1. 浴室乾燥機がもたらす意外な効果とは?

浴室乾燥機を導入しているご家庭も多いだろう。乾燥や換気のほか、暖房、冷風といった多機能な浴室乾燥機も増えている。まずは浴室乾燥機の注目すべきメリット・デメリット、そして意外な効果とは何かを見ていこう。
浴室乾燥機の注目すべきメリット・デメリット
浴室乾燥機の乾燥や換気機能を使うと、浴室の湿気を素早く除去できるのでカビ対策になる。天気に左右されずに洗濯物を乾かせるうえ、外干しのように花粉やホコリ、PM2.5といった有害物質を気にする必要がないのも浴室乾燥機の大きなメリットだ。
一方、電気代がかかる、洗濯物の量が多いときは使いづらい、浴室乾燥機をオンにしている間は入浴ができない、といった点はデメリットだろう。
一方、電気代がかかる、洗濯物の量が多いときは使いづらい、浴室乾燥機をオンにしている間は入浴ができない、といった点はデメリットだろう。
浴室乾燥機がもたらす意外な効果
浴室を乾燥させたり洗濯物を乾かしたりする以外にも、うれしい効果がある。とくに冬に多い「ヒートショック」予防だ。ヒートショックとは、暖かい場所から寒い場所へ移動したときなど、急な温度変化が体に与えるショックのこと。最悪のケースとして命を落とすこともあるため、注意が必要だ。
消費者庁(※)も「入浴前に脱衣所や浴室を暖めるように」と注意喚起している。浴室乾燥機だけでヒートショックを防げるわけではないが、リスクは減らせるはずだ。
消費者庁(※)も「入浴前に脱衣所や浴室を暖めるように」と注意喚起している。浴室乾燥機だけでヒートショックを防げるわけではないが、リスクは減らせるはずだ。
2. 浴室乾燥機の電気代の目安

気になるのが、浴室乾燥機にかかる電気代だろう。お使いの浴室乾燥機のメーカーやモデル、電気式かガス温水式か、電力会社との契約プランなどさまざまな条件で変わってくるため、ここではごく一般的な例を紹介する。
浴室乾燥機の電気代
- 消費電力1.3kW
- 電気料金28円/kWh
上記の条件で1日3時間使った場合、【1.3kW×3h×28円=109.2円】となり、1日あたり110円ほどの電気代が発生する。30日使うと3,276円だ。ガス温水式ではさらにガス代も加味する必要がある。浴室乾燥機だけで電気代が3,000円オーバーと考えるとやや高い印象かもしれないが、メリットを考えると、月の半分だけ使うなど計算して使えば許容範囲ではないだろうか。
3. 浴室乾燥機を効果的に使うコツ

続いて、浴室乾燥機を効果的に使うためのコツをお伝えする。電気代を抑えることにもつながるので、ぜひ覚えておこう。
浴室の水分を拭き取っておく
浴室に湿気が多いと、それだけ乾燥に時間がかかる。浴槽のお湯は抜いて(またはふたをして)、壁や床、天井などの水分もバスタオルで拭き取っておこう。換気扇を回しておくのもおすすめだ。
空気の流れを作る
ガラリ(浴室のドアについている空気の通り道)があるドアなら閉め切ってもいいが、ないときはドアを数センチあけて空気の通り道を作っておこう。
洗濯物の干し方をひと工夫する
厚手の洗濯物は送風口近くに干す、隙間をあけて洗濯物を干す、一度にたくさんの洗濯物を干さないなど、ほんの少し工夫するだけで効率が変わってくる。
夜間に利用する
夜の電気料金が安いプランなら、その時間帯を狙って浴室乾燥機を使えば節約につながる。
部屋干しと並行する
浴室乾燥機で完全に乾かすのではなく、2時間乾かしたら部屋干しにする、といった方法もある。
4. 浴室乾燥機のフィルターを掃除したほうがいい理由

浴室乾燥機のフィルターは、こまめに掃除をしたほうがいい。フィルターが目詰まりを起こすと乾燥効率が低下し、その分長く運転させなければ乾かないため、電気代も膨らんでしまう。
浴室乾燥機の掃除方法
浴室乾燥機のフィルターを外したら、掃除機で表面のホコリを吸う。次に、台所用(食器用)中性洗剤をぬるま湯で薄め、フィルターを浸け置きする。しばらく経ってから水洗いし、完全に乾かしてから元に戻そう。ただ、細かい手順や注意事項は浴室乾燥機によって異なるので、事前に説明書をチェックしておくことも忘れないでほしい。
結論
浴室乾燥機は単に洗濯物を乾かすだけでなく、温風で浴室を暖めておくことでヒートショックのリスクを低減させる効果も期待できる。電気代はかさむかもしれないが、部屋干しや外干しと併用するなどして上手に浴室乾燥機を使おう。