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もらい錆とは。落とし方と予防法を紹介!ステンレスも安心できない?

もらい錆とは。落とし方と予防法を紹介!ステンレスも安心できない?

投稿者:ライター 松岡由佳里(まつおかゆかり)

2020年2月27日

「もらい錆」という言葉を耳にしたことがない方でも、その状態なら一度は目にしたことがあるだろう。お風呂場に置き忘れたカミソリ、シンクに置きっぱなしの缶詰。それらが錆びてまわりに錆を広げてしまった状態のことを「もらい錆」という。初期対処ができれば問題ないが、ときには錆びないと思っていたステンレスをも錆びつかせてしまう。もらい錆のメカニズムと落とし方、そして予防法をご紹介しよう。

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1. もらい錆とは?

もらい錆は日常生活において、キッチンやお風呂場、洗面所など水回りでよく起こる現象だ。その名の通り、嫌でももらってしまうのにはあるメカニズムが関係している。

そもそも錆とは

錆とは、金属が酸化して起こる現象だ。たとえば鉄は、もともと酸素と結びついた「酸化鉄」として自然界にある物質だ。それを高温で熱して酸素を奪い取り人工的に鉄を生み出している。そのため鉄は非常に不安定な原子構造になっており、本来の姿である酸化鉄に戻りたがっている。つまり、鉄本来の姿が錆といってもいいだろう。

ステンレスも錆びてしまう「もらい錆」

ステンレスといえば、絶対に錆びないと思っている方も多いだろう。ステンレスは、鉄に10.5%以上のクロムを添加し非常に錆びにくくしたものだ。鉄にクロムを添加することで、クロムと酸素が結合して金属の表面に薄い保護皮膜を作る。この保護皮膜が金属と酸素の接触を防ぐため、錆びにくくなる。

さらに、この薄い膜は非常に強く、一度壊れてしまってもまわりに酸素があれば自然に再生する機能をもっている。この機能のため長くステンレスを錆から守ってくれるのだ。

ことわざではないが、いわゆる「身から出た錆」ではないため「もらい錆」というのだが、錆びにくいのが特長のステンレスでももらい錆には弱い。錆が移ってしまうと表面の保護被膜も再生されず金属内部まで錆が入り込んでしまう。

2. 簡単なもらい錆の落とし方

もらい錆の落とし方は、とにかく初期対応が大切だ。初期のもらい錆ならほとんどきれいに取り除くことができ、もらった側のダメージも残らない。

軽度のもらい錆の落とし方

表面だけのもらい錆の場合は、布巾などでふき取れば簡単に落とすことができる。洗面台なら歯磨き粉を使って、使い古しの歯ブラシでやさしくこするだけでOKだ。キッチンやお風呂場でもらい錆を見つけたときにも、クレンザーやメラミンスポンジなどを使ってこすり取ると簡単にキレイになる。

このとき注意しなければならないのは、あまりゴシゴシ擦ってしまうと樹脂製の浴槽や人造大理石製のキッチンカウンター、ステンレスシンクなどに傷がついてしまう可能性があることだ。クレンザーは、あまり研磨剤を含まないクリームクレンザーを使うといいだろう。

重度のもらい錆の落とし方

時間が経ってしまって、クレンザーを使っても落としきれないもらい錆の場合、「還元型漂白剤」を使ってみよう。還元とは酸化物から酸素を取り除くことをいう。つまり、酸素を取り込んで錆となった汚れから、再度酸素を奪って汚れを落とす作戦だ。

代表的な還元型漂白剤には、花王の「ハイドロハイター」などがあり、衣類の錆汚れにも効果を発揮する。もらい錆の上に70℃くらいのお湯で練った還元型漂白剤をのせ、10分程度放置しておく。その後、ブラシでやさしくこすり水洗いすれば、錆の色がキレイになくなる。

3. もらい錆を防ぐポイント

もらい錆を放置しておくと、錆びるはずのないステンレスも錆びてしまう。錆が内部の金属を侵食してしまう前に、もらい錆を予防することが大切だ。

水分はできる限り残さない

水分がたまっていると「もらい錆」にとっては、格好の環境となる。水回りの水分はできる限り取り除くことが大切だ。キッチンなら、洗い物をした後は乾いた布巾でざっと拭いておくだけで錆の発生を抑えることができる。同じように洗面台やお風呂でも、換気扇を活用して乾燥状態を維持しておこう。

もらい錆の元を置かない

もらいたくない錆をわざわざもらう必要はない。そのためには、もらい先を作らないことが大切だ。洗面所のヘアピン、カミソリなどすぐに錆びやすいものを放置しておかない。キッチンでは、とくにスチール缶をそのままステンレス台に置いておかないことが大切だ。

もらい錆を見つけたら、速攻対処する

もらい錆を見つけたらそのまま放置しておかず、すぐに対処することが大切だ。早ければ早いほど、もらい錆の影響は少なくて済む。

結論

もらい錆は、ほとんどの場合「不注意」によるものなので、もらい錆の原因やメカニズムを知っておけば避けることのできる事態だ。もし、ステンレス素材に重度のもらい錆を見つけても、ゴシゴシ擦ってはいけない。かえってステンレスの被膜を壊し、錆が内部まで入り込んでしまう。もらい錆は、とにかくもらい先を作らないことが一番の予防策なのだ。

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