目次
- 1. キッチンペーパーとは?
- 2. 電子レンジに適しているのはフェルトタイプのキッチンペーパー
- 3. エンボスタイプのキッチンペーパーを電子レンジで使う際の注意点
- 4. 電子レンジで使える!キッチンペーパーのおすすめ3選
- 5. 電子レンジでキッチンペーパーを使う際は注意点を守って安全に
- キッチンペーパーにはエンボスとフェルトがある
- フェルトのキッチンペーパーをクッキングペーパーと呼ぶことがある
- クッキングシートはオーブンの天板などに敷く薄い紙のことをいう
- ※1:電子レンジでさつまいもを加熱したら、庫内で発火した(身近な消費者トラブルQ&A)_国民生活センター
https://www.kokusen.go.jp/t_box/data/t_box-faq_qa2020_18.html
1. キッチンペーパーとは?

「キッチンペーパー」「クッキングペーパー」「クッキングシート」など似たようなアイテムが多くゴチャ混ぜになっている方も多いのではないだろうか?まずはそれぞれの違いを覚えよう。
「キッチンペーパー」とは
一般的なキッチンペーパーには大きく、水分などを吸収するのに便利な「エンボスタイプ」と、落し蓋やアク取り、油切りなどに便利な「フェルトタイプ」がある。前者は表面に凹凸があり、水分などをよく吸収してくれる。洗った野菜の水切りや、キッチンまわりを掃除する際にも便利だ。一方後者は、油や水分などに強く破れにくい。また熱にも強いという特徴がある。
なおエンボスとフェルトどちらも主な原料はパルプだが、フェルトのほうは立体的な構造をしており隙間が多い(目が粗い)ことから、水分や油分などが保持されやすい。同じキッチンペーパーでも種類によって適した用途が異なることを覚えておこう。
「クッキングペーパー」や「クッキングシート」との違いは?
一般的に、クッキングペーパーとはフェルトタイプのキッチンペーパーを指すことが多い。つまりキッチンペーパーにはエンボスとフェルト(クッキングペーパー)がある、ということになる。似ているアイテムでクッキングシートがあるが、こちらはオーブンなどでお菓子を焼いたりする際、天板に敷く薄い紙のことだ。オーブンシートなどと呼ばれることもある。
キッチンペーパーの基礎知識まとめ
混同しないようにこれらの違いを覚えておこう。
2. 電子レンジに適しているのはフェルトタイプのキッチンペーパー

キッチンペーパーにはエンボスタイプとフェルトタイプがあるとお伝えしたが、電子レンジでの使用に向いているのはそのうちフェルトタイプのほうだ。フェルトは油や水分などに強く、破れにくいうえ熱にも強いという特徴があるから、というのがその理由である。
火が通りにくい根菜や肉などを電子レンジで下ごしらえをする際も、フェルトタイプのキッチンペーパーが適している。なおエンボスタイプのキッチンペーパーの中にも電子レンジで使えるものはある。ただし後述する注意点を守って正しく使用することが大切だ。
3. エンボスタイプのキッチンペーパーを電子レンジで使う際の注意点

上述のように、エンボスタイプのキッチンペーパーも電子レンジで使えないわけではない。ただし注意点があるので覚えておこう。もちろん商品パッケージに「電子レンジ不可」などと書かれていれば、そのキッチンペーパーを電子レンジで使うことは絶対に避けてほしい。
エンボスタイプのキッチンペーパーを電子レンジで使う際の注意点
エンボスタイプのキッチンペーパーは、フェルトタイプのように熱に強いわけではない。そのため、電子レンジで使用する際はごく短時間に留めるのが原則だ。メーカー側も、キッチンペーパーに関する注意点として加熱しすぎないようにすること、オーブン機能を使用しないことなどを挙げている。とくにオーブンで使用すると、燃えるおそれがあるためくれぐれも使用しないように注意していただきたい。
万が一発火してしまったときは?
うっかり長時間電子レンジで加熱してしまったなどで発火した場合、どのように対処すべきだろうか?国民生活センターでは「扉を閉めたままスイッチを切り、さらに電源プラグも抜いて煙が収まるのを待つ」としている(※1)。扉を開けると空気が入り、燃え広がるおそれがあるためだ。
それでも鎮火しない場合や、扉が開いてしまったという場合は、一気に水をかけて消火を試みると同時に、危険を感じたら速やかに消防に連絡をしよう。キッチン用に、小さな消化器を備えておくことも有用だ。
4. 電子レンジで使える!キッチンペーパーのおすすめ3選

電子レンジで使用可能なキッチンペーパーを3選紹介する。
ユニ・チャーム「クックアップ」
電子レンジOKのキッチンペーパー(クッキングペーパー)だ。3層構造の不織布で、濡らしたり絞ったりしても破れにくいのが特徴。ただし電子レンジ以外のオーブンなどには使えないので注意しよう。
ライオン「リード クッキングペーパー」
同じく電子レンジOKの、フェルトのキッチンペーパー(クッキングペーパー)。電子レンジはもちろん、油こしや油切り、落し蓋など幅広く活用できる。ただしオーブンや直火での使用はNGだ。
エリエール「超吸収 キッチンタオル」
エンボスのキッチンペーパー。水切りや油切り、フライパンの掃除、食器拭きなどに適しているが、電子レンジ機能のみであれば電子レンジでも使用できる。オーブンでは燃えることがあるため気をつけよう。
5. 電子レンジでキッチンペーパーを使う際は注意点を守って安全に

お伝えしてきたように、大きくいえばキッチンペーパーは電子レンジで使用できる。ただし加熱時間には十分気をつけること、およびパッケージなどに記載された注意点(電子レンジOKまたはNGなども含め)は必ず守ることなどが大切だ。
うっかり発火させてしまったときの対処方法などもあらかじめ頭に入れておくと、いざというときにパニックにならずに済むだろう。
結論
キッチンペーパーには大きく「エンボスタイプ」と「フェルトタイプ」がある。電子レンジに適しているのはフェルトのほうなので、できれば使い分けることをおすすめしたい。エンボスのキッチンペーパーを電子レンジで使う際は、注意点を必ず守り、くれぐれも安全に使ってほしい。
(参考文献)