにくい。洗剤を使ったり水拭きをしたりして一気に汚れを落としたくなるかもしれないが、実は乾拭きのほうが向いている。ブラインドを掃除するときは乾いた軍手を使うのがおすすめだ。親指と人差し指でブラインドを挟んで横に滑らせれば、軍手がホコリを吸着してくれる。
コンセント周り
静電気によってホコリなどの乾いた汚れが溜まるのがコンセント周りである。こうした場所も、乾拭きでホコリを吸着するのがおすすめだ。水拭きで一掃したくなるかもしれないが、感電のリスクがゼロではないため控えよう。
電化製品
テレビやビデオデッキ、DVDプレーヤーやコンポ、PCやルーターなど電化製品の表面に付着したホコリなどの乾いた汚れも、乾拭きが適している。
4. 雑巾だけじゃない!乾拭きに便利なアイテムとは

乾拭き=雑巾をイメージする方も多いかもしれない。もちろん雑巾でもOKだが、濡らして乾かすと固くなることがあり、木製などは素材を傷めるおそれもある。最近では以下のようなさまざまな乾拭きグッズが登場しているので、これらを上手に使い分けるとよいだろう。
マイクロファイバークロス
マイクロファイバークロスは100均でも購入可能だ。一般的な布製の雑巾とは異なり極細の化学繊維で作られている。この化学繊維は静電気を帯びており、一般的な雑巾よりも汚れが吸着しやすい。水洗いをしてもすぐに乾く速乾タイプが多く、繰り返し使えるのでコスパにも優れている。
フロアワイパー
先端にドライタイプのシートを取り付ければ、立ったままフローリングを乾拭きできるという便利なアイテムだ。掃除機と比べて軽量でコンセントも不要、替えのシートも安いなど気軽に乾拭きできる。シートは使い捨てタイプが一般的だが、洗って繰り返し使えるエコなものもある。お好みで選ぼう。
ロボット掃除機
「ルンバ」に代表されるように、ゴミを吸い込むタイプを思い浮かべる方も多いだろう。だが床の水拭きや乾拭きをしてくれるロボット掃除機も登場している。多機能な分だけ価格は高めだが、自動で水拭きや乾拭きをしてくれるため、家事の時短にもつながるアイテムだ。
5. おすすめの乾拭きアイテム3選

最後に、おすすめアイテムを3選紹介しよう。
Amazonベーシック「マイクロファイバー クリーニングクロス」
細かなホコリや糸くずなどを絡め取る、マイクロファイバーを採用したクリーニングクロスだ。24枚入りから大容量144枚までラインナップされている。
3M(スリーエム)「スコッチブライト 無添加ドライシート」
シートの力だけでホコリや細かいゴミなどを吸着するフロアワイパーの取替用シート。両面使えてコスパがよく、手に持って乾拭きをするといった使い方もできる。
iRobot(アイロボット)「ブラーバ m / 200 / 300シリーズ」
ブラーバにはいくつかモデルがあるが、もっとも下位モデルの200シリーズでも水拭きと乾拭き両方を行える。mシリーズではマッピング機能も付いてくる。
結論
乾拭きは面倒なうえ水拭きよりも効果がない掃除方法だと思っていた方も多いだろう。だがそもそも、水拭きと乾拭きとではその目的が異なる。乾拭きには乾いた汚れを取るだけでなく、素材のツヤを出すといった効果もある。100均で購入可能なマイクロファイバークロスでも十分、その効果を実感できるだろう。まずは1枚購入して試してみてはいかがだろうか?