- 1. エアコンの室外機の役割とは
- 2. エアコンの室外機が動かない原因
- 3. エアコンの室外機が動かないときにまず試したい5つのこと
- 4. それでもエアコンの室外機が動かないときの原因と対処方法
- 5. エアコンを買い替えるか修理するかの判断基準
- 6. エアコンの室外機を少しでも長く使うためにできることは?
- 7. エアコンの室外機が動かないときは速やかに原因究明を
- 自動制御が働いた
- 障害物などで吐き出し/吸い込み不能になった
- 制御盤が故障した
- パワートランジスタが故障した
- コンプレッサーが故障した
- ファンモーターが故障した
- ガス漏れ/ガス不足が生じている
- エアコンが寿命を迎えている など
- ファンモーターが故障した
- ガス漏れが発生している
- パワートランジスタが故障した
- コンプレッサーが故障した
- 制御基板が故障した
- エアコンが寿命を迎えた など
1. エアコンの室外機の役割とは
「エアコンの室外機など普段はほとんど気にすることがない」という方も多いだろう。だがいざ動かなくなると冷暖房機能が低下する(失われる)など、夏や冬はとくに大きな問題につながってしまう。まずはエアコンの室外機の役割についてごく簡単におさらいしておこう。
熱交換に重要な役割を果たしている
エアコンの室外機は冷房運転のときに室内の熱を屋外へ放出し、暖房運転のときに室内へ熱を送り込む役目を担っている。室外機が動かないとなればそれらの機能が失われるためエアコンが正常に稼働しなくなる。
2. エアコンの室外機が動かない原因
上述のように、エアコンの室外機が動かないということは熱交換がおこなわれていないことになるため冷暖房効果が得られなくなる。ではなぜ室外機が動かなくなってしまうのだろうか?
エアコンの室外機が動かないときに考えられる原因
また室外機の周囲にモノが置いてあることで空気の吐き出しや吸い込みがスムーズにできず、エラーが生じて動かなくなるケースもある。
自動制御でも室外機の周囲にモノが置いてあるわけでもないのにエアコンが動かないときは、制御盤やパワートランジスタ、コンプレッサーやファンモーターなど内部でトラブルが発生しているか、ガス漏れといった理由が考えられる。
3. エアコンの室外機が動かないときにまず試したい5つのこと
エアコンの室外機が動かないときに自分で(知識がない方でも)できる対処方法を5つお伝えしよう。
しばらく待つ
自動制御のほかにも、除霜運転や室外機の凍りつきなどが原因で動かないことがある。これらはエアコンが故障したわけではないため、しばらく待ってみよう。室温が設定温度未満に下がったり、除霜運転が終了したりしたタイミングで動き始めれば問題ない。
設定温度を変える
エアコンの温度を18℃(冷房運転時)や30℃(暖房運転時)などに設定し、正常に動き始めるかどうか試してみよう。室内が設定温度に達したことが理由でエアコンの室外機が動かないのであれば、これで稼働するはずだ。
室外機の周りにあるモノを移動する
室外機の周りに障害物があると、十分に吐き出し/吸い込みできずにエアコンが動かないことがある。ゴミ袋などが飛来して吹出し口を塞いでいないかも確認しよう。
再起動する
上記いいずれかを試しても動かないようであれば、一度エアコンの電源プラグを抜き1〜2分ほど置いてから挿し直して再起動しよう。内部の軽微なシステムエラーであればこれで解消することもある。
応急運転で最終確認
手を尽くしたがやはり動かない、ということであれば応急運転で最終確認だ。応急運転をしても室外機が動かないようなら故障または寿命といった確率が高くなる。ボタンの位置などは機種ごとにことなるため、詳しくは取扱説明書を見てほしい。
4. それでもエアコンの室外機が動かないときの原因と対処方法
5つの対処法を試してもなおエアコンの室外機が動かないときの原因および、対処方法を見てみよう。
それでもエアコンの室外機が動かないときに考えられる原因
どのようにしても動かない場合は内部に原因がある、もしくはガス漏れが発生しているといったことが考えられる。これらは素人には直せないトラブルだ。
具体的な対処方法
