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油汚れは「重曹」で簡単に落とせる!キッチンを例に落とし方を解説!

油汚れは「重曹」で簡単に落とせる!キッチンを例に落とし方を解説!

投稿者:ライター 渡辺恵司(わたなべけいじ)

鉛筆アイコン 2021年9月 9日

油汚れはベタつくうえに落ちにくいなど、数ある汚れの中でもとくに厄介な汚れである。だが、重曹をうまく使えばいとも簡単に油汚れを落とすことができる。「ナチュラルクリーニング」の代表格でもある重曹を使った、油汚れの落とし方を解説していく。

  

1. 油汚れの性質と重曹が向いている理由

そもそも、油汚れとはどうしてこんなにも落としにくいのだろうか?まずは油汚れの特徴を押さえておこう。

油汚れの特徴

たとえば調理中に跳ねるなどしてできた油汚れは、すぐにキッチンペーパーなどで拭き取れば簡単に落とせる。だが時間が経ってしまうと冷えて固まり、ガンコにこびりついてしまう。使用直後のコンロなどは熱すぎて触れないため、冷めるまで待っている間に油汚れも固まってしまうことが多い。

また、跳ねた記憶はないのに「こんなところにも油汚れが?」と感じた経験はないだろうか?キッチンでいえば換気扇や壁などだ。これは、油が調理中の熱で粒子が気化して空気とともに舞い上がり、換気扇に吸い込まれたり壁にへばりついたりすることが原因とされている。

付着した油汚れは空気中のホコリと絡んだり、酸化して樹脂と化したりして、さらに落としにくくなっていく。

油汚れの性質

汚れには大きく「酸性」「アルカリ性」があるが、油汚れは、そのうちの酸性に分類されている。汚れを落とすには、その逆の性質を持つ洗剤などを使って「中性」へと中和させるのが基本だ。そのため、油汚れを落とすにはアルカリ性の洗剤などが効果的ということになる。

重曹が効果的な理由

「重曹」は、まさにそのアルカリの性質を持つアイテムだ。天然由来の成分で、人体にも存在するうえ、掃除や調理にも幅広く活用されている。洗剤と比べると作用は緩やかだが、多くの油汚れを落とせる優秀なアイテムなのである。

2. キッチンを例に油汚れの落とし方を解説

油汚れといえばキッチンだろう。コンロ周りや換気扇、壁などあらゆる場所に油汚れがこびりつく。

重曹の活用例

・粉末のまま油汚れに振りかける
・空のスプレー容器に【水100ml:重曹小さじ1杯】の割合で水溶液を作る
・【水1:重曹3】の割合でペーストを作る

重曹は、主にこうした使い方ができる。いずれも油汚れに効果的なので覚えておこう。

換気扇

1.外せるパーツをすべて外す
2.油汚れにペーストを塗り、しばらく放置する
3.使い古しの歯ブラシなどで擦る
4.水で十分すすぎ、完全に乾かしてから元に戻す

もしくは、重曹を粉のまま振りかけて3時間程度待ってから、歯ブラシなどで擦り洗いをするやり方もある。その際も最後はしっかり流水ですすぎ、完全に乾いたのを確認してから元に戻そう。

コンロ(五徳)

1.油汚れに水溶液をスプレーし、しばらく放置する
2.油汚れが浮かんできたら、キッチンペーパーなどでキレイに拭き取る
3.水洗いもしくは水に濡らして固く絞った布などで拭き上げる
4.完全に乾かしてから元に戻す

これは油汚れが比較的軽いものだったときの落とし方だ。五徳のガンコな油汚れや、上記のやり方で落としきれないときは、次の方法を試してみよう。

1.重曹を粉のまま振りかけて20分程度待つ
2.浮き上がった油汚れをキッチンペーパーで拭き取る
3.桶などに1Lのお湯をはり、重曹を大さじ6〜7杯ほど溶かす
4.20分程度浸け置きする
5.歯ブラシなどで擦り洗いをする
6.水でよくすすいでから古い布などで拭き上げる
7.完全に乾いたのを確認してから元に戻す

電子レンジ

1.コップ1杯程度の水に大さじ1杯の重曹を溶かし、耐熱容器に入れる
2.耐熱容器のふたを外して電子レンジに入れ、3〜5分ほど加熱する
3.扉を閉めたまま30分ほど待つ
4.熱に気をつけながら耐熱容器を取り出し、水溶液を布に染み込ませる
5.「4」の布で庫内を水拭きする
6.別の布を水に濡らして固く絞り、庫内を水拭きする
7.乾いた布で拭き上げ、扉を開けて庫内を乾燥させておく

電子レンジも、意外と油汚れが溜まりやすい。重曹には油汚れを落とすほかに消臭効果もあるので、ニオイが気になるときに試してもいいだろう。

重曹を使うときの注意点

・水拭きをするなどしてキレイに拭き取る
・ゴム手袋を着用して作業に当たる
・漆器や大理石、未塗装の木材、畳など重曹が向かない素材もある

拭き取りが不十分だと、白く残ってしまうことがあるので覚えておこう。また、人体にやさしいとはいえアルカリ性であることに変わりはないので、使用中はゴム手袋の着用をおすすめしたい。そのほか、パッケージにも記載されているはずだが重曹に不向きな素材もあるので気をつけよう。

3. それでも落ちないガンコな油汚れは?

最後に、ここまで紹介したやり方で落とせなかったガンコな油汚れの対処法をお伝えする。

重曹パック

油汚れに重曹ペーストをたっぷり塗り、その上から食品用のラップを被せて密封する。1時間ほど経ったらラップを剥がし、スポンジなどで擦り洗いをしてみよう。

セスキ炭酸ソーダ

セスキ炭酸ソーダは、重曹よりもアルカリ性が強く、その分高い洗浄力を期待できる。【水500ml:セスキ炭酸ソーダ小さじ1杯】の割合で水溶液を作り、油汚れに吹きつけてから5分ほど待つ。時間がきたら歯ブラシやスポンジなどで擦り洗いをしよう。

洗剤

いずれの方法でも落ちなかったときは、洗剤の力を借りることをおすすめしたい。液体や泡など、油汚れに特化した洗剤はいろいろと販売されているので、使用場所や用途に合わせて選ぼう。

結論

油汚れは時間が経つとよりガンコになり、落ちにくくなる。軽い油汚れのうちに、重曹水溶液をスプレーするなどして落としておくと、あとから苦労することも少なくなるだろう。ぜひ試してみてほしい。
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  • 公開日:

    2020年4月30日

  • 更新日:

    2021年9月 9日

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