1. 洗濯に漂白剤をおすすめする理由
漂白剤は、洗剤では落とせない色移りやガンコな汚れが付着したときにのみ、使うものだと思ってはいないだろうか?もちろん基本はそうだが、洗濯に漂白剤をおすすめする理由はほかにも「消毒」「除菌」といった作用があるからだ。まずは、漂白剤の基礎知識を身につけよう。
酸化型と還元型がある
漂白剤は「酸化型」と「還元型」に大別でき、酸化型はさらに「塩素系」「酸素系」に分類できる。とくに酸化型は、漂白のほか消毒や除菌といった作用も期待できる。少し詳しく見ていこう。
塩素系漂白剤
衣類の漂白のみならず、消毒液として1本備えておくことをおすすめしたい。主成分の次亜塩素酸ナトリウムは、医療現場でも消毒に使われるほどだ。たとえば、ご家庭でノロウイルスの感染者が出た場合、寝具などは塩素系漂白剤を使って消毒できる。ただし作用が強力なため、衣類に使う際は注意が必要だ(詳しくは後述する)。
酸素系漂白剤
部屋干しなどで発生する生乾きのイヤなニオイは、雑菌の繁殖によるもの。そうした雑菌の除菌に役立つのが酸素系漂白剤だ。塩素系よりも作用がおだやかで衣類にもやさしい。普段の洗濯に使うなら酸素系をおすすめしたい。
洗濯槽のカビ撃退も
酸化型の漂白剤は、洗濯槽の黒カビ対策にもおすすめ。一気にゴッソリと黒カビを撃退するなら塩素系、日々少しずつケアしていくなら酸素系といったように、作用によっておすすめが分かれてくる。
2. 漂白剤を上手に使い分けるコツは?素材別おすすめも
前述のように、漂白剤には種類がありそれぞれ作用が異なる。上手に使い分けるコツは衣類に適した漂白剤を使用することだ。衣類ごとにおすすめの漂白剤を見ていこう。
塩素系漂白剤
作用が強力な分、使用できる衣類が限られているのが塩素系漂白剤だ。色素を分解してしまうため、色柄物への使用はやめておこう。真っ白なシャツなど、色落ちの心配がない衣類にのみ使うことをおすすめしたい。
酸素系漂白剤
酸素系漂白剤は、日々の軽い汚れから洗剤だけでは落ちにくい汚れ、さらに色柄物やデリケートな衣類にも使えるなど汎用性が高い。液体と粉末があるが、とくに漂白剤を初めて取り入れるという方には液体がおすすめだ。一方、ひどい汚れや強いニオイを分解したいときは粉末がおすすめだが、色柄物やデリケートな素材には使えないこともあるため注意したい。
還元系漂白剤
シミ、黄ばみ、色移り、鉄さび、赤土といった汚れを落とすなら還元系漂白剤がおすすめ。ただし作用が強いため、色柄物やデリケートな素材に使うと、変色や傷みといったトラブルを招くおそれがある。基本的には白い衣類限定と思っておいたほうがいいだろう。
素材別・おすすめ漂白剤
カシミヤやウールなどの動物繊維は、作用がおだやかな酸素系漂白剤がおすすめ。綿や麻といった植物繊維も基本的には酸素系漂白剤がおすすめだが、それでも落ちないときは色柄物ではないという条件で、塩素系漂白剤を使ってみてもいいだろう。
一方、化学繊維は少しややこしいので気をつけたい。たとえばアクリル、ポリエステルといった素材であれば塩素系漂白剤を使えることが多いが、アセテート、ナイロンといった素材は酸素系漂白剤がおすすめだ。
漂白剤による変色や脱色、生地の傷みなどは元通りにならないことが多いので、素材はきちんと確認しておくことが大切になってくる。判断に迷う場合は、衣類メーカーや漂白剤メーカーのホームページなどで調べておくと安心だろう。
一方、化学繊維は少しややこしいので気をつけたい。たとえばアクリル、ポリエステルといった素材であれば塩素系漂白剤を使えることが多いが、アセテート、ナイロンといった素材は酸素系漂白剤がおすすめだ。
漂白剤による変色や脱色、生地の傷みなどは元通りにならないことが多いので、素材はきちんと確認しておくことが大切になってくる。判断に迷う場合は、衣類メーカーや漂白剤メーカーのホームページなどで調べておくと安心だろう。
3. おすすめ漂白剤3選
最後は、おすすめの漂白剤を液性別に3選紹介する。
カネヨ石鹸「カネヨ ブリーチ(L)」
衣類の黄ばみ、黒ずみ落としや除菌、漂白におすすめの塩素系漂白剤だ。酸素系と混ざると有害なガスが発生するため、絶対に混ぜるのは控えよう。
シャボン玉石けん「酸素系漂白剤」
衣類のほか食器、キッチン用品、ベビー用品などにも使える汎用性が高い酸素系漂白剤だ。ナチュラルクリーニングを取り入れたい方にはとくにおすすめ。
花王「ハイドロハイター」
還元系漂白剤でおすすめなのがこちら。白物の衣類であれば、素材を問わず使えるためひとつ持っておくと安心だ。
結論
いつもの洗濯に漂白剤を取り入れるだけで、汚れのほか消毒や除菌といった効果が得られる。とくに作用が緩やかな酸素系はおすすめだ。また、使い分けも大切になってくるので、漂白剤の液性別の特徴なども正しく把握しておこう。