目次
1. 換気扇カバーは必要?メリット・デメリットを解説

まずは換気扇カバーが本当に必要なのか説明しよう。メリットとデメリットをそれぞれ紹介する。
換気扇カバーとは
「換気扇カバー」「換気扇フィルター」などの似たような言葉がある。どっちがどうという明確な定義はないため、迷ってしまう方もいるだろう。ここでは、換気扇に元から付属している部品を「フィルター」、そのフィルターに後から外付けするアイテムを「換気扇カバー」として解説していく。
換気扇カバーのメリット
フィルターに換気扇カバーを取り付ければ、本来フィルターに付着するはずの油汚れなどをキャッチしてくれるので、フィルターが汚れにくくなる。これが換気扇カバーの最大のメリットだろう。内部のファンも汚れにくくなるため、掃除の手間が軽減できる。汚れたら使い捨てできるものが多く、お手入れが楽なのも嬉しい。
換気扇カバーのデメリット
一方、デメリットとしては、高価ではないがランニングコストがかかる点、難燃性のものを選ばないと、万が一燃え移ったときに燃え広がる可能性が高い点などが挙げられるだろう。また、汚れると換気効率が悪くなるため、交換などの手間がかかる。
2. 換気扇カバーの種類

換気扇カバーにはいろいろな種類がある。取り付け方や素材など、違いを確認してこう。
貼るタイプ
貼るだけで取り付けられるタイプの換気扇カバーだ。簡単に取り付けができ、さまざまなタイプの換気扇に対応している。マグネットや両面テープといった種類に分かれるので、付け方にも注目してほしい。
かぶせるタイプ
外した換気扇フィルターにかぶせて使用する。フィルター全体を覆う形になるので、汚れをしっかり防げるのが特徴だ。
枠付きハードタイプ
ワンタッチで装着できる枠付きの換気扇カバーだ。ズレにくく見た目がスッキリする。ただし、換気扇にピッタリのサイズを選ぶ必要があるので、あらかじめ測っておこう。なお、横幅を調整できるタイプなら対応する換気扇は多い。
不織布、ガラス繊維、金属など素材もさまざま
不織布は広く普及している換気扇カバーだ。価格が安く使い捨てできるのが特徴だ。自分で好きな大きさや形にカットできるもの、厚手のもの、オシャレな絵柄や模様が入ったものもある。
不織布よりも高価だが、耐久性に優れているのがガラス繊維の換気扇カバーだ。不燃性のため安全性も高く、油の吸収力も高い。金属製は使い捨てができないが、汚れを簡単に拭き取れるので手入れが楽だ。こちらも引火する心配がない。
プロペラ換気扇用のカバーもある
上記ではレンジフード用の換気扇カバーの種類について紹介した。プロペラ換気扇の場合は、形状が違うのでレンジフード用は取り付けられない。プロペラ換気扇専用のカバーがあるのでそちらを選ぼう。
3. 換気扇カバーを選ぶときのポイント

