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シール跡の上手な剥がし方!場所や素材別にキレイに剥がす方法も紹介

シール跡の上手な剥がし方!場所や素材別にキレイに剥がす方法も紹介

投稿者:ライター:渡辺恵司(わたなべけいじ)

鉛筆アイコン 2021年10月17日

シールを剥がしたあとに残る、ベタベタの粘着剤などを剥がす方法を紹介する。「シール表面はなんとか剥がれたものの、シール跡が残ってしまった」ということはままある。一度残ったシール跡は剥がしにくいものだが、身近なものを使ってキレイに剥がせる可能性はまだ残されている。諦めず挑戦してみてほしい。

  

1. シール跡が残ってしまう原因

そもそもシール跡はなぜ残りやすく、そして剥がれにくいのだろうか?その原因から簡単に解説していこう。

シールと接着面が分子レベルで結びついている

シールの裏に塗られた粘着剤は、シールと接着面とを分子レベルでくっつけている。分子同士を強力に密着させる「分子間力」が働くことでシールと接着面の分子が引き合い、無理に剥がそうとしてもうまく剥がれずにシール跡となってしまう。

乾燥することでさらに強度が増している

さらにその粘着剤は、乾燥すると強度を増す性質がある。シールを貼ってから時間が経てば経つほど剥がしたときにシール跡が残りやすくなってしまう。

2. シール跡を剥がすのにおすすめの方法8選

仮にシールと接着面が分子レベルで強く結びついていても、世の中にはその結びつきを弱めてくれるアイテムも存在するので諦めずにチャレンジすることが大切だ。シール跡の剥がし方はいろいろあるが、とくにおすすめの方法を紹介しよう。

シール剥がし剤

もっとも手っ取り早いのはシール剝がし剤を使う方法だ。ホームセンターやネット通販などで容易に手に入る。文字通りシールを剥がすためのスプレーで、吹きかけて少し時間をおくだけでシール跡までキレイに取れる。テープ跡を除去したり油性マーカーを消したり、はさみのベタつきを取ったりできるものもある。1本持っておくと便利だ。

ドライヤー

シールの粘着剤は熱に弱い。ドライヤーで温風を当てて粘着力を弱めることにより、シール跡が剥がれやすくなる。10〜20秒ほど温風を当ててからゆっくり剥がしてみよう。ただし温めすぎるとベタベタに溶けて逆に剥がれにくくなるおそれがあるため気をつけてほしい。また熱に弱い素材の場合はできる限り避けるか、くれぐれも温風を当てすぎないように注意してほしい。

粘着テープ

シール跡にガムテープなど布製の粘着テープを貼って爪で密着させ、少しずつ剥がしていくといった方法がある。このときガムテープの剥がし方にもコツが要るので覚えておこう。たとえば机上のシール跡を剥がす際、テープを前方に剥がすのではなく、手前(自分のほう)に引きながら上に上げていくイメージで剥がすようにするとよい。

食器用中性洗剤

食器用中性洗剤には「界面活性剤」が含まれている。物質に作用して性質を変化させる働きがある成分で、シール跡に使用すると密着していた接着面との間に隙間が作られ、剥がしやすくなる。洗剤をシール跡に垂らしたらラップで覆い、10分ほど放置したのち剥がしてみよう。キレイに剥がれたら、洗剤が残らないようにしっかり拭き取ることも忘れないようにしよう。

除光液

マニキュア落としなどに使う除光液もシール跡を剥がすのに有効である。除光液はシール剝がし剤と同じ「有機溶剤」で、ほかの物質を溶かす性質がある。ただし、プラスチック製品や変色リスクのある素材などには使わないほうがよいだろう。

セスキ炭酸ソーダ

ナチュラルクリーニングの必須アイテムのひとつ、セスキ炭酸ソーダも意外なことにシール跡を剥がす際に使えることがある。空のスプレーボトルに水500mlに対し小さじ1のセスキ炭酸ソーダを溶かし、シール跡に吹きかけたらラップで覆う。30〜1時間ほど放置したらゆっくり剥がしてみよう。

消しゴム

シール跡を消しゴムでこすると剥がせる場合もある。広範囲にシール跡が残っている場合よりも、少しだけ残ってしまったというケースでおすすめだ。洗剤や除光液を使いづらい壁や家具などの場合も消しゴムがおすすめだ。

