目次
- 1. オーブントースターの汚れの原因と放置するリスク
- 2. オーブントースターの焦げを重曹で掃除する方法
- 3. オーブントースターの頑固な焦げをセスキ炭酸ソーダで掃除する方法
- 4. オーブントースターはオキシクリーンでも掃除できる?
- 5. アルミ素材のオーブントースターを食器用中性洗剤で掃除する方法
- 6. 網が外せないオーブントースターの掃除方法は?
- 7. オーブントースターの魚のにおいをクエン酸で掃除する方法
- 8. オーブントースターを掃除する際の注意点
- 9. オーブントースターを掃除する頻度は?
- 10. オーブントースターの掃除を楽にするコツ
- 11. 買い換えるならここに着目!掃除しやすいオーブントースターとは?
1. オーブントースターの汚れの原因と放置するリスク

まずはオーブントースターに溜まる汚れの正体と、その汚れを放置することのリスクについて解説しよう。
オーブントースターに溜まる汚れとは?
- パンなどの食品カス
- 油汚れ
- 焦げ
- ホコリ など
オーブントースターに溜まっていく汚れは主にこうしたものだ。トーストしたパンはカスが出やすく、注意していても落ちてしまうことが多い。また食材に含まれる油分が飛び散り付着することもある。こうした汚れや飛び跳ねたタレなどが熱によって炭化したものが焦げだ。また当然ホコリも溜まっていく。表面に付いただけのホコリならすぐに取り除けるが、油と結合すると頑固にこびりついてしまう。
オーブントースターの汚れを放置するのが危険な理由
汚れが原因で発火したケースがある。オーブントースターメーカーも、取扱説明書で「汚れの放置による発火の危険性」を訴え注意喚起している。こまめに掃除してオーブントースターを清潔に保つことは、安全にオーブントースターを使ううえで重要だ。
2. オーブントースターの焦げを重曹で掃除する方法

オーブントースターの焦げを重曹を使って掃除する方法から紹介していく。オーブントースターは食品を加熱するためのアイテムなので、洗剤を使いたくないという方も多いだろう。まさに、そうした方にとってナチュラルクリーニングの必須アイテム重曹はうってつけだ。
オーブントースター掃除に重曹が効く理由
焦げは食べ物のカスや油汚れなどが炭化したものである。これらは酸性の汚れに分類されるため、弱アルカリ性の重曹を使うことで効率よく中和し落とすことができる。そのうえ、重曹は酸性のにおいを除去する効果もある。焦げそのものだけでなく、焦げのイヤなにおいをも消し去ってくれるというわけだ。
用意するもの
- 重曹
- 計量カップ
- 計量スプーン
- スプレーボトル
- ゴム手袋
- キッチンペーパー
- ラップ
- バターナイフまたは木製アイススプーン
これらを用意し、重曹ペーストと重曹水を作る。まずペーストだが、計量カップに大さじ6杯の重曹と大さじ2杯の水を入れ、バターナイフなどでよく混ぜればOKだ。途中で足りなくなったときは、重曹と水を3:1の割合で混ぜて作り足そう。一方重曹水は、スプレーボトルに水100mlに対して小さじ1杯の割合で重曹を加え、よく振って溶かせば完成だ。
重曹を使ったオーブントースターの掃除方法
- オーブントースターの電源プラグを抜く
- 網や受け皿など外せるものを外す
- 外したパーツに重曹ペーストを塗り、ラップで覆う
- 扉やガラスにも重曹ペーストを塗り、ラップで覆う
- 庫内の気になる汚れには重曹水をスプレーしたキッチンペーパーを貼る
- キッチンペーパーの上からさらに重曹水をスプレーし、ラップで覆う
- 1時間ほど経ったらラップやキッチンペーパーを剥がす
- 網や受け皿など外したパーツは流水でよくすすぎ、キッチンペーパーで水気を拭き取る
- 網や受け皿など外したパーツはよく乾かしておく
- 扉やガラスに塗った重曹ペーストは乾いたキッチンペーパーで拭き取る
- 水に濡らして固く絞ったキッチンペーパーで扉やガラスを水拭きする
- 別の乾いたキレイなキッチンペーパーで乾拭きをする
- 網や受け皿などが完全に乾いたのを確認したら元へ戻して完了
やや手順は多いが、徹底的に掃除するならこれくらいはぜひやっておこう。本体表面なども掃除できれば完璧だ。キッチンペーパーに重曹水を含ませて拭き掃除をしたあと、同じように水拭きと乾拭きで仕上げよう。
アルミ素材への重曹の使用はNG
気を付けてほしいのが、重曹はアルミ素材には使用できないという点だ。変色の原因となるため、アルミ素材のパーツは後述する別の方法で掃除しよう。
3. オーブントースターの頑固な焦げをセスキ炭酸ソーダで掃除する方法

