- 1. 洗濯機1サイクルにかかる平均時間は?
- 2. 洗濯機の運転時間を短縮するコツ
- 3. 時短コースで洗濯しても問題ない衣類は?
- 4. 洗濯時間を短くしたいなら「すすぎ1回」という方法もおすすめ
- 5. 頑固な汚れの洗濯物を時短コースでキレイにするコツ
- 6. 洗濯機を回すのにおすすめの時間帯は?
- 7. 洗濯時間に縛られたくなければ「ドラム式洗濯乾燥機」という手もある
1. 洗濯機1サイクルにかかる平均時間は?
まずは基本的なところから見ていこう。洗濯にかかる時間を把握し、そこからうまく時短につなげていくためのコツをお伝えする。
標準コースで1サイクル平均35〜50分程度
当然、時間はお使いの洗濯機やコースによって異なるが「標準コース」の平均時間は早くて35分程度、平均40分から長くても50分程度に収まるのが一般的だ。内訳として注水〜洗いで「20〜25分」ほど、すすぎで「15分」ほど、脱水で「5〜10分」ほどが目安となる。
干す時や乾燥にかかる時間も計算しておこう
縦型の全自動洗濯機などであれば、脱水したあとに干すことになるため、おおよそ1時間ほどと考えてよいだろう。ドラム式洗濯乾燥機であれば、上記プラス2〜3時間といったところだろう。
2. 洗濯機の運転時間を短縮するコツ
洗濯機を回す時間が短縮できれば、自分の時間も増えるしほかの家事に時間を割くこともできる。朝の忙しい時間帯なども効率よく動けるようになるはずだ。
「お急ぎコース」や「スピードコース」を使う
洗濯機にはさまざまなコースがある。もっとも手っ取り早く運転時間を短縮するには「お急ぎコース」や「スピードコース」などを使うとよい。所要時間20〜30分ほどなので時短につながるはずだ。洗う時間を短くし、すすぎの回数を減らすことで時短を実現しているコースである。干す時間を含めても30〜40分程度なので、ちょっとした空き時間での洗濯も可能になるだろう。
「ドライコース」や「手洗いコース」を使う
洗濯機によって「ドライ」「手洗い」「おしゃれ着」など呼び方は異なるものの、デリケートな衣類の洗濯に向いている弱水流コースを使うという手もある。このコースも洗濯やすすぎ、脱水などの時間が短く設計されているのが一般的である。
「お急ぎコース」や「ドライコース」で洗濯する際の注意点
お急ぎコースは洗い時間を短くしているため、汚れがしっかり落ちるか気になる方も多いだろう。汚れの少ない普段着などは、意外と時短コースでもキレイにできる。しかし汚れが気になる洗濯物は除いたほうがよいだろう。
またドライコースはもともとデリケートな衣類を洗濯するためのコースなので、標準コースよりも洗浄力が弱い。頑固な汚れなどにも不向きだ。
3. 時短コースで洗濯しても問題ない衣類は?
おすでにお分かりのように、洗濯機1サイクルの時間を短くするということは、洗いやすすぎの回数が少なくなるということだ。したがって、すべての洗濯物において時短コースを選ぶのは適切ではないことがある。
時短コースで洗っても問題ない衣類の例
【汚れが少ない衣類、汚れが落ちやすい衣類】
時短コースでの洗濯に向いているのは、基本的に汚れが少ないもの、落ちやすいものだ。たとえば昼間しか着ていない衣類、タオル類、あるいは下着などがそれに当たる。こうした洗濯物だけを仕分けしてまとめておけば、一気に時短コースで洗濯できて効率がよいだろう。
4. 洗濯時間を短くしたいなら「すすぎ1回」という方法もおすすめ
お使いの洗濯機によるが、すすぎの回数を選べるものも多くある。時短コースはそもそもすすぎ1回のパターンが多いが、洗いや脱水は標準コースのようにしっかりしたい、すすぎだけ減らして時短したいという方にはこちらがおすすめだ。
すすぎを1回にするとどれくらい時短になる?
