目次
- 1. ディスポーザーとは
- 2. ディスポーザーに溜まる汚れと掃除の必要性
- 3. 氷があればOK!ディスポーザーの簡単な掃除方法
- 4. ディスポーザーの頑固な汚れはクエン酸と重曹で掃除しよう
- 5. ディスポーザーの掃除にクエン酸や重曹が効果的な理由
- 6. ディスポーザーを掃除する頻度の目安
- 7. ディスポーザーを掃除するうえでの注意点
- 8. ディスポーザーを掃除してもにおいが残ってしまうときは?
- 9. ディスポーザーは定期的に掃除をして汚れを溜めないことが大切
- 氷:適量
- 食器用中性洗剤:適量
- ディスポーザーが空であることを確認する
- 水を流してある程度キレイにする
- ディスポーザーの半分程度まで氷を入れる
- 氷の上から食器用中性洗剤を数滴垂らす
- 蓋を閉じ、生ごみを処理するときと同じようにディスポーザーを回す
- 終わったら蓋を取り、食器用中性洗剤とスポンジでこすり洗いをする
- クエン酸:カップ1/4(または大さじ3〜3.5杯)程度
- 重曹:カップ1/2(または大さじ13杯)程度
- 60℃程度のお湯:適量
- 氷:適量
- ディスポーザーの内部にクエン酸を全量投入する
- 次いで重曹も全量投入する
- お湯をかけて発泡するのを確認したら30分ほど放置する
- 氷を入れて蓋を閉じ、生ごみを処理するときと同じようにディスポーザーを回す
- 終わったら蓋を取り、食器用中性洗剤とスポンジでこすり洗いをする
1. ディスポーザーとは

そもそもディスポーザーとは何か、簡単に解説しておこう。
シンクの排水口に設置する「生ごみ処理機」
キッチンのシンクの排水口に設置する、生ごみ粉砕装置をディスポーザーという。生ごみが溜まりにくくなるため、キッチンのシンクを衛生的に保てるうえ、生ごみの処理といった面倒な作業も省けて掃除が楽になるといったメリットがある。
【標準設備として導入しているマンションも増えている】
一般的に、ディスポーザーといえばマンションに取り付けられていることが多い。そのため戸建てにお住まいの方にとっては馴染みが薄いかもしれない。
ディスポーザーはどうやって生ごみを処理しているのか?
ディスポーザーには生ごみの投入口が付いている。そこへ生ごみを入れて蓋を閉じ、スイッチを入れることで刃が回転し、生ごみを粉砕して排水口へと流してくれる。もちろん、その生ごみは浄化処理されるため、環境に悪影響を及ぼすといった心配はない。
【ディスポーザーでは処理できない生ごみもある】
たいていの生ごみは入れられるが、アサリなどの貝殻やカニの殻といった固形物、タケノコやトウモロコシの皮などの硬い繊維質は、ディスポーザーで粉砕できないことがある。故障を招く要因にもなるため、入れないように気をつけよう。もちろん、ビニールや金属など生ごみ以外もNGだ。こうしたごみは、普通に収集に出すようにしよう。
2. ディスポーザーに溜まる汚れと掃除の必要性

たいへん便利な設備であるディスポーザーも、使い続けるうちに汚れが溜まる。お手入れをせずにいると故障や不具合の原因となるため、きちんと掃除をすることが大切だ。
ディスポーザーに溜まる汚れとは?
ディスポーザーの内部には、粉砕した際に発生した生ごみのカスが徐々に蓄積されていく。粉砕された生ごみは水と一緒に排水口の奥へと流れていくのだが、どうしても流しきれず残ってしまうことがあるのだ。
【雑菌の繁殖やカビによるヌメリ、においなどが発生してしまう】
汚れが溜まったディスポーザーを長期間掃除をせずにいると、やがて生ごみのカスをエサに雑菌が繁殖したり、カビが生えたりする。その結果、茶色っぽいヌメヌメした汚れや悪臭が発生することがある。毎日とはいわないが、ディスポーザーは定期的に掃除をすることが大切だ。
3. 氷があればOK!ディスポーザーの簡単な掃除方法

ディスポーザーの掃除方法を紹介していこう。まずは氷があればできる、ディスポーザーの簡単な掃除方法から説明する。汚れがひどくなければ、これだけでも十分掃除できる。
用意するもの
氷を使ってディスポーザーを掃除する方法
砕かれた氷と食器用中性洗剤が、ディスポーザーの内部に溜まったヌメリなどの汚れを落としてくれる。汚れが軽いときや、蓄積したりにおいを防いだりしたいときにおすすめの掃除方法だ。なお本当にごく軽度の汚れであれば、氷だけでも落ちることがある。
4. ディスポーザーの頑固な汚れはクエン酸と重曹で掃除しよう

氷や食器用中性洗剤では落としきれない、頑固な汚れがある場合の掃除方法も紹介しておこう。ナチュラルクリーニングの必須アイテム、クエン酸と重曹を使ったやり方だ。
用意するもの
クエン酸と重曹は別々の容器に入れておく。また熱湯を使ってしまうと排水口やディスポーザー内部のパーツが変形するおそれがあるため、60℃までに留めておくとよい。
クエン酸と重曹でディスポーザーを掃除する方法
クエン酸と重曹、そしてお湯による発報作用やさまざまな汚れに対する中和作用に期待する掃除方法だ。最後に氷を入れて回すことで、ディスポーザー内部の汚れを一気に洗い流す。
5. ディスポーザーの掃除にクエン酸や重曹が効果的な理由

