1. 食洗機の洗剤が切れた!何かで代用できる?
食洗機に汚れた食器を入れ、いざスタートのスイッチを押そうとしている。まさにそのときに、食洗機専用の洗剤を切らしていることに気づいたら、あなたはどのような行動を取るだろうか?食洗機専用洗剤の代用として、一般の食器洗い洗剤を投入する前に、注意してほしいことがある。
食洗機には食洗機専用の洗剤を使うのが基本
食洗機には食洗機専用の洗剤を使うのが基本である。さまざまなメーカーから食洗機は販売されているが、どの機種の取扱説明書にも食洗機専用の洗剤を使うようにと記載されている。食洗機専用の洗剤は、食洗機の洗い方に合わせて開発されている。代用品よりも汚れ落ちなどの面でずっと優れているものなのだ。
なぜ一般の食器洗い用洗剤を使えないの?
では、食洗機専用洗剤の代用として、一般の食器洗い用の洗剤が使えないのはなぜなのか?一般の食器洗い用洗剤は界面活性剤を多く配合させており、泡立ちをよくしている。大量の泡で油汚れを落とすためである。食器洗い用洗剤を食洗機に入れると、食洗機のなかが泡だらけになり、異常や故障の原因になる。 なので、代用品として使用することはできない。
2. 食洗機の洗剤の代用に重曹はNG?
重曹はホームセンターや100均などでも手頃な価格で販売されている、掃除や洗濯に欠かせないアイテムだ。食品添加物としても使える重曹は、エコという点でも人気が高い。食洗機専用洗剤の代用として重曹が使えるなら、ぜひ使ってみたいという方も多いだろう。
重曹の使用は原則NG
汚れを落とす力が強くエコな重曹だが、原則的には食洗機専用洗剤の代用にはならない。重曹は成分が食洗機内で固まって、動作不良を起こすことがあるからだ。
しかも、食洗機は節水のため一度使った水を何度も再利用しながら、食器を洗っていく。重曹を使って一度は食器の汚れを落としても、重曹には汚れの再付着を防止する性質はないため、食器や食洗機内に汚れを残すことになってしまう。
取扱説明書にも「重曹は少量でも使わない」と記載されている。洗剤の代用としてだけでなく、食洗機のお手入れでも、重曹は使わないほうが無難だ。
しかも、食洗機は節水のため一度使った水を何度も再利用しながら、食器を洗っていく。重曹を使って一度は食器の汚れを落としても、重曹には汚れの再付着を防止する性質はないため、食器や食洗機内に汚れを残すことになってしまう。
取扱説明書にも「重曹は少量でも使わない」と記載されている。洗剤の代用としてだけでなく、食洗機のお手入れでも、重曹は使わないほうが無難だ。
重曹が使える食洗機もある
食洗機専用洗剤の代用にはならない重曹だが、もともと重曹の使用が可能な機種もある。重曹洗浄モードがある食洗機では、すすぎの回数などを重曹の性質に合わせて設定している。エコな食洗機が欲しい方は、購入するときにチェックしてみよう。
3. 食洗機の洗剤は代用ではなく専用品を使おう
食洗機での食器の洗い方は、通常手洗いで食器を洗うのとは全く異なる方法だ。だから、食洗機専用洗剤も他のものでは代用できない、全く別物だと考えよう。食洗機専用洗剤を切らして代用品を探すことにならないように、専用洗剤をストックしたりネット通販を利用して定期購入したりするのも手だ。食洗機を使う人が増えるなかで、食洗機専用洗剤もさまざまな種類が登場している。手頃な価格の物や環境に優しいものも販売されているので、代用品ではなく専用洗剤のなかでお気に入りのものを見つけてみよう。
結論
ここまで、食洗機の洗剤は違うもので代用できるのかどうかについて解説してきた。食洗機は従来の食器洗いとは洗い方が異なる。だから、食器洗いに適した洗剤も従来のものとは別物であり、代用はきかないのだ。一般的な食器洗い用洗剤や重曹を安易に代用すると、食洗機の故障の原因になる。食洗機を使う前にしっかり取扱説明書を読んで、自分の持っている食洗機にどのような洗剤が適しているのか確認してみよう。