1. 「色移りの落とし方」で大切な3大ポイントとは?

まずは、服の色移りの落とし方から解説していく。とくに重要な3大ポイントを押さえておこう。なお、ここでは「色移りする=洗濯(水洗い)できる」という前提で、落とし方などの話を進めていく。
3大ポイント
- 50℃程度のお湯で落とす
- 洗剤はたっぷり使う
- 気づいたら即対処する
一般的に、水よりもお湯のほうが、汚れを溶かしたり洗剤の効果を高めたりできる。通常、色落ちを防ぐためぬるま湯程度に抑えるのだが、色移りの落とし方に関して言えば50℃程度のお湯を使うことが望ましい。
また、洗剤は水の量に対して普段より多めに使うのがポイントだ。具体的には、規定量の2倍あるいは3倍程度が目安になる。
洗剤には液性があるが、色移りの落とし方に限らず、汚れを洗浄する力が高い順に【粉末の弱アルカリ性>液体の弱アルカリ性>中性】となるので覚えておこう。
また、色移りは時間が経つと繊維の奥に染み込んで定着してしまう。気づいたときに即、対処するのが色移りのより効果的な落とし方につながる。
また、洗剤は水の量に対して普段より多めに使うのがポイントだ。具体的には、規定量の2倍あるいは3倍程度が目安になる。
洗剤には液性があるが、色移りの落とし方に限らず、汚れを洗浄する力が高い順に【粉末の弱アルカリ性>液体の弱アルカリ性>中性】となるので覚えておこう。
また、色移りは時間が経つと繊維の奥に染み込んで定着してしまう。気づいたときに即、対処するのが色移りのより効果的な落とし方につながる。
2. 大切な服に色移りした!落とし方のキホンとコツ

服についた色移りの具体的な落とし方を見ていこう。
手元に用意するモノ
- 洗濯洗剤
- 漂白剤
- 洗濯桶
- ゴム手袋
漂白剤には塩素系、酸素系、還元系がある。詳しくは後述するが、ここでは一般的な酸素系漂白剤を使った色移りの落とし方を解説していく。
手順
- 50℃程度のお湯に洗剤をたっぷり溶かす
- 酸素系漂白剤を適量溶かす
- 色移りした服を浸し30分ほどそのままにする
- 水を入れ替えて泡立たなくなるまで十分すすぐ
以上が、服についた色移りの落とし方の流れだ。浸け置きするだけなので、特に難しいことはないだろう。とくにすすぎは、洗剤を多く使っているので入念に行ってほしい。
漂白剤について
- 塩素系は白物にのみ使用する
- 酸素系は色柄物に使えるものが多い(ただし要事前確認)
- 還元系はデリケートな素材に向いている
漂白剤は、液性によって作用が異なるため、適した素材も変わってくる。色移りを落とすつもりが繊維を傷めてしまうことになっては残念だ。色移りの落とし方とあわせて、漂白剤の性質も覚えておこう。判断が難しいときは、商品のパッケージやメーカーのホームページなどで確認しておくと安心だ。
3. 鞄やクッションフロアの色移りの落とし方

ここまで、服についた色移りの落とし方を解説してきたが、色移りが起こるのは服だけではない。大切な鞄や、クッションフロアなどに色移りしてしまったときの落とし方も頭に入れておくと、いざというときに役立つだろう。
鞄の色移り
鞄の場合、素材によって落とし方が変わってくる。代表的なものを見ていこう。
革
革製品専用の汚れ落とし剤(イレイザー型)でやさしく擦り、色の輪郭をぼかしていく。同じく革製品専用のカビ取り剤(スプレー型)を布に吹き付け、色を擦る。これを繰り返して落ちれば、あとは革製品専用のケアクリームを塗って仕上げよう。
キャンバス
キャンパス生地の場合は、泡タイプの汚れ落とし剤で擦り洗いすると落とせることがある。ガンコな色移りだったときは次の落とし方を試そう。
まず、鍋に水と削った固形石鹸、のり剤を入れて火にかける。沸騰しない程度(90℃程度)に保ち、鞄を入れて5分ほど煮る。色移りした部分が浮いてこないように、菜箸などを使って押さえておくのがコツだ。色が落ちたら流水でよくすすいで完全に乾かそう。
まず、鍋に水と削った固形石鹸、のり剤を入れて火にかける。沸騰しない程度(90℃程度)に保ち、鞄を入れて5分ほど煮る。色移りした部分が浮いてこないように、菜箸などを使って押さえておくのがコツだ。色が落ちたら流水でよくすすいで完全に乾かそう。
合皮(合成皮革)
布などに除光液を染み込ませ、色を拭き取っていく。無事に落ちたら、水に濡らして固く絞った布で拭き取り、しっかり乾燥させる。ただし除光液で脱色するものもあるため、先に目立たない場所で試しておくことをおすすめしたい。
クッションフロアの色移り
最後に、フローリングに多く使われている、クッションフロアの色移りの落とし方を見ていこう。クッションフロアの素材の多くはビニール製だ。内部まで浸透してしまうと落とせなくなるため、染料が表面にとどまっている間が勝負になる。
落とし方は簡単だ。まず、住居用やリビング用といった弱アルカリ性洗剤を用意し、スポンジに含ませて擦り洗いをしてみよう。これで落ちれば、洗剤が残らないように水で固く絞った雑巾で拭き取り、乾拭きをして仕上げる。落ちないときは、研磨剤入りのクリームクレンザーで擦ってみよう。
落とし方は簡単だ。まず、住居用やリビング用といった弱アルカリ性洗剤を用意し、スポンジに含ませて擦り洗いをしてみよう。これで落ちれば、洗剤が残らないように水で固く絞った雑巾で拭き取り、乾拭きをして仕上げる。落ちないときは、研磨剤入りのクリームクレンザーで擦ってみよう。
結論
色移りの多くは「時間勝負」と覚えておこう。すぐに対処できれば、今回紹介した落とし方で十分、解消できる可能性が高い。時間がたってしまったときは、服や鞄ならクリーニングに、クッションフロアならメーカー(賃貸なら大家か管理会社)に相談してみよう。