クエン酸や重曹がどのようにしてディスポーザーの汚れに効いていくのか、メカニズムや注意点なども簡単にお伝えしておこう。
クエン酸はアルカリ性の汚れ、重曹は酸性の汚れに効く
クエン酸はその名が示すとおり「酸性」、一方の重曹は「弱アルカリ性」の物質だ。ディスポーザー内部にはさまざまな汚れおよび水垢なども付着する。たとえば水垢はアルカリ性なので、酸性のクエン酸を使うと効率よく中和できる。同様に、油汚れなどは酸性の汚れなので弱アルカリ性の重曹を使うとよい。
【クエン酸と重曹による発報作用も効果的】
クエン酸と重曹それぞれ単体では発泡しないが、両者とお湯が混ざることにより炭酸ガスが発生する。その泡の作用によって、単体で使用するよりも効果的に汚れを浮かすことができるというわけだ。
【ただし市販の洗剤ほど強力な洗浄力はない】
とはいえ、クエン酸も重曹も市販の洗剤ほど強力ではない。発泡するにしても泡は微細なものなので、頑固にこびりついたヌメリよごれをごっそり浮かせて流してくれる、といった極端な効果は期待しないほうがよいだろう。
クエン酸や重曹で落ちないディスポーザーの汚れの掃除方法は?
クエン酸や重曹で落とせない汚れがある場合、取扱説明書やメーカーのホームページなどを確認したうえで、市販の洗剤を使うといった掃除方法を選択しよう。
6. ディスポーザーを掃除する頻度の目安

ディスポーザーはどれくらいの頻度で掃除をしておくと、汚れが溜まりにくくなるのだろうか?ひとつの目安をお伝えしておくので、ご家庭のディスポーザーの汚れ具合なども加味しながら判断してほしい。
ディスポーザーを掃除する頻度の目安
氷のみを使った掃除は週1回程度、氷と食器用中性洗剤を使った掃除は月1回程度を目安にすると、汚れが溜まりにくくなるはずだ。クエン酸や重曹を使う掃除は半年〜年1回程度でもよいだろう。
【汚れ具合によってケースバイケースで】
もちろん、ディスポーザーは使用頻度などによって汚れ具合が変わってくる。気になるときは頻度に関わらず、その都度適した掃除方法を選択してほしい。
7. ディスポーザーを掃除するうえでの注意点

ディスポーザーを掃除する際、気をつけておきたいポイントもある。場合によっては劣化や故障といったトラブルを招くことにもなるため、正しい掃除方法とあわせて注意点も覚えておこう。
キッチンハイターやパイプユニッシュなどの塩素系漂白剤は使わない
「キッチンハイター」「パイプユニッシュ」といった塩素系漂白剤を流すと、浄化槽内のバクテリアが死滅したり、ディスポーザーが腐食したりしてしまうことがある。とくに腐食は漏水や漏電の原因にもつながるため、塩素系漂白剤を流すことはやめておこう。
オキシクリーンなどの酸素系漂白剤も控えたほうが無難
塩素系漂白剤ほど強力ではないものの「オキシクリーン」といった酸素系漂白剤も使わないほうがよいだろう。浄化槽に存在するバクテリアを死滅させてしまうと、正常に浄化できなくなるおそれがある。
熱湯は使わない
ディスポーザーの内部には熱に弱いパーツもある。変形するといったおそれがあるため熱湯も使わないように気をつけよう。うどんやパスタを湯がいたときなど、無意識に熱いゆで汁を流してしまう方もいるかもしれない。水道水を一緒に流すなどの工夫が必要だ。
8. ディスポーザーを掃除してもにおいが残ってしまうときは?

ディスポーザーを掃除しても残ってしまうにおいはどうすればよいのだろうか?
排水管の汚れであれば業者に相談してみよう
ディスポーザーの内部がキレイでも、奥のほうからにおいが漂ってくることがある。多くの場合、排水管が汚れていることが原因だ。上述のようにディスポーザーは強力な塩素系漂白剤などが使えないため、業者に相談するのが早いだろう。
【業者に掃除を依頼したときの費用は?】
ディスポーザーが装着されている排水管の掃除を業者に依頼した場合、15,000〜30,000円ほどが目安となる。もちろん業者によって料金設定が異なるほか、汚れ具合や作業の難易度などでも変わるので、事前に相見積もりをとってよく検討することが大切だ。
集合住宅なら大家・管理会社・管理組合に相談しよう
マンションなどの集合住宅に住んでいるのであれば、先に大家や管理会社、あるいは管理組合(分譲の場合)などに相談してみるのもよい。浄化槽や排水処理設備などに不具合が生じ、マンション全体でにおいが発生していることも考えられるためだ。
9. ディスポーザーは定期的に掃除をして汚れを溜めないことが大切

ディスポーザーはたいへん便利な設備ではあるものの、どうしても汚れは蓄積されていく。放置すればヌメリや悪臭、カビなどの原因となるため定期的に掃除をしておくことが大切だ。衛生的なキッチンを維持するためにも、ぜひ本稿を参考にディスポーザーをお手入れしてほしい。
結論
ディスポーザーがあればキッチンに生ごみが溜まらずに済むため、とくににおいが発生しやすい夏場などは重宝する存在だ。だがディスポーザー自体が汚れたりにおいの元になったりすることもある。こまめに掃除をしておくとともに、一般的な排水口と扱い方が異なることもあるため、取扱説明書を読んで正しく使うことも心がけよう。