1. 部屋干しによる「生乾き臭」はエアコンで防げる?
部屋干しの最大のデメリット「生乾き臭」。その原因は雑菌の繁殖である。洗濯物に水分が残っている時間が長くなるほど、雑菌が繁殖する。部屋干しは乾きにくいので、とくに注意が必要だ。
エアコンで解消できる?
部屋干しにおいてもっとも大切なことは「時間をかけずに乾かす」こと。室内は日光も届かなければ風も吹かないため、ただ干しただけでは乾くまでに時間を要してしまう。
換気扇を回して空気の流れを作ったり、エアコンを使って風を送ったりしながら乾かせば、確かに何もしないよりは早く乾燥させられるだろう。だが、エアコンによる部屋干し対策だけでは不十分なことも多い。
換気扇を回して空気の流れを作ったり、エアコンを使って風を送ったりしながら乾かせば、確かに何もしないよりは早く乾燥させられるだろう。だが、エアコンによる部屋干し対策だけでは不十分なことも多い。
エアコンでは不十分な理由
エアコンは設置場所が固定されている。風向を変えられるとはいえ、どうしても風がよく当たる場所とそうでない場所ができてしまう。エアコンの風が当たらなかった衣類は、部屋干しのあの臭いが残ってしまう可能性がある。ではどうすればいいのか?次章で詳しく解説する。
2. エアコンを使った部屋干しの時短テク
部屋干しの生乾き臭対策になるエアコンの使い方と、エアコンと併用したいアイテムなど見ていこう。
運転モード
エアコンの運転モードは除湿が基本だ。部屋干しでは、洗濯物に含まれた水分が蒸発して空気中に溜まる。つまり室内の湿度が上昇する。そのままにすると飽和水蒸気量を超え、乾きにくくなってしまう。除湿モードで湿度を下げて乾きやすくしよう。
併用したいアイテム
エアコンの風を効率よく行き渡らせるため、サーキュレーター(または扇風機)を使って空気を循環させよう。首振りモードにし、洗濯物の下から風が当たるようにするといい。除湿機をお持ちなら、エアコンやサーキュレーターなどと併用するのもおすすめだ。浴室乾燥機である程度乾かしてから、部屋干しをするといった方法もある。
干し方にもコツが
エアコンを除湿モードにしたうえでサーキュレーターを回しても、洗濯物の干し方が誤っていては効率よく部屋干しできない。洗濯物同士の間隔は握りこぶしよりもやや広めに保つといいだろう。強い風を当てると洗濯物が回ったり動いたりして、適度な間隔を保てないことがある。風量は弱めを基本にしよう。
また、デニムやパーカー、バスタオルなど厚手のものは風が直接当たる場所に置くことや、生地が厚い衣類と薄い衣類を交互に掛けることなども、速乾のポイントなので覚えておこう。
また、デニムやパーカー、バスタオルなど厚手のものは風が直接当たる場所に置くことや、生地が厚い衣類と薄い衣類を交互に掛けることなども、速乾のポイントなので覚えておこう。
乾いたものから取り込む
乾いた衣類があれば、その都度取り込もう。その分、空気が循環しやすくなるからだ。
洗濯物の量も影響する
洗濯物が多ければ乾きにくい。部屋干しする衣類としない衣類を分けて洗濯すること、一度に洗濯する量を少なめにすることなども、部屋干しを成功させるコツになる。
3. 部屋干しに便利な「エアコンハンガー」もおすすめ!
部屋干しにぜひ取り入れたい、「エアコンハンガー」なる便利グッズをご存知だろうか?エアコンに引っ掛けるような形で使用するのだが、風がダイレクトに当たるので部屋干しでも効率よく乾かせる。ただし一度に干せる量には限りがあるため、洗濯物がそれほど多くないときに使おう。
平安伸銅「エアコンハンガー ACH-1」
幅89cmまで、高さ30cmまでのエアコンに対応している。参考耐荷重が5kgなので、床に置く部屋干し用ハンガーと併用するなどして上手に使おう。
平安伸銅「エアコンハンガー ACH-2」
こちらは伸縮タイプのエアコンハンガー。対応するエアコンのサイズや耐荷重は上記ACH-1と同じだが、幅が80〜109cmまで伸縮するので、固定幅109cmのACH-1が設置できなかったご家庭におすすめ。
タダプラ「速乾ハンガー HG-100」
64〜84cmまで伸縮する、ややコンパクトなエアコンハンガーだ。耐荷重は5kgで、エアコンのサイズからいっても一人暮らしの方の部屋干しに最適だろう。
結論
部屋干しにエアコンは有効だが、より速乾を目指すならサーキュレーターを同時に使ったり、干し方を工夫したりするといい。部屋干ししたあとの「生乾き臭」に何度も悩まされてきた方は、ぜひこれを機にあの臭いと無縁の生活を送ってほしい。部屋干し対策としてのエアコンは使い方次第だ。