よほどでない限り重曹ペーストや重曹水でキレイに落ちるはずだが、頑固な焦げがびっしりこびりついている場合などは残ってしまうこともある。そのときは、セスキ炭酸ソーダを使ってオーブントースターを掃除しよう。
セスキ炭酸ソーダとは?
重曹よりもアルカリ性が高く、その分洗浄力も強い。同じくナチュラルクリーニングによく登場するアイテムだ。
用意するもの
- セスキ炭酸ソーダ
- スプレーボトル
- ゴム手袋
- キッチンペーパー
- ラップ
スプレーボトルに、水500mlに対し小さじ1杯のセスキ炭酸ソーダを溶かそう。
セスキ炭酸ソーダを使ったオーブントースターの掃除方法
- オーブントースターの電源プラグを抜く
- キッチンペーパーにセスキ炭酸ソーダ水を含ませ、頑固な焦げに貼り付ける
- ラップをして1時間ほど放置する
- 時間がきたらラップを剥がし、貼ってあったキッチンペーパーで拭き掃除をする
- 水に濡らして固く絞ったキッチンペーパーで水拭きをする
- 乾いたキッチンペーパーで乾拭きをして完了
頑固な焦げの範囲が広いときは、重曹のようにペーストを作って塗る方法を試してみよう。
セスキ炭酸ソーダもアルミへの使用はNG
セスキ炭酸ソーダも重曹と同じアルカリ性だ。したがってアルミ素材には使用できないので気をつけよう。
4. オーブントースターはオキシクリーンでも掃除できる

もうひとつ、オキシクリーンでもオーブントースター掃除ができるので、やり方を紹介しておこう。
オキシクリーンとは?
酸素系漂白剤のひとつで、衣類の漂白や消臭、黄ばみや汗ジミ、食べこぼしといった汚れを落とす効果がある。食器の茶渋なども落とせる万能アイテムだ。
用意するもの
- オキシクリーン
- スプレーボトル
- ゴム手袋
- キッチンペーパー
- ラップ
ここでは、オキシクリーンの洗浄力をアップさせるため40〜60℃程度のお湯を使う。耐熱性のあるスプレーボトルに、お湯500mlにつきオキシクリーンを付属のスプーン1/8杯加えて溶かし「オキシ液」を作っておこう。
オキシクリーンを使ったオーブントースターの掃除方法
- オーブントースターの電源プラグを抜く
- キッチンペーパーにオキシ液を含ませ、頑固な焦げに貼り付ける
- ラップをして1時間ほど放置する
- 時間がきたらラップを剥がし、貼ってあったキッチンペーパーで拭き掃除をする
- 水に濡らして固く絞ったキッチンペーパーで水拭きをする
- 乾いたキッチンペーパーで乾拭きをして完了
基本的にはセスキ炭酸ソーダを使った掃除方法と同じ流れだ。
やはりアルミへの使用は控えたほうがよい
オキシクリーンも弱アルカリ性の洗剤ゆえ、アルミ素材のオーブントースターへの使用は控えよう。
5. アルミ素材のオーブントースターを食器用中性洗剤で掃除する方法

