1. ワイシャツの洗い方で気をつけるポイント

ワイシャツは洗い方ひとつで仕上がりが変わってくる。自己流でも問題なく洗えてしまうが、シワをできる限り減らすためにも、ワイシャツの正しい洗い方を身につけておこう。まずは、洗い方の前に気をつけたいポイントをお伝えする。
洗濯表示の確認
一般的に、ワイシャツの多くは綿100%、またはポリエステルとの混紡なので、通常はご家庭で洗える。ただ、それ以外の素材だったり高級なワイシャツだったりすると、洗い方に手洗いが指定されていることもある。漂白剤やタンブル乾燥の可否などとあわせて、どういった洗い方が適しているか洗濯表示を確認しておこう。
ポケットの中身の確認
洗い方とは異なるが、意外と見落としがちなのがポケットの中身。紙やペンなど、洗濯機で回すと大惨事になりかねないアイテムが入っていないか確認してほしい。
気になる汚れは前処理を
襟や袖などに気になる汚れがあれば、前処理をしておこう。桶などに40℃程度のぬるま湯をはって洗剤を溶かし、2〜3分ほど浸けておくだけでも汚れの落ち方が変わってくるはずだ。それでも落ちない汚れは、液体洗剤をなじませてつまむ、またはブラシなどで軽く擦るといった洗い方をしておこう。
できれば洗濯ネットへ
絶対にというわけではないが、ワイシャツがほかの洗濯と絡んでシワができたり、色移りしたりするのを少しでも軽減するため、折りたたんだ状態で洗濯ネットに入れるのをおすすめしたい。その際、ひとつの洗濯ネットに入れるのはワイシャツ1枚のみにするといいだろう。襟やカフスなどが傷むのを防ぎたいときは、折りたたんだあとにボタンを留めて裏返しておこう。
2. ワイシャツの洗い方!コースから脱水、干し方まで

続いて、綿100%やポリエステルとの混紡といったワイシャツの、洗濯機を使った洗い方を説明していく。「洗い方」というよりは上手に洗うコツに近いが、シワを防ぐためにもぜひ、洗い方のコツを覚えてほしい。
コースは洗濯表示を見て選ぶ
洗濯表示に手洗いなどの指定がなく、通常の水洗いでOKのワイシャツなら「標準」、洗い方に指定(手洗いなど)があれば「ドライ(またはおしゃれ着、手洗いなど優しく洗えるコース)」を選択しよう。
洗剤と柔軟剤の選び方
中性よりも弱アルカリ性、液体よりも粉末のほうが高い洗浄力を期待できるが、通常の汚れなら液体の中性洗剤でもいいだろう。手洗い指定のワイシャツであれば、おしゃれ着用洗剤をおすすめする。
また、柔軟剤を使うとふんわりした仕上がりになる。洗濯ジワを軽減する成分が含まれているものもあるので、とくにシワにならないように仕上げたい方にはおすすめしたい。
また、柔軟剤を使うとふんわりした仕上がりになる。洗濯ジワを軽減する成分が含まれているものもあるので、とくにシワにならないように仕上げたい方にはおすすめしたい。
漂白剤の種類と特徴
漂白剤には「酸素系」「塩素系」「還元系」といった種類がある。酸素系は脱色作用がなく、白物のほか色柄物に使えるものも多い。シミや汚れを落とすだけでなく、除菌や消臭といった効果も期待できる。
塩素系は漂白力が強いため、白物無地のみに使おう。洗浄力も高いので、使えるワイシャツの素材(綿、ポリエステルなど)かどうか、パッケージを確認しておこう。
還元系は白物に使える柔軟剤で、鉄や土(泥)などによる黄ばみを落とすのに向いている。それぞれ、商品ごとに定められた分量や使い方、注意点を守って正しい洗い方をしてほしい。
塩素系は漂白力が強いため、白物無地のみに使おう。洗浄力も高いので、使えるワイシャツの素材(綿、ポリエステルなど)かどうか、パッケージを確認しておこう。
還元系は白物に使える柔軟剤で、鉄や土(泥)などによる黄ばみを落とすのに向いている。それぞれ、商品ごとに定められた分量や使い方、注意点を守って正しい洗い方をしてほしい。
脱水時間は短めに&すぐに取り出す
洗い方と同じくらい大切なのが脱水時間。短めに設定するとシワになりにくいので覚えておこう。具体的には、15〜30秒あたりが目安になる。ほかの洗濯物と一緒に洗ったときは、一度停止して取り出すなどしてほしい。また、脱水したあとはそのままにせず、すぐに取り出すのもシワを軽減するコツになる。
肩の部分が太めのハンガーにかけて干す
取り出したワイシャツは、手で軽くパンパン叩いてある程度シワを伸ばしておこう。肩が太めのハンガーにかけ、第2〜3ボタンを留めたら、手で気になるシワを伸ばしておくというのもおすすめだ。
3. 形状記憶ワイシャツの洗い方も知っておこう

最後に、形状記憶ワイシャツの洗い方にも触れておく。とはいっても、基本的に普通のワイシャツと洗い方は大きく変わらない。洗濯表示を確認し、必要に応じて前処理をするなどしたら洗濯ネットに入れよう。
その際、ボタンを上・中・下の3箇所ほど留めて裏返し、ネットのサイズに合わせてたたむとシワになりにくい。洗剤や柔軟剤、漂白剤などは、普通のワイシャツの洗い方で説明した内容を参考にしてほしい。
その際、ボタンを上・中・下の3箇所ほど留めて裏返し、ネットのサイズに合わせてたたむとシワになりにくい。洗剤や柔軟剤、漂白剤などは、普通のワイシャツの洗い方で説明した内容を参考にしてほしい。
干し方のみポイントがある
形状記憶のワイシャツは、干し方のみちょっとしたポイントがある。それは「濡れ干し」が基本になるという点だ。脱水をせず干すことにより、自重でシワが伸びる造りになっているものが多い。ただ、「水滴が垂れては困る」という場合もあるかもしれない。そのときは、15秒ほど脱水してから干そう。
結論
ワイシャツの洗い方は難しくないが、シワをできるだけ作らないようにするには脱水時間や干し方など、ちょっとしたコツが要る。今まで気にしてこなかった方も、ぜひ今日から取り入れてほしい。シワのないキレイなワイシャツを着れば気持ちもいいはずだ。