1. 美味しさ長持ち!「コーヒーキャニスター」とは

キャニスターとは、ふた付きの缶や円筒といった容器のこと。密閉性にすぐれ、内容物の劣化を早めてしまう湿気などから守ってくれる。今回はコーヒーに特化しているが、ほかにもお茶や紅茶、塩や砂糖など幅広くストックできる便利なアイテムである。まずは、コーヒーキャニスターの特徴など基礎知識を身につけておこう。
コーヒーの保存にキャニスターをおすすめする理由
コーヒー豆がその鮮度をキープするためには「湿度や酸素」から守ってあげることが大切になる。
焙煎したあとの豆は多孔質と呼ばれ、非常に細かい穴があいている。つまり湿気を取り込みやすい構造になっているというわけだ。そのような豆を袋のまま保存していると、湿気を取り込むのとあわせて周囲の「ニオイ」も吸収してしまい、風味が損なわれる。
豆が酸化した場合も、やはり風味が落ちてくる。新鮮なままの香りや味わいを長く楽しむには、コーヒーキャニスターが欠かせないのである。
焙煎したあとの豆は多孔質と呼ばれ、非常に細かい穴があいている。つまり湿気を取り込みやすい構造になっているというわけだ。そのような豆を袋のまま保存していると、湿気を取り込むのとあわせて周囲の「ニオイ」も吸収してしまい、風味が損なわれる。
豆が酸化した場合も、やはり風味が落ちてくる。新鮮なままの香りや味わいを長く楽しむには、コーヒーキャニスターが欠かせないのである。
保存期間によって適した収納場所がある
キャニスターに移し替えたから安心、というわけではない。常温のまま長期間保管すれば、いくらコーヒー豆をキャニスターに移したとはいえ、劣化が進んでしまう。少しでも劣化を遅らせるためには、保存場所を工夫することが大切だ。
【1カ月ほどであれば冷蔵庫】
おおよそ1カ月以内に飲み切れるという場合は、コーヒーキャニスターごと冷蔵庫に入れて保存しておこう。その際、ほかの食品のニオイなどが移らないよう、密閉性の高さはとくに重視しておきたい。
【1カ月を超える場合は冷凍庫】
1カ月以上かかりそうなときは、冷凍庫がおすすめ。ただし、頻繁に出し入れすると、結露といった思わぬトラブルを招きかねない。1回分ずつに小分けするなどし、出し入れの回数を極力減らしておこう。
いずれの場合でも、淹れる前に常温に戻しておくとお湯の温度が下がらずに済む。
【1カ月ほどであれば冷蔵庫】
おおよそ1カ月以内に飲み切れるという場合は、コーヒーキャニスターごと冷蔵庫に入れて保存しておこう。その際、ほかの食品のニオイなどが移らないよう、密閉性の高さはとくに重視しておきたい。
【1カ月を超える場合は冷凍庫】
1カ月以上かかりそうなときは、冷凍庫がおすすめ。ただし、頻繁に出し入れすると、結露といった思わぬトラブルを招きかねない。1回分ずつに小分けするなどし、出し入れの回数を極力減らしておこう。
いずれの場合でも、淹れる前に常温に戻しておくとお湯の温度が下がらずに済む。
2. 種類が豊富なコーヒーキャニスター、選ぶポイントは?

コーヒーキャニスターはオシャレなモノが多いが、デザインや素材が豊富にあるため、いざ選ぶとなると迷ってしまうかもしれない。選ぶポイントをお伝えするので、探す際に役立ててほしい。
密閉性
とにかく密閉性が肝心だ。いくらスタイリッシュでオシャレなコーヒーキャニスターでも、密閉性が低ければ豆が劣化してしまう。ふたが二重構造だったりパッキンが付いていたりするものを選ぶといいだろう。
素材
ガラス、缶(金属)、プラスチック、ホーローなどコーヒーキャニスターに使われる素材はさまざま。いずれも密閉性は考えられているはずだが、たとえばパッと見て中身がわかったほうがよければガラス、軽量で割れないなど扱いやすさを重視するならプラスチックがいいだろう。
ニオイ移りが気になる方はホーロー、遮光性を重視するなら金属など、どこを重視するかで絞り込んでいくと早いかもしれない。
ニオイ移りが気になる方はホーロー、遮光性を重視するなら金属など、どこを重視するかで絞り込んでいくと早いかもしれない。
遮光性
豆に光が当たると、風味が劣化することがある。できれば直射日光を避けて置いてほしいのだが、それが難しいこともあるだろう。それに、直射日光は当たらないが不安があるという方もいるかもしれない。
そういうときは、遮光性に着目してコーヒーキャニスターを選んでいくといい。ガラスは透明なものが多いので、缶やホーロー、陶器といった素材で検討してみよう。
そういうときは、遮光性に着目してコーヒーキャニスターを選んでいくといい。ガラスは透明なものが多いので、缶やホーロー、陶器といった素材で検討してみよう。
容量
先ほど、飲み切るまでに1カ月を超えそうなときは冷凍庫に、とお伝えしたが、やはり少しでも劣化を防ぐには1カ月以内に飲み切ってしまうほうがいい。過去の傾向から、1カ月でどれくらい飲むかといった、おおよその見当はつけられるだろう。
豆の量に目星がつけば、そこから逆算してコーヒーキャニスターを選べる。ただし「ml(ミリリットル)」で表記されていることも多いので、若干迷う可能性がある。その場合は、豆「100g」を「300ml」に換算して選ぶとちょうどよい容量に出会えるはずなので、試してみてほしい。1杯につき10〜15gの豆を使うのが一般的なことがその理由だ。
豆の量に目星がつけば、そこから逆算してコーヒーキャニスターを選べる。ただし「ml(ミリリットル)」で表記されていることも多いので、若干迷う可能性がある。その場合は、豆「100g」を「300ml」に換算して選ぶとちょうどよい容量に出会えるはずなので、試してみてほしい。1杯につき10〜15gの豆を使うのが一般的なことがその理由だ。
3. 迷ったときはコレ!おすすめコーヒーキャニスター3選

最後に、コーヒーキャニスターを3つ紹介する。迷ったときの参考にしていただければ幸いだ。
ゼロジャパン「コーヒーキャニスター150」
遮光性ならびに密閉性にすぐれた、陶器でできたコーヒーキャニスター。部品などはすべて日本国内で作られており、海外からの評価も高い。ホワイト、ブラック、アイボリー、トマトなどカラーラインアップが豊富なのも特徴だ。
カリタ「All Clear Bottle 300」
こちらはガラスでできたコーヒーキャニスター。ニオイ移りしにくく、抗菌パッキンのおかげで衛生的に保存できる。広口でお手入れもしやすいのだが、透明なので直射日光などが当たる場合、保存する際は注意が必要だ。
メリタ「ステンレスキャニスター〈さくら〉」
商品名の通り、ステンレスでできたコーヒーキャニスター。スタイリッシュで遮光性が高く、ふたには木材が使用されているため一定の調湿機能も期待できる。一度に200g相当の豆を保存できるのもうれしい。
結論
コーヒー豆は、キャニスターに移し替えて保存するだけでその香りや味わいが長持ちする。これまで使ってこなかったという方は、ぜひこれを機会にコーヒーキャニスターを取り入れてみてはいかがだろうか。選ぶ際は、お好みのデザインはもちろんだが密閉性や遮光性といったポイントにも着目しよう。