1. 二槽式洗濯機の使い方のメリットやデメリット
スイッチひとつで洗い、すすぎ、脱水、そして乾燥までやってくれる全自動洗濯機が一般化しつつある現代では、二槽式洗濯機の存在すら知らない方がいるだろう。しかし少数ながらも昭和に普及した二槽式洗濯機を使い続けているところもある。使い続けるには理由があるはずだ。二槽式のメリットとデメリットを解説する。
二槽式洗濯機のメリット
・ガンコな汚れがよく落ちる
二槽式洗濯機は全自動洗濯機よりも洗濯槽が随分と小さく設計されている。なぜなら、脱水槽が隣に付随しているからだ。このおかげでモーターの攪拌力が全自動のものより格段にパワーアップしている。
そのため、粉せっけんを全自動洗濯機に使うと粉残りが気になるが、二槽式ではきれいに溶けて洗浄力もアップする。
そのため、粉せっけんを全自動洗濯機に使うと粉残りが気になるが、二槽式ではきれいに溶けて洗浄力もアップする。
・同時進行で時短につながる
全自動洗濯機では、ひとつの工程が終わるまでは何もできない。しかし二槽式洗濯機では、洗いながら脱水するという使い方ができる。色・柄物を分別して洗濯したいとき、汚れ具合で分別したいとき、さらに洗濯ものが多いときなど二槽式洗濯機は使い方に融通が利くので便利だ。
・節水効果
二槽式洗濯機なら、一回洗濯に使った水をそのまま流さずに、次の洗濯物に使いまわすという使い方もできる。それほど汚れていない洗濯物を洗って、その残り水で次に汚れのひどい洗濯物を洗えば、かなりの節水につながる。
・安い
全自動洗濯機の場合ドラム式の高機能機種になると数十万円もする。しかし二槽式洗濯機なら3万円前後で購入できる。また、シンプルな構造なので故障も少なく、かなりコスパのいいものになる。
二槽式洗濯機のデメリット
・手間がかかる
当然ながら、全自動洗濯機の使い方としては、スイッチを入れるだけで洗濯を終えてくれる。しかし二槽式洗濯機の使い方では水が溜まるまで、その場にいなければならない。
洗い終えたら洗濯槽から脱水槽への移動をしなければならない。タイミングを見計らって柔軟剤を入れなければならないなど、洗濯機に寄り添っていなければならないので、手間がかかる。
洗い終えたら洗濯槽から脱水槽への移動をしなければならない。タイミングを見計らって柔軟剤を入れなければならないなど、洗濯機に寄り添っていなければならないので、手間がかかる。
・うるさい
全自動洗濯機は、静音機能付きのものも多い。しかし二槽式洗濯機の場合は、かなり大きな音を出してしまう可能性がある。とくに脱水のとき、内蓋がしっかりと閉まっていなかったりすると脱水層がうまく回転せずにガタガタと大きな音が出てしまう。マンションやアパートなどの集合住宅では、早朝・深夜の洗濯はまわりの迷惑になるかもしれない。
2. 二槽式洗濯機の正しい使い方
二槽式洗濯機を見るのも触るのも初めてという方、あるいは昔使っていたけれど、使い方を忘れてしまったという方もいるだろう。二槽式洗濯機は、全自動洗濯機と全く違う使い方をするので、正しい使い方を覚えることが大切だ。
二槽式洗濯機で洗う
二槽式洗濯機の使い方の初めは「洗い」から。まず洗濯槽に水を溜める。全自動洗濯機のように自動で給水を止めることができないので、頃合いを見計らって水を止めよう。ここで、ちょっと目を離すと水は「ムダ水」として排水されてしまうので、使い方として注意が必要な場面だ。
水が溜まったところで洗剤を入れる。
水が溜まったところで洗剤を入れる。
脱水する
二槽式洗濯機の脱水の使い方では、全自動と違って脱水槽に移す必要がある。洗い終わり、すすぎ終わりのタイミングで脱水する。
全自動洗濯機の場合、洗濯モードによって脱水時間が自動設定される。しかし、二層式の場合には、自分で脱水時間を手動タイマーで設定しなくてはならない。デリケートな衣類の場合、脱水し過ぎてしまうと毛羽立ってしまうこともあるので、注意が必要だ。
全自動洗濯機の場合、洗濯モードによって脱水時間が自動設定される。しかし、二層式の場合には、自分で脱水時間を手動タイマーで設定しなくてはならない。デリケートな衣類の場合、脱水し過ぎてしまうと毛羽立ってしまうこともあるので、注意が必要だ。
3. 二槽式洗濯機のすすぎの使い方
二槽式洗濯機のすすぎの場合は、自分で注水量や回数を調節することができる。また、洗濯物の量や汚れ具合によってカスタマイズできる。二槽式洗濯機は使い方によっては節水につながるのだ。
節水には「溜めすすぎ」がおすすめ
二槽式洗濯機のすすぎの使い方は、非常に柔軟性がある。すすぎの方法にも「溜めすすぎ」と「注水すすぎ」の二種類がある。
溜めすすぎは、ある程度水を溜めたら水を止めてそのまま数分回して洗剤を落とす。
注水すすぎは、水を出しっぱなしにしてすすぐ使い方だ。どちらもすすぎの効果は同じなので、節水のことを考えるなら溜めすすぎがおすすめだ。
溜めすすぎは、ある程度水を溜めたら水を止めてそのまま数分回して洗剤を落とす。
注水すすぎは、水を出しっぱなしにしてすすぐ使い方だ。どちらもすすぎの効果は同じなので、節水のことを考えるなら溜めすすぎがおすすめだ。
4. 二槽式洗濯機での柔軟剤の使い方
柔軟剤は、肌触りよく仕上げて、好みの香りを楽しんだり、静電気防止になったりもする。柔軟剤を使用する場合、全自動洗濯機なら始めに柔軟剤用投入口に入ておけばいい。だが、二槽式洗濯機の場合は使い方が違う。
二槽式洗濯機で柔軟剤を入れるタイミング
二槽式洗濯機の使い方で柔軟剤を注入するタイミングは、最後のすすぎのときになる。洗剤が残っていると、柔軟剤の効果があまり発揮されない。すすぎ前に柔軟剤を入れることで、洗剤の洗浄成分と柔軟剤の柔軟成分が反発しあってしまうのだ。
二槽式洗濯機の使い方としては、洗剤を十分に洗い流してから柔軟剤を投入しよう。
二槽式洗濯機の使い方としては、洗剤を十分に洗い流してから柔軟剤を投入しよう。
結論
二槽式洗濯機は全自動洗濯機に比べると、ずっと手間がかかる。しかし、アナログだからこそ、融通が利いてフレキシブルな使い方ができる。洗濯物の状態を見て、洗いやすすぎ、脱水時間を調整できる。価格も安く、なによりもタフだ。使い方次第では全自動洗濯機以上の実力を発揮するのではないだろうか。