1. 布団干しシートとは?
そもそも布団干しシートとはどういったアイテムなのか、基本的なところを簡単に解説しよう。
布団の汚れを防ぐアイテム
布団干しシートとは、布団に汚れが付着するのを防ぐためのアイテムだ。ベランダやバルコニーに布団を干す際、手すりや腰壁などの汚れが付着してしまうことがある。そんなとき、布団干しシートを布団の下にかけることで汚れが移るのを防ぐというわけだ。布団をすっぽり覆うカバータイプもある。こちらは大気中のホコリなどからも布団を守れる。
2. 布団干しシートのメリット・デメリット
わざわざ布団干しシートを導入するメリットはどこにあるのだろうか?
布団に汚れが付着しない
湿気が溜まりやすい布団は、こまめに干してカビやダニ、におい対策をすることが大切だ。布団干しシートを使えば汚れを心配せずに干すことができる。
花粉やPM2.5などの付着を軽減できる
布団をすっぽり覆うカバータイプであれば、大気中のチリやホコリ、花粉やPM2.5といった有害物質が付着するのも軽減できる。
お手入れがしやすいタイプも多い
布団干しシートそのものが汚れてしまっては意味がない。洗濯できるタイプも多いため、そうした商品を選べば清潔に保てるだろう。
デメリットはある?
取り立ててデメリットは見当たらないが、強いて挙げるとすればコストがかかる、お手入れの手間がかかるといった程度だろう。また選び方を誤るとサイズが合わなかったり、機能性を確認し忘れると布団が落下したりといったことも考えられる。
3. 布団干しシートの選び方
布団干しシートにはさまざまな商品がある。選ぶときにチェックしたい3つのポイントについて、詳しく説明しよう。
シートかカバーか
シートタイプは布団の下にかけ、カバータイプは被せて使う。ベランダの手すりや外壁の汚れ対策を手軽に行いたいなら、かけるだけでよいシートタイプがおすすめだ。一方すっぽり覆うカバータイプは、装着する手間がかかるがホコリや鳥のフンなどが付着するのも防げる。花粉をブロックしたり、太陽熱を吸収して天日干しの効果を高めたりといった効果がある商品も多い。
汚れ対策だけならシートタイプ、ホコリや花粉対策も同時に行いたいならカバータイプを選ぼう。布団を干す環境や目的に合わせて布団干しシートを選ぶのがポイントだ。
汚れ対策だけならシートタイプ、ホコリや花粉対策も同時に行いたいならカバータイプを選ぼう。布団を干す環境や目的に合わせて布団干しシートを選ぶのがポイントだ。
丸洗いできるか
布団干しシートにはベランダの手すりなどの汚れが付着する。そのまま使い続ければいずれ布団に汚れが移ってしまうため、洗えるかどうかは重要だ。洗濯機で丸洗いできるタイプなら頻繁に洗えるので、手軽なうえ清潔に保ちやすい。
滑り止めがあるか
シートタイプの場合、布団を干したときにスルリと滑って落下するおそれがある。干したり取り込んだりするときはもちろん、風などでも滑ることがあるため、ボタンやテープでベランダに固定できるタイプがおすすめだ。
ただしベランダのタイプによっては設置できないケースもある。手すりの形や固定する方法をチェックしておこう。布団干しシートと布団の間にも滑り止めがついていれば、落下のリスクがさらに減る。
ただしベランダのタイプによっては設置できないケースもある。手すりの形や固定する方法をチェックしておこう。布団干しシートと布団の間にも滑り止めがついていれば、落下のリスクがさらに減る。
4. 布団干しシートを使う際の注意点
布団干しシートの使い方そのものはまったく難しくはないが、いくつか注意点があるのでお伝えしておこう。
布団バサミを使う
たとえ滑り止め加工が施されている布団干しシートでも、布団バサミは必ず使おう。風が強かったり、ふと体が当たったりすれば、布団が落ちるおそれがあるためだ。少なくとも2本の布団バサミでしっかり固定するようにしよう。
静電気にも気をつける
時期的なものや、布団干しシートおよび布団の素材などによって異なるが、静電気が発生しやすいケースもある。布団干しシートと布団が擦れることで静電気が溜まり、触れた瞬間にピリッと刺激を感じることもある。とりわけ湿度が低い冬は静電気が発生しやすい。気になる方は、手軽な静電気防止スプレーを使うなどして対策しよう。
5. 布団干しシートのおすすめ3選
布団干しシートはいろいろなメーカーから発売になっている。おすすめを紹介するので、実際に購入する際の参考にしてみてほしい。
宇部マテリアルズ「洗濯機で洗える ふとん干し袋(シングル用)」
約143×210cmのシングル用だ。商品名通り洗濯機で丸洗いできる。すっぽり覆うカバータイプで、出し入れしやすいよう3方開きファスナーになっている。
アイメディア「ふとん干し汚れ防止シート ブラウン」
こちらは手すりなどにかけるシートタイプだ。約160×220cmと大きめで、ダブルサイズまで対応している。手すりに固定できるボタン付きだ。
東和産業「布団干し シート ズレない 汚れを防ぐ M」
約160×240cmといったサイズ感なので、ダブルの敷布団などが干せる。テープファスナーで手すりに固定できるうえ、布団の滑り止め加工も施されている。
6. 布団干しシートがないときの代用品
布団干しシートをまだお持ちでないのであれば、次のような代替策はいかがだろうか?
シーツをつけたまま干す
直射日光から守るため布団はシーツやカバーをつけたまま干すのが基本だ。この場合、手すりや壁の汚れはシーツやカバーに付着するが、そのあと外して洗濯してしまえばよい。布団を干すときは途中で裏返すことになるので、布団干しシートの代用品として使うならすっぽり覆えるタイプのカバーがおすすめだ。
ビニールシートを敷く
ブルーシートやレジャーシートならある、というご家庭も多いだろう。ベランダの手すりなどにかけてから布団を干すだけでOKだ。布団がはみ出したら意味がないのでサイズには注意しよう。ただし滑り止め加工や固定用パーツがないため、布団干しシートよりも滑りやすい。クリップを使ってブルーシートやレジャーシートを手すりなどにしっかり固定したうえで、布団バサミを多めに使うといった対策が必要だ。
7. 布団干しシートを使って賢く布団を干そう
なんとなく、ベランダの手すりなどに布団を干すのが不衛生だと感じていた方も多いのではないだろうか?あるいは布団を干すたびに手すりなどを拭き掃除していたという方もいるかもしれない。だが本稿で紹介した布団干しシートさえあれば、そうした悩みや手間は一気に解消できる。ぜひ布団干しシートを取り入れて、上手に布団を干そう。
結論
布団干しシートのメリットは、手すりや外壁の汚れから布団を守ることにある。ベランダやバルコニーで布団を干しているという方はぜひ活用しよう。シートとカバーの違いに着目し、干す環境や用途に合った方を選んでほしい。丸洗いできるか、滑り止めがあるかといった点も選ぶうえで重要だ。