1. アイロンがけが必要なチノパン

チノパンとは「チノ・クロス」と呼ばれる生地を使って作られたパンツのことである。チノ・クロスは綿の特徴を活かして作られる上品な厚手の綾織物を指す。最近では綿だけではなく麻やポリエステルなどを複合した生地も存在している。そのため、ジーンズ生地以外の綿が中心となった素材であれば、広い定義でチノパンと呼ばれることが多い。
チノパンは洗濯後に毎回アイロンをかけるべきか?
綿や麻の素材はシワになりやすく洗濯をした後はアイロンがけが必要だ。チノパンはアイロンをかけて着用すればよりきっちりとした印象になる。プライベートではシワがひどくない限りそのまま着用しても良いが、ビジネスシーンで使用する際はアイロンをかけてシワのない状態をキープしたい。
2. チノパンのアイロンのかけ方

チノパンのシワをなくすためにアイロンのかけ方をマスターしよう。
アイロンをかける手順
チノパンのホックとファスナーを外したらパンツ全体を裏返す。アイロン台にチノパンを履かせるようなイメージでかぶせたら、腰回りからポケットの順番でアイロンをかける。チノパンを表に戻し、足の付け根から裾に向かってアイロンをかけ、ハンガーに吊るしたら完成だ。
アイロン時の注意点
アイロンをかける際にはまずチノパンの品質表示に注目して欲しい。綿だけの生地なら高温でもいいが、混合生地の場合は高温で生地が痛んでしまう可能性がある。見た目では素材がわからないため、必ずアイロンをする前に確認しよう。
また、当て布をしてからアイロンをすると生地がテカらず上手に仕上がる。
また、当て布をしてからアイロンをすると生地がテカらず上手に仕上がる。
シワを伸ばす方法
チノパンの縫い目などは特にシワを伸ばすのが難しい。アイロンだけでシワが伸びない時は霧吹きで水をかけてからドライでアイロンをしよう。それでもシワが気になる場合は、チノパンを吊るしたままスチームアイロンを当てるのも効果的だ。
3. チノパンのポケットだけアイロンでも印象が違う

チノパン全体にアイロンをかける時間がないこともあるだろう。そんな時はチノパンのポケット部分だけでもアイロンがけをおすすめする。チノパンの中で最も生地が薄いポケットのシワは目立つからだ。チノパンを裏返してポケット部分のみアイロンをかければ表から見てもごわつかず、すっきりとしたシルエットになるだろう。
4. アイロンを楽にするチノパンの洗濯のコツ

アイロンがけをすればキレイな状態になることは分かっているが、アイロンがけは面倒なため頻度は少ない方がいい。チノパンのアイロン頻度を下げるためにシワのできにくい洗濯のコツを学ぼう。
洗濯ネットに入れる
衣類同士の絡まりはシワの原因となる。そのためチノパンは洗濯ネットにいれ、他の洗濯物と絡まらないようにしよう。
脱水はできるだけ短く
脱水による圧力でもチノパンにシワができるため、脱水時間が短くなるように設定する。脱水時間が短いと濡れた状態になり乾燥に時間がかかる一方、水の重みでシワが伸びるためアイロンの頻度を少なくできる。
シワを伸ばして素早く干す
脱水後に放置するとシワが増えてしまうため、洗濯が終わったらシワを伸ばしできるだけ素早く干す。干す際にはチノパンは裏返し、筒状に吊り干しにしよう。
結論
大人のおしゃれにかかせないチノパン。プライベートにもビジネスシーンにも合わせやすく使い勝手のいいパンツだ。しかし、シワになりやすい性質もあるため注意が必要である。今回紹介したアイロンのかけ方やシワになりにくい洗濯のコツを習得し、シワがなくピシッとしたチノパンを着用して清潔感を出そう。