メーカーや販売店に問い合わせる
まずはメーカーに問い合わせたり、エアコンを購入した販売店に確認したりするとよい。保証期間内なら修理費用を抑えられる可能性があるし、自分で直せるのに気づかなかっただけの場合はアドバイスをくれるかもしれない。
業者に修理を依頼する
室外機が動かない原因が内部にあり、修理が必要と判断されれば業者に依頼することになる。エアコンメーカーに連絡すれば専属のエンジニアを手配してくれるが、販売店に相談した場合も業者を手配してくれることがある。自分で業者を探す場合は相見積もりを取り、費用や作業内容などに納得できる業者、アフターフォローがしっかりしている業者を選ぼう。
寿命であれば買い替える
寿命を迎えたエアコンが自然に復活することはない。残念ながら買い替えを検討することになるだろう。
業者に修理を依頼するときの注意点
業者がメーカーに部品を発注した場合、届くまでに時間がかかることがある。そもそも生産終了になっているケースも想定される。その場合は動かない室外機を諦めて本体を買い替えることになるだろう。
5. エアコンを買い替えるか修理するかの判断基準
エアコンを買い替えるのはコストもかかるし、取付工事がスムーズに決まらないこともあるなど、何かと大変だ。修理で済むならそれに越したことはないが、修理をしても結局買い替えなければならない、といった状況になると今度は無駄なコストがかかってしまう。上手な判断基準はないものだろうか?
保証期間内かつ補償対象の故障であれば修理を依頼する
購入してから数年しか経っておらず、まだメーカーや販売店の保証が残っている場合、かつ室外機が動かない原因が補償対象だった場合は、修理を検討しよう。普通に修理に出すよりも安く済む可能性が高い。
見積もり金額と買い替えた場合の費用を比較する
保証期間外だったときは「動かない室外機を修理する費用」と「買い替える費用」を比較してみることだ。エアコンの室外機の部品は年式や型式、メーカーや部位、個数などによって異なるが、中には2〜3万円など高額になることもある。そこへ診断料や出張料、作業工賃や部品代などが加われば新品を買うよりも高くなる場合がある。
保証期間が過ぎたエアコンの室外機が動かないとき、修理して使い続けるか買い替えるかは見積もり金額と買い替え費用を比較して判断しよう。
10年以上使用しているエアコンであれば買い替えを検討する
一般的にエアコンの寿命は10〜15年程度といわれている。もちろんそれを過ぎてもバリバリ現役で活躍してくれるエアコンも多いが、これくらい経つと省エネ性能やそのほかの機能などが大きく変わっているはずだ。電気代の節約などにもなるため、よいきっかけと捉えて買い替えベースで検討することもおすすめしたい。
6. エアコンの室外機を少しでも長く使うためにできることは?
エアコンの室外機が動かなくなる原因の中には、ちょっとした心がけで防げるものもある。同じトラブルを招く確率を少しでも減らすため、室外機を含めエアコンを少しでも長く使うためには、次のようなポイントを意識してみよう。
自分でできる対策
室外機の周りには吸気や排気の際に障害となるようなモノを置かないことが大切だ。また夏場はとくに「すだれ」や「よしず」「シェード」などをうまく使って直射日光が当たらないようにするとよい。そのほか室外機も定期的に掃除をして汚れを溜めないこと、無理に動かさないこと(ホースがずれるなどしてガス漏れを招くのを防ぐため)なども大切なので覚えておこう。
7. エアコンの室外機が動かないときは速やかに原因究明を
エアコンの室内機は正常に動いているのにどうも効きが悪い、悪くなったと感じたら窓をあけて、室外機の運転音を確認してみよう。ファンが回っていればおそらく問題ないはずだが、シーンとしているときはまず5つの方法を試してみてほしい。それでも動かないようであればメーカーや販売店などに問い合わせ、速やかに原因を究明し次の処置につなげよう。
結論
突然エアコンの室外機が動かないとなると、夏や冬はとくに困ってしまう。エアコンの室外機は風雨にさらされるのを想定しているため頑丈ではあるが、さまざまな原因で動かなくなることがある。対処方法を覚えておいていざというときに役立ててほしい。