目次
- 1. 庭に物置を設置するメリット・デメリット
- 2. 失敗しない庭の物置の選び方と注意点
- 3. 庭や家の雰囲気に合わせて選べる!オシャレな物置3選
- 4. 庭の物置の設置方法は?業者に頼んだほうがよい理由も解説
- 庭の地面をしっかり踏み固める(ローラーで転圧なども)
- 水平器を使い、ブロックを水平に並べていく
1. 庭に物置を設置するメリット・デメリット

物置があると、収納はもちろんだがそれ以外にもメリットがある。購入してから後悔することのないよう、デメリットとあわせて把握しておくことが大切だ。
物置のメリット
【思い出の品を残しておける】
捨てるに捨てられないものを持つ方も多いだろう。昔趣味で使っていたものや、家族の思い出の品、子どもが学校で作ってきた作品なども、庭に物置を設置することで保管しておける。
【家の中が片付く/収納スペースに余裕が持てる】
室内の収納スペースや居住空間を圧迫しているものがある場合、物置に移動させることで家の中が片付く。使用頻度の少ない季節家電、スタッドレスタイヤ、アウトドア用品などのスペースなども生み出せるだろう。
【災害時の非常用品を保管しておける】
災害時の非常用品などをストックしておく場所としても、庭の物置は有用だ。避難グッズや非常食などはできれば家の中、それもすぐに手が届く場所に置いておくのが理想とされている。だが家族全員分×7日分ともなると、さすがにすべてを家の中に置くのはきつい。庭に物置があればそうした備蓄をある程度移すことができる。
物置のデメリット
【一定以上のスペースが必要】
庭に物置を設置するのであれば、その分のスペースが必要になる(庭が狭くなる)。置き場所によっては庭の使い勝手が悪くなることも考えられる。
【設置や撤去に費用がかかる】
物置の購入費用、運搬や設置にかかる費用、不要になって撤去する際の解体費用や運搬費用、処分費用などさまざまな費用がかかる。
【空き巣や災害対策、メンテナンスが必要】
空き巣の隠れ蓑になったり、屋根にのぼるためのステップになったりするおそれがあるため、設置場所などは工夫しないといけない。豪雨などで中が水浸しになったり、台風で屋根が吹き飛んだり、地震で倒壊したりしないよう対策を講じる必要もある。
そのほか基本的には庭で雨ざらしになるため、耐候性の高い素材を選んだり錆などを防ぐためのメンテナンスをしたりして、長持ちさせる工夫をすることも大切だ。
2. 失敗しない庭の物置の選び方と注意点

庭に設置する物置を選ぶポイントや、それに付随した注意点をお伝えしていく。庭に合うデザインなどもポイントだが、ここでは視点を変えて「物置選びに失敗しないための着目点」を解説する。
サイズと扉の開き方
【広い間口の3枚扉】
庭に設置する物置にはさまざまな種類がある。たとえば、倉庫のように使いたいならサイズが大きく、出し入れしやすいように広い間口の3枚扉の物置を選ぶとよいだろう。
【高さのあるハーフ棚】
サーフボードなど長いものを収納したければ、高さがあるハーフ棚タイプの物置がおすすめだ。
【小分け収納に便利な全棚】
小分けに整理整頓して収納したいのであれば、全棚タイプの物置などがある。
【両開きタイプ】
こまめに出し入れするなら両開きタイプの物置などもよい。使い方に合わせて選ぶことが大切だ。
耐候性(耐久性)
【錆びにくいガルバリウム鋼板やスチール製】
庭の環境にもよるが、ほとんどの物置は雨風にさらされたり直射日光を浴び続けたりする。錆びにくい素材で選ぶなら、ガルバリウム鋼板やスチール製といった物置がおすすめだ。
【寒冷地仕様(耐雪型)や結露対策が施されているもの】
積雪量が多い地域であれば、耐荷重が高く積雪に耐えうるタイプで、かつ屋根に結露対策が施されている物置などを選ぼう。
【断熱材が使われているもの】
中には断熱材が使われている物置もある。熱の影響を受けやすいものや、湿気を嫌う衣類などを収納するなら、断熱材を使った物置はいかがだろうか。
防犯機能
【ロック付き、仮ロック付き】
庭に設置するなら、物置の防犯機能もチェックしておかなければならない。第三者によるいたずらを防ぐ意味もあるが、小さな子どもなどが入ってしまい、ケガや閉じ込めといったトラブルに巻き込まれるのを防ぐのにも役立つはずだ。ロック付きのものや、鍵がなくてもロック可能な仮ロック付きといった物置をおすすめしたい。
アレンジの自由度
【棚板の高さ調節がしやすいタイプ】
収納するのは季節家電がメインなど、物置に入れるものはいつも同じではないというご家庭もあるだろう。その場合は棚板の高さが調整しやすいタイプの物置を選ぶと便利だ。
【奥行きを1枚か2枚か選べタイプ】
また物置によっては、奥行きを1枚か2枚か選べるものもある。手前に高さのあるものを収納したいときは奥行きを1枚にして前方のスペースを確保できる、といった具合だ。アレンジの自由度が高いものを選ぶと汎用性が高くなる。
設置スペースと物置の大きさ
【前後左右および上に10〜20cmの余裕を作る】
意外と落とし穴なのが、庭の設置スペースと物置の大きさだ。一般的に、物置はその前後左右および上側に10〜20cmほど余分にスペースを確保したほうがよいとされる。屋根が土台よりも大きめに設計されていたり、基礎となるブロックの上にのせたりするため、スペースには余裕をもっておこう。
配置(レイアウト)
【室外機や給湯器の近くなどは避ける】
直接的な物置の選び方ではないが、物置は一度設置すると移設が大変だ。あらかじめレイアウトを具体的にイメージしておこう。庭の利便性が低下しないような配置であることはもちろん、エアコンの室外機または給湯器などの近く、あるいは緩い地盤の上などは避けることだ。
3. 庭や家の雰囲気に合わせて選べる!オシャレな物置3選

