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白い電気毛布の写真

電気毛布は洗濯できる?手洗いと洗濯機で洗うためのコツと注意点を解説

投稿者:ライター 渡辺恵司(わたなべけいじ)

鉛筆アイコン 2021年12月14日

電気毛布の洗濯方法について、手洗いと洗濯機に分けて解説する。洗濯できる電気毛布かどうかの見分け方や、実際に洗濯する際の注意点、正しい干し方(乾かし方)、さらには来シーズンまでの適切な保管方法などもお伝えしていくので、ぜひ参考にしていただきたい。

  

1. 電気毛布は洗濯できるのか?

青い電気毛布の写真
「電気を使う製品は水に弱い」というイメージがあるが、実際のところどうなのだろうか?

洗濯できる電気毛布は意外と多い

最近の電気毛布は洗えるものが多い。電気毛布には汗が染み込むことがあり、放置すればダニが発生したりカビが生えたりすることもある。イヤなにおいの原因になることもあるだろう。不潔なまま放置せず、正しい洗濯方法で定期的にお手入れをしよう。

ただし洗濯できない電気毛布もある

古い電気毛布などには洗濯できないものもある。濡れてはいけない部品は取り外しが必要なので、取扱説明書などで十分確認しておくことが重要だ。

2. 洗濯できる電気毛布とは?

洗濯表示の写真
お使いの電気毛布が洗濯できるかどうかの見分け方を覚えておこう。

洗濯表示をチェックする

電気毛布に「洗濯機」「洗濯桶」いずれかのマークがあればご家庭で洗濯できる。「手洗イ」の文字や「洗濯桶に手」のマークだったときは手洗いできるという意味になる。いずれも「バツ」があればご家庭では水洗いできない。クリーニングのマークがあればクリーニングへ出そう。洗濯表示を見ても判断できないときは、取扱説明書またはメーカーのホームページなどで確認しよう。

【洗濯表示は新旧がある】

洗濯表示には「平成28年11月30日まで」のものと「平成28年12月1日以降」のものがあり、まだ新旧が混在した状態だ。アイコンの種類などが変わっているため、違いを正しく理解しておくことが洗濯に失敗しないうえでも重要になる。消費者庁のホームページに詳しく掲載されているので、この機会にぜひチェックしておこう(※1)(※2)。

【液温の上限や乾燥方法もチェックしておくこと】

洗濯表示には洗い方とあわせてさまざまな情報が載っている。たとえば「30」「40」といった数字があれば、洗濯に使用する液温の上限だ。そのほか、タンブル乾燥の可否や乾かし方(干し方)などが書かれている場合もある。上述のように洗濯表示には新旧があるため、事前に確認しておこう。

取扱説明書も必ず確認しよう

本稿では洗濯できる電気毛布の一般的な洗い方を解説するが、メーカーや商品によって適切な洗濯方法や注意点が異なる場合がある。また濡らしてはいけない部品およびその取り外し方なども商品によって異なる。そのため取扱説明書も必ず確認し、何らかの記載がある場合はそちらに従ってほしい。

3. 電気毛布を洗濯する際の注意点

「注意」を促すエクスクラメーションマークを持つ人の死
手洗いや洗濯機で洗える電気毛布であっても、洗い方を間違えると故障などトラブルを招きかねない。電気毛布を洗濯する際の注意点についても理解しておこう。

防水仕様ではないパーツは必ず外す

取扱説明書を見れば分かるはずだが、コントロールパネルなど防水仕様ではないパーツは必ず外すようにしよう。

乾燥機は原則として使用しない

電気毛布に乾燥機の高熱を加えると、配線やコネクターにトラブルが生じる場合がある。故障につながるおそれもあることなどから、原則として電気毛布には乾燥機が使用できないと思っておこう。干して自然乾燥させたほうが安心だ。

ドラム式洗濯機は極力避ける

「ドラム式洗濯機で洗ってはいけない」というわけではないが、洗濯物を持ち上げて叩きつける洗い方をするため、電気毛布がダメージを受けるおそれがある。配線やコネクターが断線・破損すれば故障につながるため、取扱説明書などで禁止されていないか確認しておこう。

脱水はごく短時間に留める

長時間の脱水は電気毛布本体へのダメージが懸念される。Gがかかって配線がよじれるなどのリスクもゼロではないため、洗濯機で洗う場合の脱水時間はごく短めに設定しよう。

洗濯のしすぎにも注意する

洗濯できる電気毛布でも繰り返し洗えば傷む。ちょっとした湿気や汚れなら日頃のお手入れでケアしよう。ホコリや髪の毛なら掃除機で吸い込めるし、陰干しで湿気やにおいも予防できる。カバーをつけて汚れにくくするのもよいだろう。

4. 電気毛布の洗濯方法|手洗いする場合

手洗い洗濯用の大きな桶の写真
電気毛布の洗濯方法を解説していく。まずは手洗いからだ。

用意するもの

  • おしゃれ着用中性洗剤
  • 折りたたんだ電気毛布が入る大きさの洗濯桶など
これらを用意しよう。ちょうどよい洗濯桶がないときは浴槽などを使ってもOKだ。ただし浴槽が汚れていると電気毛布も汚れるおそれがあるため、事前に洗っておこう。

