1. そもそもアルカリ性洗剤とは?
アルカリ性洗剤についての基礎的な知識を紹介する。弱アルカリ性と強アルカリ性の違いについても解説するので、使う前にチェックしておこう。
アルカリ性洗剤とは?
液体にはそれぞれ性質があり、pHの指標によって酸性、中性、アルカリ性に分かれる。アルカリ性洗剤とは、アルカリ性の性質を持った洗剤を指す。
汚れ落としの原則は中和することなので、逆の性質を持つ酸性の汚れに効果的だ。洗濯やキッチンなど、いろいろな掃除に活用できる。
汚れ落としの原則は中和することなので、逆の性質を持つ酸性の汚れに効果的だ。洗濯やキッチンなど、いろいろな掃除に活用できる。
弱アルカリ性と強アルカリ性の違い
アルカリ性洗剤の説明書を確認すると、弱アルカリ性やアルカリ性といった記載が確認できる。pHの数字によって違いがあり、8~11までが弱アルカリ性、11以上なら強アルカリ性だ。
弱アルカリ性との記載がなければ、強アルカリ性と考えてよいだろう。数字が高いほど酸性の汚れへの洗浄力は上がるが、その分刺激が強くなるので、使い分けが重要だ。
弱アルカリ性との記載がなければ、強アルカリ性と考えてよいだろう。数字が高いほど酸性の汚れへの洗浄力は上がるが、その分刺激が強くなるので、使い分けが重要だ。
重曹で代用できる?
掃除に活用できる重曹は弱アルカリ性だ。水と混ぜて汚れに塗布すれば、市販のアルカリ性洗剤と同じように使用できる。
自然由来の成分なので安全性が高く、お子さんがいるご家庭でも使いやすいのがメリットだ。アルカリ性の汚れに効果的なクエン酸と合わせて、毎日のお掃除に取り入れてみよう。
自然由来の成分なので安全性が高く、お子さんがいるご家庭でも使いやすいのがメリットだ。アルカリ性の汚れに効果的なクエン酸と合わせて、毎日のお掃除に取り入れてみよう。
2. アルカリ性洗剤がおすすめの汚れ
汚れをキレイに落とすためには、洗剤を使い分けることが大事だ。アルカリ性洗剤で落とせる汚れについて、詳しく解説しよう。
油汚れに効果的
酸性の汚れである油汚れや油脂には、アルカリ性洗剤を使おう。洗浄力が強い強アルカリ性洗剤は頑固な汚れにも効果的なので、スッキリと落とすことが可能だ。
コンロ周りの油汚れや焦げ付きなど、キッチンで活躍するだろう。手垢や皮脂汚れの掃除にも有効なので、毎日の掃除にぜひ活用してほしい。
コンロ周りの油汚れや焦げ付きなど、キッチンで活躍するだろう。手垢や皮脂汚れの掃除にも有効なので、毎日の掃除にぜひ活用してほしい。
タンパク質を分解できる
アルカリ性の洗剤には、タンパク質を分解する効果がある。血液や食べこぼし、皮脂などが、タンパク質の汚れに含まれる。
洗濯で使用する洗剤はほとんどが弱アルカリ性だ。洋服に付着しやすいタンパク質汚れが、スッキリと落ちるだろう。
洗濯で使用する洗剤はほとんどが弱アルカリ性だ。洋服に付着しやすいタンパク質汚れが、スッキリと落ちるだろう。
3. アルカリ性洗剤の正しい使い方
アルカリ性洗剤の使い方を基本から解説する。アルカリ性洗剤の一種である塩素系漂白剤についても紹介するので、ぜひ参考にしてほしい。
基本の使い方
キッチン用のアルカリ性洗剤は、酸性の汚れに塗布してからスポンジやブラシで擦ろう。コンロや油がついた食器に吹きかけ、少し放置してから磨くのが基本だ。
洗濯用の弱アルカリ性洗剤の使い方は、投入口に入れるだけだ。ただし、デリケートな生地に使うと傷めてしまうので、オシャレ着洗い用の中性洗剤と使い分けてほしい。
洗濯用の弱アルカリ性洗剤の使い方は、投入口に入れるだけだ。ただし、デリケートな生地に使うと傷めてしまうので、オシャレ着洗い用の中性洗剤と使い分けてほしい。
塩素系漂白剤もアルカリ性
高い漂白効果がある塩素系漂白剤も、アルカリ性の洗剤だ。掃除やカビの除去、除菌や消臭に使用される。水と混ぜてキッチン用品を浸け置きしたり、塗布してトイレをキレイにしたり、といった使い方が一般的だ。
ただし、中には使えない素材もあるため、必ず説明をしっかりと読んでおこう。塩素系漂白剤を酸性の洗剤と混ぜると毒ガスが発生するので、一緒に使用できない。
ただし、中には使えない素材もあるため、必ず説明をしっかりと読んでおこう。塩素系漂白剤を酸性の洗剤と混ぜると毒ガスが発生するので、一緒に使用できない。
4. アルカリ性洗剤を使う際の注意点
アルカリ性洗剤を使うときの注意点は2つだ。トラブルを防いで安全に使用するために、必要な知識を確認しておこう。
ゴム手袋をつかう
油汚れに効果的なアルカリ性洗剤だが、肌に付着すると皮脂を過剰に落としてしまう。pHの数値が高いと肌への刺激も強くなるので、特に注意が必要だ。
ゴム手袋をはめて掃除をすれば、肌への付着を防げる。手についたときや掃除のあとは、すぐに洗い流そう。小さなお子さんが触らないように、対策を行っておくと安心だ。
ゴム手袋をはめて掃除をすれば、肌への付着を防げる。手についたときや掃除のあとは、すぐに洗い流そう。小さなお子さんが触らないように、対策を行っておくと安心だ。
アルミ製品には使用できない
アルカリ性の洗剤をアルミ製品に使うと、腐食の原因になる。変色したり、粉をふいたりするので、アルミ製品に付着しないように注意しよう。
また、傷んだ塗装やフッ素コート、タイル目地などに使うと、変色したり剥げたりといった恐れがある。目立たない場所で試してから、アルカリ性洗剤を使うと安心だ。
また、傷んだ塗装やフッ素コート、タイル目地などに使うと、変色したり剥げたりといった恐れがある。目立たない場所で試してから、アルカリ性洗剤を使うと安心だ。
結論
アルカリ性洗剤は油汚れの掃除や洗濯にかかせないアイテムだ。どのような汚れが落ちるのか、弱アルカリ性と強アルカリ性の違いなど、基礎的な知識を覚えておこう。用途や洗うもの別に洗剤を使い分けることで、掃除がグッと楽になる。ゴム手袋を使う、アルミ製品には使えないなど注意点に気をつけながら、毎日の掃除にアルカリ性洗剤を活用してほしい。