換気扇カバーを選ぶときのポイントを5つ紹介しよう。カバーが合わないなどのトラブルを避けるために、あらかじめ確認しておくと安心だ。
ご家庭の換気扇に合うか
換気扇には扇風機の羽のようなプロペラが付いたタイプや円筒状のタイプなど、さまざまな形状がある。サイズもいろいろあるため、自宅の換気扇の形状やサイズを把握し、それに合ったカバーを選ぼう。レンジフードには浅型と深型があり、対応する商品も違うことがあるので、確認しておくのがポイントだ。
容易に外れてしまわないか
換気扇カバーを付けてもすぐに外れてしまっては意味がない。カバーには磁石や面ファスナーで取り付けるタイプや、ゴムが入っていてフィルターに直接かぶせられるタイプ、シールで貼り付けるタイプなどがある。磁石やシールは強度や粘着力が高いものを選びたい。
燃えにくい素材か
換気扇カバーはコンロの近くで使うため、燃えにくい素材であることが重要だ。キッチン専用の換気扇カバーであれば燃えにくい素材が使われているはずだが、できれば「不燃性」や「難燃性」と記載されているものを選ぶのが望ましい。安全性で選ぶなら、引火の心配がないガラス繊維や金属製がよいだろう。
換気効率を著しく低下させないか
換気扇にカバーをかけるデメリットは、通気性が悪くなることだ。さらに、カバーに汚れが付くと、空気を循環させる力がいっそう弱くなる。しかし、中にはガラス繊維(グラスファイバー)などの特殊な素材で作られた、目詰まりしにくいカバーもある。
これらは不織布などのフィルターに比べて、換気効率を低下させにくい。不織布タイプを選ぶなら、換気効率を低下させないように定期的に取り替える必要がある。
これらは不織布などのフィルターに比べて、換気効率を低下させにくい。不織布タイプを選ぶなら、換気効率を低下させないように定期的に取り替える必要がある。
付け方や外し方は簡単か
換気扇カバーの付け方や外し方を確認しておこう。換気扇は高い位置にあるので、取り付けや取り外しには手間がかかりやすい。とくに不織布素材の使い捨てタイプだと小まめに交換する必要がある。貼るタイプなら手軽に取り付けができて交換が楽だ。マグネットで取り付けるタイプだと、ズレてもすぐに修正できる。
4. 換気扇カバーの付け方と外し方

換気扇カバーは正しい付け方で取り付けないと、効果を発揮できない。基本的な付け方と外し方を解説しよう。
付け方も外し方も基本的には簡単
強力なマグネットで取り付けるタイプや、フィルターを覆って挟み込むタイプなど、商品によって取り付け方は異なる。貼るタイプはマグネットやマジックテープで貼り付けて、覆うタイプはフィルターを外してからかぶせよう。外し方は付け方と逆の手順だ。どちらも基本的に簡単なので、説明書を確認してから取り外しをしてほしい。
換気扇カバーを取り付ける際の注意点
たいていの換気扇はコンロの真上など、火を使う場所の近くに位置する。そのため、油を吸い込む換気扇カバーには引火のおそれがある。
しっかりとキッチン専用の換気扇カバーを選び、手作りのカバーや代用品は使わないようにしよう。また、前述のように、不燃性や難燃性の素材を使った燃えにくいカバーや、外れにくいものを選ぶことも大切だ。
しっかりとキッチン専用の換気扇カバーを選び、手作りのカバーや代用品は使わないようにしよう。また、前述のように、不燃性や難燃性の素材を使った燃えにくいカバーや、外れにくいものを選ぶことも大切だ。
可燃性・難燃性の換気扇カバーは火元からの距離に注意
引火しやすい可燃性や、燃えにくい難燃性の換気扇カバーはガスコンロから遠ざけよう。不燃性以外の換気扇カバーやフィルターは、法令で火元から100cm以上離して取り付けることを義務付けている。
メーカーでも推奨しているケースも多いので、あらかじめ距離を測っておこう。火元から100cm以上離れていない場合は、不燃性の換気扇カバーを使ってほしい。
メーカーでも推奨しているケースも多いので、あらかじめ距離を測っておこう。火元から100cm以上離れていない場合は、不燃性の換気扇カバーを使ってほしい。
5. 換気扇カバーは掃除したほうがよい?

換気扇は汚れやすいが、換気扇カバーの掃除は必要なのだろうか。換気扇を清潔に保つための基礎知識を解説しよう。
カバーそのものは基本的に掃除不要
換気扇カバーのほとんどが使い捨てタイプや交換タイプだ。新品に交換すれば清潔に保てるため、掃除はしなくてもよい。ただし、金属製などの一部の製品は掃除が必要なので、あらかじめ説明書で確認しておくと安心だ。
ただし換気扇本体のフィルターは掃除しよう
換気扇カバーを取り付ければ汚れは軽減できるが、完全に防ぐことはできない。フィルターや内部のファンは汚れていくので、定期的な掃除が必要だ。汚れたまま放置すると換気効率が悪くなるため、清潔に保つようにしよう。
6. 換気扇カバーの交換時期の目安は?