【5〜10分の短縮に】
標準コースのすすぎ回数は一般的に2回だが、それを1回に減らすことにより、トータルの運転時間を5〜10分近く短縮できるだろう。
すすぎを1回にする際の注意点
【すすぎ1回でOKの洗剤を使うこと】
一般的な洗剤はすすぎ2回という前提で考えられているものも多い。そうした洗剤を使用しているにも関わらずすすぎの回数を減らしてしまうと、洗濯物に洗剤が残ってしまうことがある。雑菌のエサとなり、生乾きのイヤなにおいが発生するおそれもあるため注意が必要だ。すすぎを1回で済ませたいのであれば、専用の(すすぎ1回でOKの)洗剤を使うことが望ましい。
5. 頑固な汚れの洗濯物を時短コースでキレイにするコツ
お急ぎコースは洗濯時間が短く忙しいときにも便利だが、上述したように汚れがひどい洗濯物には不向きだ。だが以下のようなコツを知っておくと、お急ぎコースでも汚れをキレイに落とせる。
お湯(ぬるま湯)で洗う
短時間でも汚れをしっかり落とすには、洗濯機に水ではなくお湯をはるとよい。水よりも洗浄力が高く、洗濯物に付着した皮脂汚れなどを浮かす力も高いためだ。洗剤の効果が高まり、より汚れが落ちやすくなるだろう。
温度は40〜50℃が目安となるが、念のため洗濯機の取扱説明書を確認していただきたい。なお洗濯機に風呂の残り湯を入れて再利用するのもよいが、すすぎには使わないほうが望ましいので覚えておこう。
また洗濯機によってはお湯の使用を推奨していなかったり、ドライコースは水のみなどと指定されていたりする。お湯に弱い繊維もあるため、衣類の特徴などによって使い分けることも大切になる。
気になる汚れは洗剤を直接つけてから洗う
洗濯物にシミなどの汚れがあるときは、その部分に先に洗剤を直接つけてから洗濯機に入れよう。洗剤が汚れに密着して作用するため、お急ぎコースでも汚れが落ちやすくなる。液体洗剤であれば原液を塗り、粉末洗剤であれば汚れを少し濡らして塗り込むといったやり方でOKだ。
酸素系漂白剤や塩素系漂白剤を活用する
衣料用の漂白剤には汚れを落としたり黄ばみを防いだりする効果がある。お急ぎコースで汚れが気になる場合は、洗剤と漂白剤を併用しよう。このとき、色物の衣類などを洗うときは酸素系漂白剤を使う。漂白力の高い塩素系漂白剤は、原則として白物衣料かつ浸け置き専用だ。色落ちするおそれがあるため、色柄物には使わないように気をつけよう。
6. 洗濯機を回すのにおすすめの時間帯は?
洗濯そのものの時間を短縮することはできないが「時間を有効活用する」という意味では時間帯も重要になってくる。
基本的には朝がおすすめ
基本的には、朝の時間帯に洗濯機を回すのがおすすめだ。朝食の準備や身じたくなどで忙しい方も多いが、朝に洗濯機を回せば気温の高い日中に干せるため乾きやすくなる。
【予約機能も便利】
寝る前に洗濯物や洗剤をセットし、朝8時に洗濯が終わるようにしておく手もある。朝の忙しい時間帯に干すだけで済む(ドラム式洗濯乾燥機ならそれすらも不要)など、より時間を有効に使える。ただし起床時間前に洗濯機が稼働し始める場合、その音や振動で目覚めてしまうこともあるため気をつけよう。
夜の洗濯にもメリットはある
とはいえ夜の時間帯の洗濯にもメリットはある。まず、その日に着ていた衣類をすぐに洗うことができる。汚れが定着する前であれば落としやすくなるだろう。それに帰宅後ゆっくりと洗濯できる余裕があるほか、夜の時間帯のほうが電気代が安い場合もある。
【騒音や振動トラブルなどにはご注意】
マンションなどの集合住宅にお住まいの方はやや注意が必要だ。夜間に洗濯機を動かすことで、騒音や振動が隣室や下階などに響けば、トラブルになるおそれがある。防振ゴムを噛ませたり、あまりに遅い時間帯は避けたりなど、近隣への配慮が必要になってくるだろう。
【部屋干しをするならサーキュレーターや扇風機で風を送る】
夜の時間帯に洗濯する場合、乾燥機があればとくに問題ないが、そうでなければ多くのケースで部屋干しになるだろう。部屋干しの懸念点といえばなんといっても生乾きのにおいだ。濡れている時間が長くなるほど「モラクセラ菌」と呼ばれる雑菌が繁殖してあのイヤなにおいを発するようになる。
夜に洗濯をして部屋干しするのであれば「サーキュレーター」「扇風機」「除湿機(除湿乾燥機)」といったアイテムを駆使しよう。寝る前にセットしておけば、朝起きる頃にはしっかり乾いているはずだ。
7. 洗濯時間に縛られたくなければ「ドラム式洗濯乾燥機」という手もある
洗濯機1サイクルの時間そのものを短縮したいときは「標準コース」ではなく「時短コース」を選ぶといった程度になるが、そもそも洗濯に関わっている時間そのものを減らしたいという方も多いだろう。導入コストなどは当然かかってしまうものの、思い切ってドラム式洗濯乾燥機に買い替えるというのもひとつの手だ。
洗濯物を入れて洗剤をセットし、コースを設定すれば、あとは洗濯から乾燥まで自動で済ませてくれる。最初のセットと、乾燥が終わったら取り出してたたむ程度で済むため、洗濯時間に縛られることもない。極端だが予算があるならこうした方法もおすすめだ。
結論
洗濯機を回す時間を短縮するなら「お急ぎコース」「ドライコース」「すすぎ1回」といった機能を上手に活用しよう。洗い時間やすすぎの回数を減らすことは節水や節電にもなる。汚れの落ち具合が気になるかもしれないが、普段着や下着、タオル類などは十分洗えるだろう。毎回は難しいかもしれないが、上手に利用して少しでも時短につなげていただければ幸いだ。