電気毛布を手洗い洗濯する方法

  • 洗えないパーツを外す
  • 汚れた面が外側にくるようにして四つ折りする
  • 洗濯桶の中にぬるま湯をはり、おしゃれ着用中性洗剤を適量溶かす
  • 電気毛布を浸して20回程度、押し洗いをする
  • ぬるま湯を入れ替えながら、泡立たなくなるまで2〜3回すすぐ
  • 浴槽のふちにかけるなどして水を切る
  • 干して完全に乾かす
押し洗は「押す」「浮かせる」「押す」を繰り返す洗い方だ。ゴシゴシこすり合わせることは控えよう。またぬるま湯を使うときは、洗濯表示に書かれている液温の上限を守ろう。汚れがひどいときは洗濯液にしばらく浸け置きしたのち、押し洗いするという方法もある。

手でギュッと絞るのはNG

手洗いしたあとの電気毛布は水を多く含んでおり、ビショビショだ。そのままでは干し場まで運べないためある程度水を切ることになるのだが、その際、手で絞ることは控えよう。配線が断線するといったリスクがあるためだ。水気がある程度切れるまで竿を使って浴室に干すか、浴槽のふちにかけておこう。

5. 電気毛布の洗濯方法|洗濯機を使う場合

縦型洗濯機の写真
続いて洗濯機を使った電気毛布の洗い方を解説する。基本的には普通の洗濯と変わらないが、いくつかポイントがあるので覚えておこう。

用意するもの

  • おしゃれ着用中性洗剤
  • 折りたたんだ電気毛布が入る大きさの洗濯ネット
以上を用意する。洗濯ネットは大きすぎると遊んでしまい、小さすぎると洗濯液が十分行き届かない。汚れている部分が外側にくるように四つ折りにして、ピッタリ入るサイズの洗濯ネットを用意しておこう。

電気毛布を洗濯機で洗う方法

  • 電気毛布を折りたたんで洗濯ネットに入れる
  • 洗濯機に入れ、おしゃれ着用中性洗剤をセットする
  • 「手洗い」など弱水流コースを選んでスタートする
  • 脱水は30秒〜1分などごく短時間に設定する
  • 取り出して形を整えて干す
「手洗い」「ソフト」「おしゃれ着」といった弱水流コースを選ぶのがポイントだ。また脱水は長くても1分程度に留めよう。脱水時間の設定ができないときは、面倒でも手動で停止させてほしい。なお、この30秒〜1分は「脱水時の回転が安定し始めてからの時間」を指すと思ってほしい。

6. 洗濯した電気毛布の正しい干し方・乾かし方

物干し竿と物干し台の写真
洗濯した電気毛布は干し方と乾かし方も重要だ。濡れたままの状態が長く続くと雑菌が繁殖して、生乾きのイヤなにおいが発生する。乾燥機が使えないため、いかに効率よく乾かすかがポイントになる。

風通しのよい日陰で「M字干し」が基本

陰干しの指定がなければ天日干しできるが、本稿では陰干しを推奨する。物干し竿を2本平行にセットしたら、それをまたぐように電気毛布をかけよう。物干し竿と物干し竿の間にくる電気毛布が垂れ下がり、横から見たときにちょうどアルファベットの「M」のようになる干し方がM字干しだ。風が当たる面積が多くなるため、その分乾きやすくなる。

部屋干しならサーキュレーターなどで風を当てると効率的

部屋干しをする際などは、可能であればサーキュレーターや扇風機などを使って風を当ててあげよう。そのまま干すよりも早く乾かせるはずだ。

7. 電気毛布を洗濯しないときのお手入れ

ふとんクリーナーの写真
前述のように、洗濯する回数が多くなればそれだけ電気毛布も傷みやすくなる。清潔に保つには洗濯が不可欠ではあるが、少しでも回数を減らすため普段のお手入れにも力を入れよう。

定期的に陰干しをする

週1回など、定期的に風通しのよい日陰に干して湿気を飛ばしておこう。

掃除機をかける

ホコリや髪の毛などが気になるときは掃除機をかけよう。一般的な掃除機でもよいが、お持ちであればふとんクリーナーなど寝具専用のものがおすすめだ。

シミの落とし方は?

水に濡らして固く絞った布などでポンポン叩くように汚れを拭き取り、風通しのよい場所で陰干ししよう。電気毛布専用の洗剤があればそれを使うのもおすすめだ。

8. 洗濯した電気毛布の正しい保管方法

ベージュ色の電気毛布の写真
今シーズンの役目を終えた電気毛布は、来シーズンまで長期保管に入る。保管中にダニやカビが発生しないようにお手入れしておこう。

電気毛布の保管方法

まずは本稿でも紹介してきたように、手洗いもしくは洗濯機でよく洗い完全に乾かす。きちんと乾いたことが確認できたら取り込もう。次に、購入時の袋あるいは通気性のよい不織布製の布団袋などに入れ、押入れやクローゼットで保管しよう。湿気が溜まりやすい場所はできるだけ避けたいところだが、どうしても押入れの奥などになる場合はスノコを敷くといったように、少しでも湿気が溜まらないような工夫をしよう。

結論

電気毛布は、正しい方法で洗濯したり日々のお手入れをしたりすれば清潔に保てる。どういった洗濯方法が適しているかは商品で異なるため、まずは洗濯表示を確認するとともに、取扱説明書もチェックしよう。衣類と比べてデリケートなので取り扱いには注意が必要だが、電気毛布を清潔に保つためにもぜひ、正しい洗濯方法を知っておこう。
(参考文献)
インフォメーションマークアイコンオリひとを楽しむための注意事項はこちら
  • 公開日:

    2020年3月 9日

  • 更新日:

    2021年12月14日

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