シール剥がし用のスクレーパー(スクレイパー)

ネット通販やホームセンターで手に入る「スクレーパー」の中には、シール剝がし専用のものも売られている。なかなか剥がれないシール跡に困っている方、新生活などで日用品のシールを剥がす機会が多い方などは、スクレーパーを使うのもひとつの手だ。上記いずれかの方法で剥がす際も、手ではなくスクレーパーのほうがスムーズに剥がせることが多い。

3. あまりおすすめできないシール跡の剥がし方

逆に、うまく剥がせそうで意外と剥がれないといった方法もある。絶対にNGというものではないが、次のような方法を選ぶなら上述したいずれかの方法を試してみてほしい。

力づくで削る

少しくらいなら力づくで削ってしまったほうが早いこともあるかもしれない。爪の先やカッターなどの鋭利なものであれば確かに剥がすというよりは削ることができるだろう。だが接着面を傷つけたり、うまく剥がれず余計面倒なことになったりするリスクもあるため、できれば上述したいずれかの方法で丁寧に剥がすことをおすすめする。

酢を使う

酢を含ませてラップで覆い、しばらく放置したのちスクレーパーで削るといった方法もある。シール表面は濡れることで多少は剥がれやすくなるかもしれないが、シール跡は残ってしまう確率が高い。食品を使うのもやや気が引けるし、何よりにおいが移ってしまうおそれもあるためできれば控えたほうがよいだろう。

ハンドクリームを使う

シール跡にハンドクリームを塗ると、油分によって粘着剤の効果が緩まりベタベタした部分が浮き上がってくることがある。ただしハンドクリームによってはまったく効果が出ない場合もあるため、使うのであればできるだけ油分が多く水っぽいものを選ぶとよいだろう。

歯磨き粉を使う

酢と同じように歯磨き粉を塗ってラップで覆い、しばらく放置したのちスクレーパーなどで削るといった方法もある。やはりシールの表面はスムーズに剥がせるかもしれないが、シール跡となると残ってしまうケースが多い。

4. 場所や素材別にシール跡の剥がし方を紹介

シール跡が残ってしまった素材や場所別に、剥がし方の例を紹介する。該当するものがあればぜひ試してみてほしい。

プラスチック

耐熱性が低くドライヤーが使用できないときは、除光液を使った剥がし方がおすすめだ。布に含ませたらシール跡を「円を描くように」こすってみよう。

木製家具

木材に使用できるシール跡剥がし剤がなければ、消しゴムやプラスチック製のスクレーパーなどを使ってみよう。耐熱性があるものであればドライヤーもおすすめだ。

壁紙

こちらもシール剥がし剤がもっとも確実であるが、ないときはドライヤーや消しゴムを使った方法などを選ぼう。ドライヤーを使う際は熱による変形などにはくれぐれも気をつけていただきたい。

ガラス

シール剥がし剤やドライヤー、あるいは食器用中性洗剤といった方法がおすすめだ。いずれも難しければ消しゴムなどでもよい。

ティッシュを湿らせてシール跡に水分を含ませ、乾いた布やティッシュでこすってみよう。それでも残ってしまうシール跡はセロハンテープなどで剥がすといった方法もある。熱に強いようであればドライヤーという手もあるが、大切な本などは変形・変色のおそれがあるため慎重に判断してほしい。

5. シール跡を剥がすときの注意点

最後に、シール跡を剥がす際に覚えておきたい注意点をお伝えしよう。

素材を確認する

素材によって適した剥がし方が異なる。たとえばシール剝がし剤の成分によっては、プラスチック製品に使うと変形することがある。ハンドクリームや食器用中性洗剤などは、木でできた製品に使うと染み込んで変色するおそれもある。シール跡が剥がれてもそうしたトラブルが残ってしまっては本末転倒だ。素材によって剥がし方を選ぶようにしよう。

結論

シール跡の剥がし方はいろいろある。本稿で紹介してきた中で使えそうな方法があればぜひ試してみてほしい。なおドライヤーで温める方法は、剥がす前のシールにも効果的である。耐熱性に問題ない素材で、かつ剥がしにくそうに感じたときは、最初からドライヤーで温風を当てておくのもおすすめだ。
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  • 公開日:

    2020年4月14日

  • 更新日:

    2021年10月17日

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