1. アイロンマットとは?
そもそも、アイロンマットとはどんなアイテムなのだろうか?ご存知の方も多いかもしれないが、詳しく知らない方のために簡単におさらいしておこう。
アイロンがけに使える布製のマット
アイロンマットとは、アイロン台の代わりになる布製のマットのことである。通常のアイロン台と違って脚がなく、布製で軽いのでサッと広げてサッと使えるのが特徴だ。わざわざアイロン台を出すまでもない、ちょっとしたシワ伸ばしなどにピッタリなアイテムとして人気がある。選び方について詳しくは後述するが、アイロンケースになるものや当て布が付いているものなど、いろいろな商品がある。サイズもさまざまなのでアイロンがけをする衣類や用途によって選ぶとよいだろう。
アイロンマットの使い方
とくに難しいことはない。机や床など平らな場所にアイロンマットを広げ、アイロンがけをしたい衣類や布製品などを広げたら、いつものようにアイロンがけをすればよい。耐熱性に優れた素材を使っているため、アイロンマットやテーブルが焦げるリスクはほとんどない。
2. アイロンマットのメリット・デメリット
アイロンマットはメリットも多いがデメリットもある。失敗や後悔をしないためにも正しく理解しておこう。
メリット
アイロンマットの大きなメリットとして、平らな場所ならどこでも使えるという点が挙げられる。また広げるだけなので準備が簡単なのもメリットだろう。アイロン台と違って脚がないため、テーブルに置けば椅子に座りながらアイロンがけができる。加えて、コンパクトで収納が楽という点もメリットになるだろう。クルクル丸めたり折りたたんだりできるので収納場所に困ることはないはずだ。バッグにスッポリ入れて持ち運びも可能だ。
デメリット
一方、立体的な仕上げが難しい点はデメリットになってくる。アイロン台にはあるカーブが、アイロンマットにはない。そのため肩や袖など丸く仕上げたいときなどには適さない。したがって、アイロンマットはシワを伸ばしたいときに使うものと思っておこう。もうひとつ、スチームの水蒸気で湿気がこもってしまう点もデメリットとなりうる。アイロン台のように厚さもないので、テーブルや床などが濡れてしまうことがある。アイロンマットを使う際は十分な対策が必要だ。
3. アイロンマットを使う際の注意点
アイロンマットの使い方そのものは難しくはないが、使う際にいくつか注意点があるので覚えておこう。
下にタオルを敷く
机や床の上にそのままアイロンマットを敷くと熱が下まで伝わってしまうことがある。ビニールクロスなど熱に弱い素材の上に直置きして使った場合、傷んだり溶けたりするリスクがある。万が一のトラブルを防ぐためにも、アイロンマットを使用する際は下にタオルを敷こう。なお小さいタオルよりも、大きめのバスタオルを下に敷いたほうが作業しやすい。
スチームに注意する
上述のように、スチームを使うと湿気がこもり下の素材にダメージを与えることがある。使用するバスタオルはやや厚めのものを選び、下が濡れていないかときどきチェックしよう。バスタオルが濡れたら新しいバスタオルに交換したほうがトラブルになりにくい。アイロンがけをする衣類が多い場合は、あらかじめ複数枚を用意しておくと安心だ。
4. アイロンマットを選ぶときのポイント
各メーカーからさまざまなアイロンマットが発売されている。選ぶときに迷わないよう、次のようなポイントに着目して絞り込んでいこう。
サイズ
アイロンがけをしたいアイテムが十分使えるサイズであることはもちろんだが、使用する場所(机や床など)のサイズに合うかどうかも確認しておこう。
素材や加工
素材はほとんどが布製だが、より高い耐熱性を求めるならアルミコーティングされているアイロンマットがよいだろう。またセラミック加工が施されているものは熱伝導率が高く効率がよい。そのほか、裏面に滑り止め加工が施されているものなどもある。
収納のしやすさ
