1. 無水エタノールとは掃除に使える?
無水エタノールとはアルコールの一種だ。高い殺菌効果があり、安全性が高いといった特徴がある。雑菌が原因のにおいにも効果的なので、掃除に大活躍してくれる。
掃除や手の消毒などに使われる消毒用エタノールとの違いは濃度だ。無水エタノールはその名前の通り、水分がほとんど含まれていない。
水分を含まないため揮発性が高く、付着した瞬間に蒸発する。水を使えない場所まで掃除できるのが、無水エタノール最大の特徴だ。
また、無水エタノールに20%の水分を加えれば、消毒用のエタノールになる。水分として留まる消毒用アルコールのほうが殺菌効果は高いので、掃除する場所でうまく使い分けよう。
掃除や手の消毒などに使われる消毒用エタノールとの違いは濃度だ。無水エタノールはその名前の通り、水分がほとんど含まれていない。
水分を含まないため揮発性が高く、付着した瞬間に蒸発する。水を使えない場所まで掃除できるのが、無水エタノール最大の特徴だ。
また、無水エタノールに20%の水分を加えれば、消毒用のエタノールになる。水分として留まる消毒用アルコールのほうが殺菌効果は高いので、掃除する場所でうまく使い分けよう。
2. 無水エタノールで掃除できる場所
精密機器
精密機器や家電の掃除には水は厳禁だ。しかし、無水エタノールはすぐに揮発するため、中に水が入る心配がない。
布で拭いただけでは落ちない頑固な手垢もスッキリととれる。手で触るキーボードやスマホは雑菌が付着しやすいので、無水エタノールを使って殺菌しよう。
布で拭いただけでは落ちない頑固な手垢もスッキリととれる。手で触るキーボードやスマホは雑菌が付着しやすいので、無水エタノールを使って殺菌しよう。
キッチン
汚れやすいキッチンの掃除には、無水エタノールを活用しよう。水を混ぜて消毒用エタノールにすれば、シンクの周りやキッチン家電の掃除が1本で行える。
食品を扱うキッチンだと洗剤残りが心配だが、アルコールの一種である無水エタノールなら安心だ。シュッと吹きかけるだけで、まな板や包丁の消毒もできる。
食品を扱うキッチンだと洗剤残りが心配だが、アルコールの一種である無水エタノールなら安心だ。シュッと吹きかけるだけで、まな板や包丁の消毒もできる。
カビが生えた場所
無水エタノールはカビ菌の殺菌におすすめだ。湿気が多くカビは生えやすいお風呂場やキッチンの掃除に活用できる。また、水気が多い場所に発生する赤いヌメリにも有効だ。
消毒用エタノールを作ってスプレーをすればカビや赤いヌメリを予防できるため、掃除が楽になる。ただし、カビ菌は除去できても色素は残ってしまうので、カビ取り剤を使おう。
消毒用エタノールを作ってスプレーをすればカビや赤いヌメリを予防できるため、掃除が楽になる。ただし、カビ菌は除去できても色素は残ってしまうので、カビ取り剤を使おう。
3. 無水エタノールの掃除方法
無水エタノールを使った掃除方法について、詳しく紹介する。使う場所によって適した方法が違うので、それぞれ解説していこう。
そのまま使う
水が使えない場所の掃除には無水エタノールを薄めずに使う。ゴム手袋を装着したら、歯ブラシや筆につけて優しくこすろう。キーボードの掃除には、細かい部分まで掃除できる綿棒が便利だ。
汚れが落ちたのを確認したら、乾いた布で拭き取ろう。ただし、無水エタノールをつけすぎると、中に入ることがあるので、少量を使うのがポイントだ。
汚れが落ちたのを確認したら、乾いた布で拭き取ろう。ただし、無水エタノールをつけすぎると、中に入ることがあるので、少量を使うのがポイントだ。
薄めて使う
水を使える場所の掃除には、より殺菌効果が高い消毒用エタノールを使おう。無水エタノールと水を8対2の割合で混ぜ、スプレーボトルに入れたら完成だ。
手袋を装着して、汚れが気になる場所にシュッと吹き付けてから布で拭く。カビを除去する場合は、15分ほど放置して分解を待とう。
手袋を装着して、汚れが気になる場所にシュッと吹き付けてから布で拭く。カビを除去する場合は、15分ほど放置して分解を待とう。
4. 無水エタノールを使った掃除の注意点
無水エタノールを掃除に使うときの注意点を3つ紹介する。間違った使い方をするとトラブルや事故につながるので、正しい掃除方法を守ろう。
換気をする
無水エタノールは揮発性が高く、強い刺激臭があるため、密室で使ってはいけない。掃除をするときは、窓や換気扇での換気が必須だ。もしも気分が悪くなったときは、すぐに使用を中止しよう。
火気厳禁
エタノールは引火しやすいため火気厳禁だ。火がある場所で使ったり、火を近づけたりとすれば、深刻な事故につながる。コンロの周囲で使う場合は、ガス栓を閉めておくと安心だ。
素材によっては使えない
掃除する場所によっては、無水エタノールで変質したり色落ちしたりするリスクがある。フローリングやニスが縫ってある家具、ポリスチレン、ABS樹脂、アクリル樹脂への使用は避けよう。目立たない場所で試して変色したり色が落ちたりするなら、使用は中止したほうがよい。
5. 無水エタノールは掃除だけでなくアロマにも!
掃除に便利な無水エタノールは、エッセンシャルオイル(精油)と混ぜて使用できる。自然の香りが楽しめる、アロマスプレーの作り方を紹介しよう。
アロマスプレーの作り方
無水エタノール(5ml)と水(25ml)、エッセンシャルオイルを混ぜるだけだ。種類によって香りの強さが違うので、入れながら調整しよう。あとは遮光性があるスプレー容器に入れれば、アロマスプレーが完成する。
ルームスプレーとして使えば、好きな香りが部屋中に広がる。水を入れて作った消毒用アルコールにエッセンシャルオイルを加えて、香る掃除スプレーにしてもよいだろう。
ルームスプレーとして使えば、好きな香りが部屋中に広がる。水を入れて作った消毒用アルコールにエッセンシャルオイルを加えて、香る掃除スプレーにしてもよいだろう。
入れるアロマを変える
エッセンシャルオイルにはそれぞれ違った効果がある。用途や目的によって、無水エタノールと混ぜるエッセンシャルオイルを変えよう。
害虫が嫌うユーカリやティーツリー、ハッカを入れれば、虫除けスプレーの完成だ。掃除用の消毒用アルコールには、爽快感があるペパーミントやレモンがよいだろう。
害虫が嫌うユーカリやティーツリー、ハッカを入れれば、虫除けスプレーの完成だ。掃除用の消毒用アルコールには、爽快感があるペパーミントやレモンがよいだろう。
結論
無水エタノールを常備すればいろいろな用途に使える。精密機器はそのまま、風呂やキッチンには水を加えてから掃除に使おう。好きなエッセンシャルオイルや水と混ぜて、アロマスプレーとしても活用してもよいだろう。高い殺菌効果がある無水エタノールを、毎日の生活に役立ててほしい。