近年はオシャレな物置も増えている。もちろん「用途に合うこと」「安全に使用できること」「求める機能を備えていること」などが前提ではあるが、せっかく庭に物置を設置するのであればぜひ、見た目にもこだわってみてはいかがだろうか?
オシャレな物置3選
【KETER(ケター)「ダーウィン ガーデンシェッド 4x6」】
樹脂製ではあるが、本物の木のようなザラッとした手触りを再現した、ナチュラルな木目調の物置だ。コンパクトなので、細々したものを収納するのに向いている。
【Dea's garden(ディーズガーデン)「ディーズシェッド カンナ フレンチシック」】
一見するとまったく物置に見えない、オシャレなデザインが特徴的。扉の両端はレンガ調で、その扉もホワイト、グレー、ブルーなど庭の雰囲気に合わせて選べる。
【Grosfillex(ゴーフィレックス)「フレンチシェッド ミディ」】
こちらは物置というより、もはや「小屋」と呼んだほうが近い。収納力抜群で、中でちょっとした作業などもこなせてしまう。耐寒性、耐熱性、耐紫外線性などにも優れた物置だ。
4. 庭の物置の設置方法は?業者に頼んだほうがよい理由も解説

庭に物置を設置する場合、基本的には業者にお願いすることをおすすめしたい。その理由を先にお伝えする。
物置の設置を業者に頼んだほうがよい理由
【土台を水平にする必要がある】
物置は庭の地面に直接設置するわけではない。土台をつくる際、その土台を水平にする必要がある。仮に直接置いてしまった場合、歪みなどが生じ耐久性などに影響するおそれがあるため気をつけよう。
【横転防止のための対策も必要になる】
また万が一の横転や転倒を防止するため、庭の地面と物置をアンカーボルトやアンカープレートなどでつなぐ工事も必要になる。こうした工事は、専門の知識や技術、特殊な工具などが必要になるため、安全性の観点からもプロにお願いすることをおすすめしたい。
物置を庭でゼロから組み立てるのなら話は別だが、普通に購入した物置なら、販売店などに搬入してもらい、その場で土台作りや設置をお願いしたほうがよいだろう。
自分で土台を作るとしたら?
どうしても自分で土台を作りたい、という場合はこうした流れで作ることは可能だが、とにかく地面をしっかり固めること、土台を水平にすることが重要だ。コストはかかるが、安全に使用するためにも無理をせず、業者にお願いしよう。
結論
庭に物置を設置する際は、メリットもデメリットも両方把握しておくことが大切だ。選ぶ際に着目すべきポイントはたくさんあるが、まずはどういったものを収納したいのか、頻繁に出し入れするのか、耐候性は十分かといったところをよく考えよう。オシャレな物置も増えている。ぜひじっくり探して庭や家の雰囲気に合うものを選んでほしい。