クルクルと丸めたり折りたたんだりできるアイロンマットのほか、アイロンを収納できるケースになっているものなどもある。収納スペースに合うものを選ぼう。
5. おすすめのアイロンマット5選
それでは、おすすめのアイロンマットを5つ紹介しよう。いろいろなタイプを選んでみたので、選ぶ際の参考になれば幸いだ。
山崎実業「くるくるアイロンマット」
丸めて収納できるタイプのアイロンマット。サイズは約幅72×D40×H1cmである。ハンガーなどにかけておくこともできるなど、収納のしやすさもバッチリだ。
ブラバンシア「アイロンマット」
ポーランド産の、ミントリーブのデザインがオシャレなアイロンマットだ。折りたたんで収納できる。サイズは幅65×奥行120×高さ1cmと奥行があるのが特徴だ。
ダイヤ「セラミックスアイロンマット」
熱伝導率に優れたセラミック加工のアイロンマットで、サイズは約幅48cm×奥行72cm。裏面は適度なクッション性があり、滑りにくいよう加工が施されている。
ニトリ「アイロンマットにもなるアイロン収納」
折りたたむと箱型になり、アイロンをそのまま収納できるというアイロンマットだ。広げたときのサイズは本体部分が幅65×奥行50cm、蓋になる部分が幅60×奥行18cm。
山崎実業「折り畳みアイロンマット アルミ」
小さく折りたたんで収納できるアイロンマットで、幅72cm×奥行48cmといったサイズ感だ。バンドが付いているので、折りたたんだときにしっかりまとめることができる。
6. アイロンマットがないときの代用品
アイロンマットやアイロン台を用意できないときは、身近なもので代用可能だ。おすすめの代用品4つと、使うときのポイントについて解説する。
タオル
タオルを衣類の下に敷けばアイロンマットの代わりに使える。熱が下に伝わらないよう、大きめのバスタオルを2枚以上重ねよう。ズレ防止の重しやクリップを使うと作業しやすい。なおマイクロファイバーなどは熱に弱いので、綿素材のタオルを選ぶのがポイントだ。毛足が長いとアイロンが滑りにくいため、短いタオルのほうがアイロンがけには向いている。
新聞紙や雑誌
新聞紙や雑誌を重ね、バスタオルや不要なワイシャツで包むという方法もある。平らなので作業しやすく、高さも調節しやすいのがメリットだ。ただし紙なので、水に濡れるとボロボロになりインクがにじみ出ることもある。スチームを使うときはほかの代用品を使おう。
ダンボール
丈夫なダンボールはアイロンマットの代用におすすめだ。アイロンがまっすぐ滑るためシワもキレイに伸ばしやすい。ポイントは、厚くて大きめの段ボールを使うことだ。折り目などで凹凸がある場合は薄手のタオルを被せよう。なおダンボールも紙なので、スチームを使うときは気をつけよう。
敷布団
敷布団の上に衣類を広げてアイロンをかけるという方法もある。一般的なアイロンマットやアイロン台よりも広いスペースで作業できるので、大きな布製品もアイロンがけしやすい。ただし熱に弱い素材の布団は傷むのでNGだ。上にバスタオルを広げるなど、直接熱が伝わらないように工夫しよう。また湿気でカビが生えることがあるのでスチームは使用しないほうがよい。
7. アイロンマットはちょっとしたシワ伸ばしに最適
アイロンマットは立体的な仕上げには適さないが、シャツのちょっとしたシワ伸ばしや小さなアイテムのアイロンがけなどにはピッタリだ。コンパクトたためるものならテーブルの上にカゴを置くなどして収納できるし、いちいちアイロン台を出したりしまったりする手間も省ける。アイロン台を出すのが面倒でアイロンがけを敬遠していた方も、アイロンマットがあれば手軽にできるのでおすすめだ。
結論
アイロンマットを使うときは大きめのバスタオルを敷くようにしよう。使い古しのバスタオルと一緒に収納しておけば、必要なときにサッと取り出して使える。アイロン台の収納場所に困っている、小まめにアイロンをかけたいという方などはぜひ、アイロンマットを試してほしい。