目次
1. 「台拭き」と「食器拭き」はきちんと分けてる?

キッチンまわりで使用する布巾には「台拭き」と「食器拭き」がある。まずはそれぞれの違いやきちんと分けることの重要性から解説しよう。
台拭きとは
台拭きとは、キッチンのシンクやダイニングテーブルなどを拭くための布だ。食器洗いのときに飛び散った水や洗剤を拭いたり、食べこぼしなどを拭いたりする。食事や家事のたびに使うことになるため、登場する頻度は高い。
食器拭きとは
同じくキッチンで使う布巾に食器拭きがある。こちらは洗ったあとの食器を拭くために使用する。高い吸水性やお手入れのしやすさ、速乾性などが求められる布巾だ。台拭き同様、使用頻度が高いアイテムである。
台拭きと食器拭きを分けるべき理由
改めて解説するほどでもないが、食べこぼしなどを拭くこともある台拭きは汚れやすく、雑菌が繁殖しやすい。キレイに洗ったあとの食器を拭く用途に向かないことは明らかだ。間違えて使ってしまわないよう、見た目が違う布巾を選ぶのがポイントになる。
2. 台拭きや食器拭きの選び方|大きさ

台拭きや食器拭きを選ぶ際はサイズと素材に着目しよう。まずは適した大きさから解説する。
台拭きは手が収まる大きさがおすすめ
大きいほうが広範囲を拭けて便利な気もするが、きちんと拭けるのは「手」で圧をかけられる部分だけだ。したがって台拭きは、2~4つ折りにして手がピッタリ収まるサイズがおすすめである。薄めの生地を選べばたたんでも力が下に伝わりやすい。汚れをしっかりと拭き取ることが可能だ。汚れたら面を変えるなどすれば、洗い直さずいろいろな場所をキレイにできる。
食器拭きは皿が包める大きさがおすすめ
一方の食器拭きはというと、こちらは台拭きと違い大きめのサイズがよい。目安としては広げた手の2倍程度といったところだろう。皿を包み込めるほどの大きさがあれば効率よく拭き取れる。同じ布巾であっても、用途が異なるため適したサイズも異なると覚えておこう。
3. 台拭きや食器拭きの選び方|素材

続いて素材を見てみよう。こちらは台拭きと食器拭きに共通して同じことがいえる。
「吸水性」と「速乾性」に優れた素材がおすすめ
台拭きも食器拭きも「吸水性」「速乾性」が重要になる。そのためコットン(綿)やレーヨン、麻などの素材がおすすめだ。コットンとレーヨンは吸水性に、麻は速乾性に優れている。目が粗く丈夫な「蚊帳生地タイプ」などもよい。また同じく吸水力と速乾性に優れたセルロースという素材もおすすめだ。植物由来のエコ素材であり、水を含むと柔らかくなる。
あるいはマイクロファイバークロスも吸水性と速乾性が高い。これらの素材から絞り込んでいくとよいだろう。なお台拭きや食器拭きとして選ぶなら、薄手のタイプが使いやすい。
あるいはマイクロファイバークロスも吸水性と速乾性が高い。これらの素材から絞り込んでいくとよいだろう。なお台拭きや食器拭きとして選ぶなら、薄手のタイプが使いやすい。
4. 台拭きや食器拭きの正しいお手入れ方法

台拭きも食器拭きも、お手入れをしなければ雑菌が繁殖してしまう。とくに汚れを拭くことが多い台拭きは気をつけよう。流水ですすぐだけでは十分とはいえない。清潔に保つためにも基本的なお手入れ方法を覚えておこう。
用意するもの
日々のお手入れは食器用中性洗剤ひとつあれば十分だ。普段お使いのものを用意しよう。
台拭きや食器拭きの日々のお手入れ方法
台拭きや食器拭きを水に濡らしたら、食器用中性洗剤を数滴垂らす。両手でもみ洗いをしたのち、流水にさらしながら泡立たなくなるまですすぐ。あとは風通しのよい場所に干して完全に乾かせば完了だ。
洗濯機で洗ってもよい?
複数枚あるときなどは洗濯機で洗う手もある。その際ほかの洗濯物とは別にするか、台拭きと食器拭きをそれぞれ別の洗濯ネットに入れるなどするとよいだろう。普段お使いの洗濯洗剤を使って標準コースで洗うだけなので難しいことはない。ただし吸水性が低下するため柔軟剤は使わないようにしよう。
また濡れたままの状態が長く続くと雑菌が繁殖して不衛生になってしまう。風通しのよい場所に速やかに干すことと、完全に乾燥したのを確認してから収納することがポイントだ。
また濡れたままの状態が長く続くと雑菌が繁殖して不衛生になってしまう。風通しのよい場所に速やかに干すことと、完全に乾燥したのを確認してから収納することがポイントだ。
5. 台拭きや食器拭きを除菌・漂白をしたいときは?