上述のように、アルミ素材のオーブントースターには重曹やセスキ炭酸ソーダが使えない。この場合は、食器用中性洗剤を使って掃除しよう。
用意するもの
- 食器用中性洗剤
- スポンジ
- キッチンペーパー
基本的にはこれだけでOKだ。キッチンペーパーは内部を拭いたり、水拭きと乾拭きをしたりするために使う。
食器用中性洗剤を使ったオーブントースターの掃除方法
- オーブントースターの電源プラグを抜く
- 網や受け皿など外せるパーツを外す
- スポンジを軽く濡らし、食器用中性洗剤を含ませる
- 網や受け皿などをスポンジでこすり洗いする
- 流水でよくすすぎ、水気を拭き取ったら乾燥させておく
- 軽く濡らしたキッチンペーパーに食器用中性洗剤を含ませ、扉やガラスを拭き掃除する
- オーブントースターの庫内も拭き掃除をする
- キレイなキッチンペーパーで水拭きと乾拭きをする
- 網や受け皿が完全に乾いたのを確認したら元へ戻して完了
なおオーブントースターによっては本体がアルミでなくとも、受け皿のみがアルミといったものもある。掃除前に取扱説明書などで素材をチェックし、必要に応じて洗剤を使い分けるとよいだろう。
6. 網が外せないオーブントースターの掃除方法は?

オーブントースターによっては網が外せないものもある。その場合の掃除方法についても紹介しておこう。
手が届く範囲は重曹水とキッチンペーパーで
網の表面や庫内など、手が届く範囲の焦げや汚れに関しては、上述の重曹水とキッチンペーパーによるパックで掃除しよう。同じように水拭きと乾拭きは忘れないようにしてほしい。
網の焦げがひどいときは?
ヘラを使って削ぎ落とす、あるいは水を含ませたメラミンスポンジでこすり洗いをするといった方法がある。ただしメラミンスポンジは強くこすりすぎるとポロポロ崩れて下に落ちて溜まってしまうおそれがあるため、優しくこするようにしよう。奥の方など洗いにくい部分は、重曹水をつけた歯ブラシなどで磨くのもよい。下に溜まったカスなどはブラシを使ってうまく掻き出そう。
7. オーブントースターの魚のにおいをクエン酸で掃除する方法

ここまでオーブントースターの焦げを落とす方法について解説してきたが、続いては魚をオーブントースターで焼いたときなどのにおいを消す方法を伝授しよう。
用意するもの
- クエン酸
- ゴム手袋
- キッチンペーパー
スプレーボトルに、水200mlにつき小さじ1杯の割合でクエン酸を混ぜて溶かしておこう。
クエン酸を使ったオーブントースターの掃除方法
- オーブントースターの電源プラグを抜く
- クエン酸水を含ませたキッチンペーパーで拭き掃除をする
- 水に濡らして固く絞ったキッチンペーパーで水拭きをする
- 乾いたキッチンペーパーで乾拭きをして完了
クエン酸水はアルミ素材のオーブントースターの掃除にも使える。重曹やセスキ炭酸ソーダ、オキシクリーンなどと違い「酸性」なので油汚れなどはさほど落とせないが、中性洗剤を使いたくないときはクエン酸水を使って掃除するのもよいだろう。なおクエン酸がない場合は酢でも代用できる。分量は同じでOKだ。ただしにおいが残るおそれがあるため、気になる方は控えよう。
8. オーブントースターを掃除する際の注意点

