目次
- 1. ステンレスシンクに水垢ができる原因
- 2. ステンレスシンクの水垢を落とすために必要なもの
- 3. クエン酸でステンレスシンクの水垢を落とす方法
- 4. ステンレスシンクの頑固な水垢を落とす方法
- 5. ステンレスシンクの水垢は重曹でも落とせる?
- 6. ステンレスシンクの水垢を予防する方法は?
- 7. ステンレスシンクの水垢を落とすのにおすすめのアイテム3選
- 8. ステンレスシンクの水垢を落として輝きを取り戻そう
- クエン酸
- 空のスプレーボトル
- キッチンペーパー適量
- 食品用のラップ
- 輪ゴム
- スポンジ
- ゴム手袋(ビニール手袋)
- 重曹
- 小皿
- 割り箸(菜箸でもOK)
- スポンジ
- 小さめの木べら(スプーンなどでもOK)
1. ステンレスシンクに水垢ができる原因

まずはステンレスシンクにできてしまう水垢の原因やその性質などから簡単におさらいしておこう。
水垢の主な原因は水道水に含まれるミネラル成分
ステンレスシンクに白いうろこのようにこびりつく水垢は、主に水道水に含まれるミネラル成分が固まったものだ。水道水には「炭酸カルシウム」や「マグネシウム」といったミネラルが含まれている。それらは水分が蒸発したあともステンレスシンクに残り、掃除をしないでいると石のように硬い水垢となる。
水垢は放置するほど頑固になり落ちにくくなる
ステンレスシンクに付着した水垢は、放置しても自然に落ちることはほとんどない。しかも水道水は毎日何リットルも使用することが多いため、放っておけばどんどん蓄積し頑固な汚れとなる。水をかけたり食器用洗剤でこすったりしただけでは落としきれないため、日ごろからの対策が重要になる。
2. ステンレスシンクの水垢を落とすために必要なもの

水垢は頑固なうえ、ステンレスシンクにはほかにもさまざまな汚れが溜まる。そのため一筋縄ではいかないことも多いが、汚れの性質とそれに適したアイテムを使えば簡単に落とせる場合もある。
用意するもの
水垢には「クエン酸」が効果的
汚れには液性がある。「酸性」や「アルカリ性」といった性質のことだ。酸性の汚れには油汚れや皮脂汚れなどがあり、これらはアルカリ性の洗剤で中和できる。一方の水垢はアルカリ性の汚れであるため、酸性の洗剤やナチュラルクリーニングの必須アイテム「クエン酸」が効果的だ。
おすすめ商品
商品名:クエン酸の激落ちくん 粉末タイプ 400g
お酢やレモン汁でも代用できるがおすすめはしない
掃除用のクエン酸はホームセンターやドラッグストアのほか、100均やネット通販などで手に入る。ステンレスシンクのほかトイレやお風呂の鏡、洗面所の鏡などに付着した水垢落としにも使えるため、ひとつ備えておくとよいだろう。そのクエン酸がない場合、同じ酸性の「お酢」あや「レモン汁」でも代用できる。
だが食品を掃除に使うことになるうえ、お酢などはとくににおいが強いこと、そもそも市販の洗剤のほうが強力に落とせることなどから、できればそうしたアイテムを使わない方法を選びたいところだ。
3. クエン酸でステンレスシンクの水垢を落とす方法

クエン酸を使ってステンレスシンクの水垢を落とす方法を説明していく。
手順1.クエン酸スプレーを作る
空のスプレーボトルに、200mlに対して小さじ1杯程度のクエン酸を加えてよく溶かす。先に別の容器で作ってからスプレーボトルに移してもOKだ。その場合は漏斗があると入れやすい。
手順2.クエン酸水を水垢にたっぷり吹きつける
クエン酸水はたっぷり使うのがポイントだ。シンク全体にスプレーしよう。
手順3.キッチンペーパーとラップでパックをする
クエン酸水が流れてしまわないようにキッチンペーパーで覆い、再度その上からクエン酸水をスプレーする。キッチンペーパーがひたひたになったら、ラップでパックをして準備完了だ。蛇口などキッチンペーパーやラップを巻きつけにくい部分は、輪ゴムを使ってしっかり留めよう。
手順4.30分〜2時間ほど放置する
水垢の程度にもよるが、少なくとも30分はそのままにしておこう。徐々にクエン酸の成分が水垢を柔らかくしてくれる。水垢がひどい場合は2時間ほど置いておくとよい。
手順5.スポンジでこすり洗いをする
時間がきたらラップとキッチンペーパーを剥がし、スポンジでこすり洗いをしよう。ヌメリなどがあれば食器用中性洗剤を含ませて洗ってもよい。
手順6.流水でよくすすぐ
ひと通り洗い終えたら、クエン酸の成分が残らないよう流水で十分すすぐ。ワークトップ(天板)など水を流しにくいところは、スポンジに水を含ませて拭く、あるいは布で水拭きするなどして対応しよう。
手順7.水分が残らないように拭き取って完了
すすいだあと水が残っていると、新たな水垢が発生する原因になってしまう。キレイな布などで水分が残らないよう、乾拭きをして仕上げよう。なおクエン酸のみでは一気に落としきれないことが多い。日々コツコツ取り組み、少しずつ落としていくつもりでいるほうがよいだろう。
注意!クエン酸は「塩素系漂白剤」とは絶対に混ぜないこと
布巾や湯呑みの漂白などに塩素系漂白剤を使うご家庭もあるだろう。そうしたアイテムのパッケージには「混ぜるな危険」の文字が目立つように書かれているはずだ。塩素系と酸性系が混ざると有害なガスが発生するためである。この場合の「酸性系」にはクエン酸やお酢、レモン汁なども含まれるため絶対に混ぜないように気をつけよう。
4. ステンレスシンクの頑固な水垢を落とす方法

