1. 鏡掃除の前に汚れの原因を知ろう

鏡の汚れの原因は、大きく分けると3種類。「ホコリ」「油汚れ」「水垢汚れ」だ。それぞれの性質を紹介しよう。
ホコリ汚れの原因
鏡を掃除するときに気になる汚れで、まず挙げられるのがホコリだ。鏡の特性として、静電気を帯びていることがホコリを引き付けてしまうのだ。そのため、ほかの場所に比べてホコリが目に付きやすくなる。
姿見などの鏡では、布製品などから出たホコリが鏡に付着して少し掃除しないだけでもうっすらとホコリが付くこともある。
姿見などの鏡では、布製品などから出たホコリが鏡に付着して少し掃除しないだけでもうっすらとホコリが付くこともある。
油汚れの原因
洗面所やクローゼットなどの鏡は、周辺で身支度を行うことがあるため、油や皮脂成分が付きやすい環境にある。ヘアスタイリングでワックスやスプレーを使った後、また家族がメイクなどをした後に鏡を手で触ってしまうと、油汚れで鏡が曇ってしまう。掃除するときは、油を落とす洗剤を使う必要がある。
水垢汚れの原因
鏡を掃除するときに一番厄介なのが水垢汚れだ。水垢汚れは、その名の通り水を使う場所に発生する。洗面台、お風呂場の鏡にウロコのような汚れが付いてしまうのが水垢だ。
水垢は一度鏡にこびりついてしまうと、なかなか取ることができない。水道水に含まれる「カルシウム」「マグネシウム」「ケイ素」といったミネラルが固まって鏡にこびりついたものなので、普通の中性洗剤ではスッキリと落とすことができない。
水垢は一度鏡にこびりついてしまうと、なかなか取ることができない。水道水に含まれる「カルシウム」「マグネシウム」「ケイ素」といったミネラルが固まって鏡にこびりついたものなので、普通の中性洗剤ではスッキリと落とすことができない。
2. 基本的な鏡の掃除方法

鏡の基本的な掃除は、ホコリを落とすことだろう。上手に掃除をしないと、かえって鏡を曇らせてしまう。
水拭きする
普通の鏡の掃除なら濡れたぞうきんを固く絞って、水拭きすればキレイになる。ただし、布で水拭きすると小さな繊維クズが鏡についてしまうので、乾拭きが必要になる。乾拭きにはガラス専用の布やマイクロファイバー製の布を使うと繊維クズを付けずに鏡をキレイに掃除することができる。
3. 鏡の油汚れの掃除方法

洗面所の鏡や手鏡の汚れは、油汚れが多い。油の性質を知っておけば、簡単に掃除することができる。
新聞紙を使って掃除をする
新聞紙は、油性のインクで文字が刷られている。この油性のインクには油を吸着する性質があるため、鏡の油汚れにも適した掃除道具といえる。
丸めた新聞紙に水を含ませて、鏡を擦るだけで油汚れをきれいに取り除くことができる。さらに乾いた新聞紙で仕上げ拭きすると、新聞紙に使われているインクの油膜によって、ホコリなどの汚れを寄せ付けなくする効果もある。
丸めた新聞紙に水を含ませて、鏡を擦るだけで油汚れをきれいに取り除くことができる。さらに乾いた新聞紙で仕上げ拭きすると、新聞紙に使われているインクの油膜によって、ホコリなどの汚れを寄せ付けなくする効果もある。
重曹スプレーを使って掃除する
皮脂汚れや油汚れの性質は酸性だ。そのためアルカリ性の洗剤を使うことで汚れが中和されて落としやすくなる。今、エコ洗剤として注目されているのが重曹だ。重曹はアルカリ性なので鏡の油汚れの掃除にはピッタリだ。
重曹小さじ2杯を水500mlで溶かして重曹スプレーを作る。このスプレーを鏡に吹きかけて、しばらく放置してから拭き取ると油汚れは落ちる。
重曹小さじ2杯を水500mlで溶かして重曹スプレーを作る。このスプレーを鏡に吹きかけて、しばらく放置してから拭き取ると油汚れは落ちる。
4. 鏡の水垢の掃除方法

水道水を使う場所にある鏡は、水垢がつきやすい。水垢は、こびりつくとゴシゴシ擦って掃除してもなかなか取れない厄介な汚れだ。油汚れは酸性だが、水垢汚れはアルカリ性だ。だから中和するためには酸性の洗剤を使うと効果がある。
酢やクエン酸を使って掃除をする
どの家にもある酸性のものといえば「酢」だろう。酢をスプレーボトルに入れて、鏡に向けてまんべんなく吹き付ける。その後キッチンペーパーで覆い、さらに酢をスプレーする。
最後にラップで乾燥しないように覆って2~3時間放置。水垢が緩んだところでスポンジで擦り洗いをして、最後に水で流せば掃除完了だ。
酢の刺激臭が苦手だという方は、クエン酸を使うといい。500mlの水に対してクエン酸小さじ1杯の分量でクエン酸スプレーを作って、鏡の掃除に使うと効果が期待できる。
最後にラップで乾燥しないように覆って2~3時間放置。水垢が緩んだところでスポンジで擦り洗いをして、最後に水で流せば掃除完了だ。
酢の刺激臭が苦手だという方は、クエン酸を使うといい。500mlの水に対してクエン酸小さじ1杯の分量でクエン酸スプレーを作って、鏡の掃除に使うと効果が期待できる。
5. 鏡掃除をラクにする汚れの予防方法

鏡は、知らない間にさまざまな汚れの要因にさらされている。そこで、鏡を汚れから守るようにしておけば、掃除の回数もグッと減って鏡はいつもピカピカだ。
柔軟剤でホコリを付きにくくする
部屋に設置している鏡の汚れのほとんどはホコリだ。ホコリは静電気によって鏡に集まってくる。そこで衣類の静電気も防いでくれる柔軟剤を使ってみよう。
バケツ1杯程度の水に対して、柔軟剤を数滴たらしてよくかき混ぜる。柔軟剤入りの水にぞうきんを浸して鏡の拭き掃除をしよう。静電気の発生を抑える柔軟剤には、ホコリを付きにくくする作用がある。
バケツ1杯程度の水に対して、柔軟剤を数滴たらしてよくかき混ぜる。柔軟剤入りの水にぞうきんを浸して鏡の拭き掃除をしよう。静電気の発生を抑える柔軟剤には、ホコリを付きにくくする作用がある。
結論
鏡を掃除するときには、原因別に方法を変える必要がある。それぞれ鏡が置かれている場所や用途で、原因を特定することができるだろう。鏡にも耐用年数というものがあり、劣化により黒い斑点が出ることがある。その場合には、掃除では落とせないので新しい鏡に交換する必要がある。一度、家にある鏡を総点検してみよう。