使い捨てタイプの換気扇カバーは、適切な頻度で交換しよう。交換時期の目安について紹介する。
油汚れや黒ずみが目立ち始めたら
交換のタイミングは、換気扇カバーが油を吸い込んで黄ばんできたり、ホコリで黒くなったりと変色してきたときだ。不織布は1~2ヶ月、ガラス繊維のものは3ヶ月ほどが使用の目安だ。
ただし、揚げ物をする機会が多いと汚れも付きやすいため、さらにこまめに取り替えたほうがいいだろう。油汚れを放置すると引火しやすくなるので注意が必要だ。最低でも1ヶ月に1回を目安にしよう。
ただし、揚げ物をする機会が多いと汚れも付きやすいため、さらにこまめに取り替えたほうがいいだろう。油汚れを放置すると引火しやすくなるので注意が必要だ。最低でも1ヶ月に1回を目安にしよう。
交換時期を知らせるサイン付きのものもある
交換時期になったらカバーにサインが浮き出る換気扇カバーもある。交換するタイミングがひと目でわかるので、忘れてしまう心配が少ない。つい交換し忘れそう、という方はぜひ試してみてほしい。
7. オシャレなものから100均まで!おすすめの換気扇カバー5選

おすすめの換気扇カバーを5つに厳選した。オシャレなものから100均で購入できるものまで、それぞれの特徴を解説する。
東洋アルミ「ワンタッチレンジフードカバー」
枠に磁石が付いているので、ワンタッチで取り付けができる。長く使用できる厚手タイプだ。横幅が調整でき、さらに取り替えのタイミングをサインで知らせてくれる。
スターフィルター「レンジフードフィルター スターターセット 取付枠2枚セット」
既存のフィルターと入れ替えて使用するタイプの換気扇カバーだ。通気性がよく、さらに86.1%の除去率を実現している。不燃性のガラス繊維を使っているため安全性も高い。
新北九州工業「ガバッとかぶせる換気扇用フィルター3枚組」
プロペラタイプの換気扇に使用する。フレームが付いており巻き込みの心配がない。20~25cmの換気扇に対応しており、かぶせるだけで取り付けできるのが特徴だ。
東洋アルミ「プロペラ換気扇用カバー」
プロペラタイプ専用の換気扇カバーだ。立体形状になっており、かぶせるだけで取り付けられるのが特徴だ。フィルターの面積が広く、汚れをしっかりキャッチできる。
ダイソー「換気扇カバー」
プロペラタイプの換気扇にテープで取り付けられる。油汚れや煙を吸着して除去する。100均で手軽に購入でき、さらに2枚入りなのでコスパがよい。
8. 換気扇カバーでフィルター掃除の手間を減らそう

換気扇カバーを取り付ければフィルターが汚れにくくなる。定期的に交換して清潔に保つことで、掃除の手間を減らすことが可能だ。ただし、換気扇カバーにはいろいろなタイプがあるため、十分に比較してから選んでほしい。
貼るタイプやかぶせるタイプの違いをチェックしておこう。素材や燃えにくさ、付け方など、選ぶときのポイントを確認しておく。おすすめの換気扇カバーも5つ紹介したので、迷ったときの参考にしよう。
貼るタイプやかぶせるタイプの違いをチェックしておこう。素材や燃えにくさ、付け方など、選ぶときのポイントを確認しておく。おすすめの換気扇カバーも5つ紹介したので、迷ったときの参考にしよう。
結論
換気扇カバーを取り付ければ、油汚れやホコリの付着を防げる。換気扇の種類やサイズによって適した商品は違うので、基本的な知識をチェックしてから選ぼう。また、換気扇カバーのほとんどは使い捨てなので、カバーの掃除は必要ない。ただし、フィルターの汚れを完全に防ぐことはできないため、フィルターは定期的に掃除しよう。換気効率を悪化させないためにも、汚れた換気扇カバーは交換することが重要だ。