オーブントースターを掃除するにあたっては、次の点に注意しよう。
アルミの変色に注意する
掃除の手順の中でもお伝えしてきたが、重曹やセスキ炭酸ソーダ、オキシクリーンなどはアルミに使用すると変色のリスクがある。取扱説明書でオーブントースターの材質を確認し、アルミが使われている場合は中性洗剤などで掃除するようにしよう。
傷や破損に注意する
金属製やナイロン製のタワシは硬いためオーブントースターを傷つけるおそれがある。柔らかいスポンジや歯ブラシを使って掃除するのがポイントだ。またオーブントースター内部にあるヒーターは破損しやすい。スポンジやキッチンペーパーを使って優しく丁寧に掃除しよう。
取扱説明書の注意事項は必ず守る
そのほか、メーカーや商品によって適切な掃除方法および注意点などが異なる場合がある。本稿ではあくまで一般的なオーブントースターを例に解説してきたが、取扱説明書に書かれているやり方や注意点と異なる場合は、そちら(取説)を優先させてほしい。
9. オーブントースターを掃除する頻度は?

使用頻度などによって変わるため一概にはいえないが、汚れやにおいが気になったタイミングで掃除するというのが一般的ではないだろうか。毎日のように使うのであれば月1回、週に数回しか使わないのであれば半年に1回などが目安になるだろう。
においなどが気にならなくても、やはり食品のカスや油汚れなどが溜まっている状態は衛生的とはいえない。それに冒頭でもお伝えしたように発火のリスクもゼロではない。できれば月1回、少なくとも半年に1回は掃除しておきたいところだ。
においなどが気にならなくても、やはり食品のカスや油汚れなどが溜まっている状態は衛生的とはいえない。それに冒頭でもお伝えしたように発火のリスクもゼロではない。できれば月1回、少なくとも半年に1回は掃除しておきたいところだ。
10. オーブントースターの掃除を楽にするコツ

内部が汚れたオーブントースターは熱がうまく行き渡らなくなる場合がある。できるだけ汚れを溜めないようにするには、どういった方法があるのだろうか?
毎回拭き掃除ができればベスト
使用後に軽く拭き掃除をするだけでも日々のオーブントースターのお手入れは十分だ。汚れは温かいうちのほうが取れやすいため、本体が触れられるくらいの温度になったら拭き掃除をしておこう。日々のコツコツが、ガッツリ掃除の回数や負担を減らしてくれるはずだ。
受け皿はこまめに掃除しよう
受け皿が取り外せるオーブントースターであれば、こまめに洗うことをおすすめする。溜まった食品クズなどを捨てて、食器用中性洗剤とスポンジで洗うだけでOKだ。洗い終わったあとは水気をよく拭き取り、完全に乾いたのを確認してからオーブントースターに戻そう。
アルミホイルを敷いて汚れを防止する方法もある
オーブントースターの受け皿にアルミホイルを敷いておくと掃除が楽になる。受け皿を洗ったあと水分をよく乾かし、アルミホイルをピッタリ敷いておこう。アルミホイルが汚れたらそのまま捨てることができる。ただしゴミが溜まりすぎると発火の原因になるので気をつけよう。またメーカーによってはアルミホイルを使えないことがある。事前に取扱説明書を確認してほしい。
11. 買い換えるならここに着目!掃除しやすいオーブントースターとは?

今のオーブントースターが掃除しにくいという方は、買い替えのタイミングでぜひ掃除しやすいオーブントースターを探してみてはいかがだろうか?掃除しやすいオーブントースターとは「外せるパーツが多いオーブントースター」だ。デザインや機能、価格などとあわせて網や受け皿、扉やヒーター管などを取り外せるかどうか、確認してみよう。
結論
オーブントースターの焦げは重曹を使って落とせる。ただしアルミ素材の受け皿や本体には使用できないため、食器用中性洗剤あるいはクエン酸などを使おう。掃除の負担を減らすにはアルミホイルを敷くのもおすすめだ。焦げを落としてキレイになったら、そのあとは日々のこまめなお手入れで汚れが溜まるのを防ごう。