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マンションの結露対策とマンション選びのポイントをチェック

マンションの結露対策とマンション選びのポイントをチェック

投稿者:ライター 前澤洋介(まえざわようすけ)

鉛筆アイコン 2022年2月 2日

マンションは結露が起きやすく、カビが生えたり水滴で壁紙が浮いたりはがれたりする。カビが生えると健康への影響や不快なニオイなどが発生するため、結露対策を考えておかなければならない。マンションの結露対策のポイントのほか、マンションの結露の原因や結露が起きやすい場所、結露しにくいマンション選びの注目点をご紹介する。

  

1. マンションの結露対策をする前に原因を知ろう

マンションの結露対策をする際には、結露が起こる原因を知っておく必要がある。結露が起こるメカニズムや結露しやすい要因をご紹介する。

結露は寒暖差によって起こる

結露は寒暖差によって発生する。温度が高いほど空気中に含むことができる水蒸気の量(飽和水蒸気量)が多くなる。そのため、空気が冷やされると飽和水蒸気量が少なくなり、空気中に存在しきれない水蒸気が水滴になって窓や壁などにつくのが結露である。

外気温の低さ

室内が暖かく外気温が低いという状況では、外気の影響を受けやすい壁やガラス窓に結露が起きる。寒い日に室内を温める場合は結露対策も考えなければならない。とくにマンションは暖房効率がよいため、窓ガラスの結露が起きやすい。

室内の湿度が上がる

結露の元は水分なので、室内の湿度が上がると結露が起きやすくなる。風呂のお湯を張ったままにする、風呂場のドアを開けっ放しにする、料理や水仕事をするなど、室内の湿度が上がる要因は非常に多い。結露対策をする際には除湿や換気をセットにするとよい。

気密性の高さ

昔の日本家屋は風通しをよくするように作られているが、現在の住居は冷暖房の効率を考慮して気密性が高く作られている。そのため部屋の中にこもった湿気が外に逃げにくく、湿度が高くなって結露につながる。とくにマンションは気密性が高い。

水蒸気がこもる

家具の裏や押入れ・クローゼットの中などの空気の流れが滞る場所は水蒸気がこもりがちだ。普段目に見えていないところに結露が起こってカビが生えるという恐れがあるので注意が必要だ。

2. マンションで結露対策すべき場所とは?

結露対策をする際は、結露しやすい場所を知っておくことが重要だ。マンションの中でもとくに結露が起こりやすい場所をご紹介する。

窓ガラス・窓枠

窓ガラスは外気の影響をもっとも受けやすい場所だといえるため、非常に結露が起きやすい。ガラスだけでなく金属製の窓枠も結露しやすいので注目するとよい。

玄関ドア

玄関のドアも結露対策が必要な場所だ。ドアの一部にガラスが使われている場合はとくに注意するとよい。マンションのドアではガラスが使われることが少ないが、冷気を伝えやすい金属製の部品や枠は結露が起こりやすい。

押入れ・クローゼット

押入れやクローゼットは空気の流れがないため湿気がこもりがちだ。また暖房で暖められた空気が入って来づらいため、結露やカビに注意が必要な場所だ。

暖房を入れていない部屋

暖房を入れていない部屋も結露が起こりがちだ。結露対策の盲点になりやすい場所なので、あらかじめ予防策を考えておく必要がある。

北側の壁

部屋の中で北側の壁は温度が上がりにくい。太陽は東から南の空を通って西に沈むため、北側の壁には太陽の光が当たりにくく温度が低い傾向がある。日当たりが悪いことが多いため注意が向かない場合があるため、要注意ポイントだといえる。自分のマンションがどちらの方角を向いているかチェックするとよい

風呂場・キッチンなど

湿度が高くなる風呂場や洗面所、洗濯機置場、キッチンも結露に注意すべき場所だ。流し台の下は盲点になりやすいので、定期的に掃除や換気をし、除湿剤を置いておくなどの対策が必要だ。

3. 実践!マンションの結露対策

マンションの結露対策をするうえでのポイントを押さえておこう。結露予防のアイテムを使うだけでなく、日頃から少し気をつけておくだけでも結露対策ができる。

換気

気密性の高いマンションでの結露対策には換気が有効だ。とくに結露に悩まされる冬場は室内の湿気を外に逃がすため、定期的に換気するとよい。

湿度を抑える

窓を開けられないときには除湿機を使うのも効果的だ。また空気が乾燥する冬場には加湿器をつけたりお湯を沸かしたりすることが多いが、湿度を上げすぎると結露の原因になるので注意するといいだろう。浴室の換気扇は24時間つけておくのがおすすめだ。

結露防止用のアイテムを使う

窓の結露を防止するスプレーを使用したり、結露防止シートを窓に貼ったりするのも効果的だ。窓の下の方に結露による水滴を吸水させるマットやテープを使うことで、床や壁が濡れたりカビが生えたりするのを防ぐことができる。

新聞紙を使って結露予防

窓の下やレールに新聞紙を置いておくと水滴を吸ってくれるうえ、処分するのも簡単なのでおすすめだ。とくに外の気温が下がる夜中に新聞紙をセットすれば、翌朝水を吸った新聞紙を捨てるだけで結露対策ができる。また、吸水するためのシートではなく、温度を伝わりにくくする断熱シートを窓に貼るのも有効だ。

家具の配置を変える

結露対策では家具の配置を変えて空気が通りやすくするのもポイントだ。窓やエアコンからの空気の流れを考えて家具を置くとよい。壁から少し離すと掃除がしやすくなるため、カビ予防にもなる。

複層ガラス・二重窓の導入

マンションの窓ガラスを複層ガラスにすると結露対策になる。複層ガラスは断熱性が高く、窓ガラスの結露を予防できるうえ、遮音性の向上も期待できる。また内窓を取り付けて二重窓にするリフォームを行うのも結露予防に効果が高く、暖房効率もアップする。

4. 結露対策はマンション選びから!

結露対策はマンション選びから始められるといってもいいので、以下のポイントをチェックしておくとよい。

通気性と換気のしやすさ

通気性や換気のしやすさは結露対策の重要なポイントだ。窓の対面に窓やドアがあると風が通りやすい。また排気口・通気口が十分にあるかどうかを確認するとよい。

断熱性の高さ

壁や窓の断熱性の高さも重要だ。前述の複層ガラスや二重窓などが採用されているマンションを選ぶとよい。またアルミサッシの窓は伝熱性が高いため、冬は冷えやすく結露が起きやすいことも知っておくといいだろう。

内廊下より外廊下

最近では内廊下のマンションが増えているが、通気性を考えると外廊下の方がよい。全館24時間換気システムを備えている場合は内廊下でも十分な結露対策ができていると考えられるが、外廊下の通気性には劣る。

結論

マンションは気密性が高いため結露しやすいという欠点がある。そのため定期的な換気や除湿を効率よく行うことが大切だ。さまざまな結露予防アイテムを使ったり、場合によってはガラス交換やリフォームを行ったりするのも効果的だ。これからマンションを選ぶという場合にも結露しにくいマンションを選ぶことが大切だ。
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  • 公開日:

    2020年3月24日

  • 更新日:

    2022年2月 2日

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