目次
1. 洗濯前にチェックしたいテンセル素材の特徴とは

テンセルについて基礎知識をまとめた。メリットやデメリットをふまえて特徴を紹介するので、洗濯のときに役立ててほしい。
テンセル素材とは?
テンセルはオーストラリアにあるレンチング社の登録商標であり、繊維の総称は「リヨセル」になる。洗濯表示にはリヨセルと記載していることもあるが、同じものなので洗濯方法や特徴に違いはない。
テンセルの原料はユーカリなどの木材だ。溶液で溶かして作った繊維を紡いで布にする。天然の原材料を使っているため、土に埋めておけば自然にかえるエコな素材だ。
テンセルの原料はユーカリなどの木材だ。溶液で溶かして作った繊維を紡いで布にする。天然の原材料を使っているため、土に埋めておけば自然にかえるエコな素材だ。
テンセル素材の特徴
テンセルはしなやかで柔らかく、シルクに似た光沢がある。吸湿性や速乾性にも優れており、機能性が高い。下着やストール、寝具のカバーなど、さまざまな布製品の生地に使われる。
丈夫な素材ではあるが、摩擦で傷みやすいデメリットがある。虫食いやカビといったリスクもあるので、洗濯や手入れの方法には気をつけたい。
丈夫な素材ではあるが、摩擦で傷みやすいデメリットがある。虫食いやカビといったリスクもあるので、洗濯や手入れの方法には気をつけたい。
2. テンセルを手洗いで洗濯する方法

洗濯表示で手洗いと記載されているテンセルは手洗いをしよう。洗濯機が洗える場合でも、大事な衣類は手洗いのほうが安心だろう。
テンセルを手洗いするまえの準備
テンセルを手洗いで洗濯するときは中性洗剤を使う。柔軟剤を入れると、テンセル特有の柔らかい風合いをキープできる。
熱いお湯は使えないので注意しよう。30℃以下のぬるま湯で手洗いすると、生地を傷めずに汚れを落とせる。裏返してから洗濯することで、表面の摩擦を軽減することが可能だ。
熱いお湯は使えないので注意しよう。30℃以下のぬるま湯で手洗いすると、生地を傷めずに汚れを落とせる。裏返してから洗濯することで、表面の摩擦を軽減することが可能だ。
テンセルを手洗いする方法
テンセルを手洗いするときの手順を解説しよう。
- 中性洗剤を水に溶かして洗濯液をつくる
- 衣服を浸して20回ほど押し洗いをする
- 水がキレイになるまですすぎを繰り返す
- 最後に柔軟剤を入れて少し放置する
- 水からあげて脱水をする
そのままだとビショビショなので、洗濯機を使って20~30秒ほど脱水しよう。バスタオルで挟んで水気をとってから干してもよい。
3. テンセルを洗濯機で洗う方法

デリケートなテンセルだが、洗濯表示に従った正しい方法なら洗濯機でも洗える。押さえておきたいポイントと、詳しい手順について解説しよう。
テンセルを洗濯機で洗うときのポイント
手洗いと同様にオシャレ着洗い用の中性洗剤を使う。裏返しにして洗濯ネットに入れておこう。
洗濯機のコースは、優しく洗えるドライコース(手洗いコース)を選ぶ。脱水時間は20~30秒くらいに設定しておこう。
洗濯機のコースは、優しく洗えるドライコース(手洗いコース)を選ぶ。脱水時間は20~30秒くらいに設定しておこう。
洗濯機でテンセルを洗う方法
- 洗濯ネットに入れたテンセルを洗濯機に入れる
- 中性洗剤を投入口に入れる
- コースや脱水時間を設定する
- スイッチを入れて終わるまで待つ
柔軟剤を使う場合は専用の投入口にいれておく。脱水時間が設定できない洗濯機なら、途中で停止してから取り出そう。
4. テンセルを上手に洗濯するコツとは

テンセルをキレイに洗濯するには、2つのポイントを知っておく必要がある。美しい風合いを損なわないためにも、ぜひチェックしてほしい。
摩擦はNG
テンセルは摩擦に弱い素材だ。擦ってしまうと毛羽立ち、表面が白くなってしまう。なめらかな質感も変わってしまうので、洗濯するときは注意が必要だ。
手洗いをするときや、干すときになるべく擦らないようにしよう。目の細かい洗濯ネットを使用したり、柔軟剤を使ったりといった工夫も有効だ。
手洗いをするときや、干すときになるべく擦らないようにしよう。目の細かい洗濯ネットを使用したり、柔軟剤を使ったりといった工夫も有効だ。
乾燥機は使えない
テンセルに熱を加えると縮んでしまう。洗濯槽の回転によって摩擦も発生するので、乾燥機を使ってはいけない。
洗濯をしたあとは自然乾燥をさせよう。速乾性がある素材なので、乾燥にはあまり時間がかからない。
洗濯をしたあとは自然乾燥をさせよう。速乾性がある素材なので、乾燥にはあまり時間がかからない。
5. 洗濯後のテンセルの正しい干し方とは

テンセルは干し方にも工夫が必要だ。型崩れや色落ちといったトラブルを防ぐことにつながるので、正しい干し方をしよう。
陰干しをする
洗濯したあとのテンセルは陰干しが基本だ。風通しがよく直射日光が当たらない場所を選んで干そう。衣類同士を少し離すことで乾きやすくなる。
型崩れを防ぐ干し方
型崩れしやすいテンセルの衣類は平干しをする。洗濯したあとは、平干しネットの上に広げて干そう。専用のネットが家にないなら、ピンチハンガーの上に置いてもよい。
パンツやスカートはハンガーを使って吊り干しで乾す。干したあとにシワが気になる場合は、洗濯表示に従ってアイロンをかけよう。
パンツやスカートはハンガーを使って吊り干しで乾す。干したあとにシワが気になる場合は、洗濯表示に従ってアイロンをかけよう。
結論
テンセルは地球に優しいエコな素材だ。柔らかな質感や優れた機能性を保つためにも、正しい洗濯方法を学ぼう。洗うときや干すときには摩擦に注意が必要だ。目のこまかい洗濯ネットを使ったり、平干しをしたりすれば、問題なく洗濯ができる。今後の洗濯に活かしてほしい。