1. カメラを掃除するときに役立つ道具

まずはカメラを掃除するために用意しておきたい基本的な掃除道具を紹介する。これらの道具はカメラ専門店でなくても、家電量販店などで簡単にそろえることができる。
最低限そろえておきたい道具
クリーニングクロス
本体の拭き掃除に使える道具。洗濯できるタイプのものを用意すると、清潔な状態でくり返し使用できるので経済的だ。
ブロアー
空気の力を利用してほこりや表面に付着したごみをとるための道具。スプレー式のエアダスターが使えない機種もあるので、ポンプ部分を指で押すタイプのものを用意しておくと安心だ。
ブラシ
レンズや本体の細かい部分に付着したごみをとるときに役立つ道具。レンズを傷付けにくい細くやわらかな素材でできているので、直接指で触れることのできない部分も掃除することができる。サイズが違うものをいくつか用意しておくと、部品の大きさによって使い分けることができて便利だ
あると便利な道具
クリーニング液
乾拭きしても汚れが落ちないときに、クリーニングクロスや布などにしみこませて使うもの。カメラ専用のクリーニング液を選ぼう。
掃除に使える身近な道具
綿棒
指の届きにくい細部を掃除するときに使える。必須ではないが、用意しておくと便利な道具だ。先が尖ったタイプのメイク用綿棒は掃除にも使いやすい。
初心者の場合は、カメラクリーニングキットなど、最低限の掃除道具がセットになっているものを買っておくとよい。コンパクトな掃除道具が多いので、カメラと一緒に持ち運んでおくと、すぐに掃除ができて汚れが落としやすくなる。
初心者の場合は、カメラクリーニングキットなど、最低限の掃除道具がセットになっているものを買っておくとよい。コンパクトな掃除道具が多いので、カメラと一緒に持ち運んでおくと、すぐに掃除ができて汚れが落としやすくなる。
2. 吹き飛ばしてから拭くとカメラ本体とレンズがきれいになる

カメラで撮影した後、掃除をせずにカメラをしまい込むと汚れが蓄積されてしまう。とくに沿岸部など、潮風の吹きつける場所で撮影した後はカメラに塩分や砂が付着しており、そのままにしておくと故障の原因となることもある。撮影のたびに本体とレンズを掃除する習慣をつけよう。
本体の掃除方法
用意するもの
- ブラシ
- クリーニングクロス
- ブロアー
手順
- ブラシでカメラ本体をサッと払い、おおまかな汚れを落とす。
- ブロアーを使い、細かいパーツに入り込んだほこりを飛ばす。とくに指で触れることができない箇所は入念に掃除する。
- クリーニングクロスでカメラ全体を拭き掃除する。
レンズの掃除方法
用意するもの
- ブラシ
- クリーニングクロス
- ブロアー
手順
- レンズが着脱式の機種の場合、レンズを本体から取り外す。
- ブラシでレンズの外側やズーム部分のほこりを払い落す。
- レンズの表面に付着したほこりは指で直接触れないようにし、ブロアーで空気を拭きかけてきれいにする。
- クリーニングクロスでレンズ表面をやさしく拭いて、指紋や汚れを取り除く。
- レンズのキャップもブラシとブロアーを使い、ほこりを落としてからレンズに取りつける。
上記の方法で落ちない汚れがある場合、クリーニング液をクリーニングクロスにしみこませ、レンズをやさしく拭こう。
レンズを着けっぱなしにしない
デジタル一眼レフなどに使用されているレンズは本体から取り外すことができる。つい本体に着けたまま保管してしまうこともあるかもしれないが、汚れや湿気が内部にたまることで故障の原因になりかねない。カメラを使用した後はレンズを外し保管しよう。
カビを絶対に発生させてはいけない
レンズの大敵と言えば、ずばり「カビ」だ。例えば寒い時期、外での撮影のあと、暖かい室内に入るとレンズが結露しその水分がカビの原因となる。カビは落とすのが非常に大変な上、レンズの価値をかなり下げてしまう。
レンズは中古での売買も盛んにおこなれているので、もし将来的にレンズの売却を考えているのであれば、カビは絶対に発生させ無い方がいい。レンズに水分がついたらすぐに拭き取ろう。
レンズは中古での売買も盛んにおこなれているので、もし将来的にレンズの売却を考えているのであれば、カビは絶対に発生させ無い方がいい。レンズに水分がついたらすぐに拭き取ろう。
3. カメラのセンサーを掃除する方法

デジタル一眼レフカメラの中でもとくに大切なセンサー部分は、慎重に手入れしたい場所のひとつ。掃除をおこたると、ほこりやごみが原因で写真に黒い影が映りこんでしまうこともあるため、本体の掃除が終わったら以下の手順できれいにしてみよう。
センサー掃除の手順
- カメラ本体からレンズを取り外す。
- 本体の電源を入れ、「センサークリーニング」モード(※機種によって名称が異なる)を選択する。
- カメラを下向きにして、センサークリーニングを実施する。機種によっては普段撮影するときのようにカメラを正位置にすることを推奨している場合があるので、取扱説明書で確認しよう。
- カメラをミラーアップさせた状態で下に向け、ブロアーでセンサーに残ったほこりを吹き飛ばす。
カメラはこまめに使おう
カメラを長期間使用せず、しまったままにしておくといつの間に故障していることがある。動作チェックを兼ねて、最低でも月に1度はカメラを起動させるように心がけよう。
結論
カメラを片手に散歩や旅行をするのは楽しいが、掃除は面倒だと思うことがあるだろう。しかしブロアーやクリーニングクロスなどの基本的な道具をそろえれば、簡単にカメラをきれいにすることができる。せっかくの写真にごみが映りこんで台無しにならないように、こまめに掃除する習慣をつけよう。