1. セーターのハンガーでの干し方のコツ

セーターの繊維には、水に強い化学繊維と水に弱い天然繊維などがある。とくにウールやカシミヤなど動物性の天然繊維は、水に濡れると環境の影響を受けやすくなるので干し方に注意しよう。天然繊維のセーターをそのままハンガーにぶら下げてしまうと、水を含んだ袖や裾が重さで伸びてしまう。セーターが部分的に垂れるのを防ぐためには、セーター専用の平干しハンガーやピンチハンガーの上面を利用した水平干しが効果的である。
普通のハンガーを使って干す場合は2、3本のハンガーを少し離してかけ、首を通さずに袖や裾などを水平に干して重さを分散させるのがコツだ。ハンガーにタオルを巻き付けてから干すと、ずり落ち防止になるのでおすすめしたい。
普通のハンガーを使って干す場合は2、3本のハンガーを少し離してかけ、首を通さずに袖や裾などを水平に干して重さを分散させるのがコツだ。ハンガーにタオルを巻き付けてから干すと、ずり落ち防止になるのでおすすめしたい。
もしセーターが伸びてしまったら
- 桶に柔軟剤を薄めた水を用意し、その中へセーターを入れて10秒数える。
- 10秒ほど脱水にかけてから、大き目のバスタオルの上にセーターを平らに広げる。
- タオルの上で、伸びたセーターを丁寧に整えていく。袖が縦に伸びてしまっていたら、上腕から手首にかけて少しずつ横に引っ張るように整えていき、首まわりは内側に寄せるように形づくるとよい。
- 形が整ったら、そのまま乾燥させる。扇風機やドライヤーの冷風を当てて乾燥させると補修の効果を高めることができる。
2. ハンガー干しで変形したセーターを戻すには

セーター洗濯後は裾や袖などが下へ伸びてしまうことも多いが、肩部分が変形して慌てることも少なくはない。
たとえば肩にハンガーの形がガッチリついてしまっている場合、乾いた状態で引っ張ったりするのは厳禁である。スチームアイロンを使って固まっている繊維を水分と熱でやわらかくほぐしてから、ゆっくり整えることが大切だ。セーターの3mm上からスチームを当てていき、毛並みにそって手のひらでやさしく撫でつけるようにしよう。ハンガーの肩部分に大判のタオルを巻き、そこにセーターの肩部分を通してゆっくり乾燥させれば、キレイな形に戻っているだろう。
たとえば肩にハンガーの形がガッチリついてしまっている場合、乾いた状態で引っ張ったりするのは厳禁である。スチームアイロンを使って固まっている繊維を水分と熱でやわらかくほぐしてから、ゆっくり整えることが大切だ。セーターの3mm上からスチームを当てていき、毛並みにそって手のひらでやさしく撫でつけるようにしよう。ハンガーの肩部分に大判のタオルを巻き、そこにセーターの肩部分を通してゆっくり乾燥させれば、キレイな形に戻っているだろう。
3. セーターの日陰干しが大切な理由

セーターを上手に乾燥させるためには、「日陰」「風」「表面積」の条件を意識すると失敗しにくい。セーターの変色、変形、におい防止につながるので覚えておこう。
日陰
ウールやカシミヤなどの動物性の繊維は、直射日光に当たると日焼けや変色を起こしやすいという特徴がある。また、繊維の中で急激な温度上昇があると縮みが発生しやすくもなるので、強い日光は避けて必ず日陰で干すようにしよう。
風
動物性繊維は高温が苦手なので、セーターの乾燥は風で水分を飛ばしてしまうのが一番よい。風通しのよい場所を選んだり扇風機の風を当てたりして、空気の循環を利用した乾燥方法を選択しよう。
表面積
日陰干しは天日干しよりも乾燥しづらいので、においが発生する場合もある。セーターを日陰干しする際は表面積を広くとり、多くの空気に触れさせて乾燥を早めるようにしよう。風呂のふたの上で干す場合は、セーターの中に小型のザルを入れるなどして表面積を増やす工夫をするとよいだろう。
結論
セーターの洗濯は干し方が大切だということが分かった。ほかにも、セーターを洗濯する際は大きすぎるネットを使うと、中で編み目が引っ張られてしまうこともある。畳んだセーターが丁度よく入るサイズのものを用意するか、ネットの端をゴムで結って使うなどの工夫をしよう。セーターのコーディネートをもっと楽しむためにも、洗濯や干し方についてぜひマスターしていこう。