汚れが酷い、洗濯をしてもキレイに落ちない、イヤなにおいがするといった台拭きや食器拭きは、漂白剤を使って除菌や漂白をしよう。
用意するもの
- オキシクリーンなどの酸素系漂白剤
- 洗面器
- 炊事用ゴム手袋
酸素系漂白剤を使って除菌・漂白する方法
- 洗面器に40〜50℃程度のお湯をはり、酸素系漂白剤を適量溶かす
- 除菌・漂白したい台拭きや食器拭きを30分ほど浸け置きする
- 時間がきたら流水でよくすすぎ、風通しのよい場所に干して乾かす
煮洗いで除菌・漂白する方法
台拭きや食器拭きが完全に浸かる大きさの鍋を用意し、酸素系漂白剤を入れたら40〜50℃程度のぬるま湯を注ぐ。この段階で酸素系漂白剤はしっかり溶かしておこう。なお分量は、オキシクリーンであれば4Lのぬるま湯に対して付属のスプーン1杯が目安だ。また煮洗いする際は泡立つので、注ぐぬるま湯は鍋の7分目くらいまでにとどめておこう。
準備ができたら鍋を火にかける。沸騰したらごく弱火にし、台拭きや食器拭きを浸して10分ほど煮洗いする。浮いてこないように菜箸などを使って沈めたり、全体に染み込むよう振ったりするとよい。時間がきたら火を止め、1時間ほど放置する。
その後、流水でよくすすぎ風通しのよい場所に干して乾燥させる。あるいはすすいだあとに洗濯機で回してから干すのでもよい。
準備ができたら鍋を火にかける。沸騰したらごく弱火にし、台拭きや食器拭きを浸して10分ほど煮洗いする。浮いてこないように菜箸などを使って沈めたり、全体に染み込むよう振ったりするとよい。時間がきたら火を止め、1時間ほど放置する。
その後、流水でよくすすぎ風通しのよい場所に干して乾燥させる。あるいはすすいだあとに洗濯機で回してから干すのでもよい。
塩素系漂白剤を使って除菌・漂白する方法
塩素系漂白剤を使う方法もある。たとえばキッチンハイターであれば、洗面器を用意して水5Lに対し30ml(専用キャップ約1.2杯分)を溶かす。除菌であれば2分ほど、漂白であれば30分ほど浸け置きし、流水でよくすすいだのち風通しのよい場所でしっかり乾燥させよう。
台拭きや食器拭きを除菌・漂白する際の注意点
パッケージに書かれている使い方や注意点を守り、正しく使用することだ。なお色柄物に塩素系漂白剤を使用すると生地の色まで漂白される。白物の台拭きや食器拭きを選ぶか、色柄物にも使用OKな酸素系漂白剤を使うようにしよう。また塩素系漂白剤と酸性タイプの洗剤や酢、クエン酸やアルコールなどが混ざると有害なガスが発生して非常に危険だ。くれぐれも混ざらないように注意することと、換気をしながら作業に当たろう。
6. 台拭きのおすすめ3選

それでは、おすすめを紹介していこう。まずは台拭きからだ。
トランパラン「台ふきん まごころふきん」
目が粗く通気性に優れた「蚊帳生地」の台拭きだ。汚れを落としやすいようレーヨンを採用している。どこか北欧を感じさせる和のデザインがオシャレである。
Blitz「ドイツのフキン」
吸水性を重視したい方におすすめなのがこちらの台拭きだ。拭いたあとに繊維が残らないのもうれしい。液体をこぼしたとき用に1枚いかがだろうか?
白雪ふきん「白雪ふきん」
50年以上愛され続けているシンプルな台拭き。食器拭きとしても使える。綿とレーヨンが50%ずつ使われており、それぞれの特性を生かした使いやすさが特徴だ。
7. 食器拭きのおすすめ3選

続いて食器拭きのおすすめを見ていこう。
daily「オリジナル食器拭きクロス」
水滴をグングン吸い取る、やや大きめの食器拭きだ。濡れた食器の下に敷いて吸水マットにするといった使い方もできる。
レック「激落ちふきん」
激落ちくんシリーズを手掛けるレックからも、マイクロファイバー布巾が登場している。食器拭きはもちろん、掃除など幅広く活用できる。
福市祐徳堂「蚊帳生地ふきん」
薄すぎず厚すぎずのほどよいサイズの、高級感ある布巾だ。台拭きとしても使える。綿100%で肌触りがよく、速乾性にも優れている。
8. 台拭きや食器拭きは使い捨てもおすすめ

一般的な台拭きや食器拭きは、こまめにお手入れをしても雑菌が繁殖しやすい。そのため定期的な洗濯や除菌・漂白が必要になる。より手軽かつ清潔に使いたいのであれば、使い捨てタイプを選ぶのも手だ。
ニトリ「カット式台ふきん」
ミシン目がついていて、使いたい分だけカットして使える便利な布巾だ。使い捨てにしてもよいし、洗って繰り返し使ってもよい。
ストリックスデザイン「スクラブクロス 食器が洗えて掃除もできる使い捨てクロス」
同じくミシン目が入っていて切りやすい。台拭きや食器拭きとしてはもちろん、食器洗い用スポンジの代わりにもなるスグレモノだ。
ストリックスデザイン「カウンタークロス」
取り出しやすい箱に1枚ずつ入っており、詰め替えることなくそのまま使用できる。業務用であり、吸水性や吸油性に優れたレーヨン製だ。
9. 台拭きや食器拭きを手作りする方法

余ったフェイスタオルなどがあれば、台拭きや食器拭きを自作できる。簡単なのでぜひチャレンジしてみてはいかがだろうか?
台拭きや食器拭きを手作りする方法
- フェイスタオルを半分にカットする
- カットした部分を三つ折りにして縫う
フェイスタオルそのままではさすがに大きすぎるが、半分にカットすることで丁度よいサイズにできる。手縫いでも簡単に作れるが、複数枚を縫うときはミシンが便利だ。アイロンプリントシートでラベルをつけてもよいだろう。オシャレなガーゼと重ねて縫い合わせると、インテリア性が高い台拭きや食器拭きにもなる。
結論
台拭きや食器拭きはどのご家庭にも欠かせないアイテムのひとつである。より使いやすい布巾を選ぶことができれば、毎日の家事も快適になるはずだ。ぜひ本稿を参考に選んでみてほしい。お気に入りが見つかったら、清潔に保つためにも洗濯や除菌・漂白を定期的に行うようにしよう。常に清潔なものを使いたい方には使い捨てがおすすめだ。