クエン酸のみでは落ちない水垢もある。時間が経ちすぎており、相当蓄積されている場合などだ。クエン酸を使ってもステンレスシンクの水垢がキレイに落ちなかったときは、次の方法も試してみよう。
メラミンスポンジで落とす
メラミンスポンジに水をたっぷり含ませ、円を描くように水垢をこすっていく。中和で柔らかくできないのであれば物理的に「削り落とす」というわけだ。
おすすめ商品
商品名:レック 激落ちくん キューブ 30個入 メラミンスポンジ
クレンザーで落とす
削り落とすのであれば、同じように研磨作用を持つクレンザーも有効である。商品によって使い方が異なるが、適量をスポンジにのせてこすり洗いをしたのち、水で洗い流すといった手順が一般的だ。
おすすめ商品
商品名:ジフ レモン クリームクレンザー 270ml×4個セット
ピカールケアーや人工ダイヤモンドを使った研磨剤で落とす
ピカールケアーなどの金属磨き剤および、人工ダイヤモンドを使った研磨剤などは、相当頑固な水垢を落としたいときに使えるアイテムである。商品ごとに使い方が異なるためパッケージで確認していただきたい。
耐水ヤスリで落とす
耐水ヤスリというアイテムで削り落とすこともできる。この場合、800〜2000番台あたりで探すとよいだろう。
研磨剤を使うときの注意点
メラミンスポンジやクレンザー、耐水ヤスリなどを使う際は、ステンレスシンクに使っても問題ないかどうかを事前にチェックすることが大切だ。汚れを削り取ってくれる研磨剤だが、コーティング加工されたステンレスシンクの場合は傷ついたりコーティングが剥がれたりすることもあるので気をつけてほしい。
5. ステンレスシンクの水垢は重曹でも落とせる?

重曹は水垢と同じアルカリ性のため中和させることは難しい。だが研磨作用があるため、ごく軽度の水垢などは場合によって落とせることもある。
落とせる場合もあるが頑固な水垢には効果がない
クエン酸は水垢を中和して柔らかくするが、重曹の水垢に対する作用は「研磨」のみである。したがってステンレスシンクに頑固にこびりついた水垢にはあまり効果が期待できない。ゴシゴシこするとステンレスシンクが傷つくおそれもあるため、あくまで軽い水垢に使う程度に留めよう。念のため用意するものや手順を説明しておく。
用意するもの
重曹でステンレスシンクの水垢を落とす方法
小皿に重曹と水(ぬるま湯)を3:1の割合でのせたら、割り箸や菜箸などを使ってよく混ぜてペーストを作る。これを小さめの木べらやスプーンなどを使って水垢に塗っていこう。あとはスポンジで円を描くようにこすり洗いをし、流水でよくすすげば完了だ。
重曹の成分が残ると白い跡になってしまうため、しっかり水拭きをするとともに最後に乾拭きで仕上げることも忘れないようにしよう。
6. ステンレスシンクの水垢を予防する方法は?

水垢が発生するのは水を使う場所である。とくにステンレスシンクは毎日のように料理や洗い物などで使うため、水垢を100%予防することは困難だろう。だが少しでも蓄積しにくくすることは可能だ。
こまめに拭くなど水気を残さないように心がける
お伝えしているように、水垢は水道水に含まれるミネラル成分が固まったものである。したがって水垢を予防するには、ステンレスに水分を残さないことがもっとも基本的であり重要になる。ステンレスシンクを使ったあと、あるいは1日の終わりに乾拭きをして水分を残さないように心がけよう。
水垢が蓄積する前にお手入れをしておく
定期的な掃除も大切だ。週1回はクエン酸やメラミンスポンジ、クレンザーなどでステンレスをしっかり掃除しよう。水垢はできてからすぐに掃除すると落としやすい。こまめにお手入れしておけば頑固な水垢へと変化するのを防げる。
7. ステンレスシンクの水垢を落とすのにおすすめのアイテム3選

クエン酸や重曹などを使ってステンレスシンクの水垢を落とす方法を紹介してきたが、より手っ取り早く落とすのであればやはり市販の専用アイテムを使ったほうがよいだろう。おすすめを3選紹介するので、ぜひ参考にしてほしい。
茂木和哉「茂木和哉」
プロ仕様の業務用洗剤を一般家庭用に使いやすくしたものだ。「シリーズ最強の水垢落とし」を謳うだけあり、頑固な水垢もキレイに落としてくれる。
ユニリーバ「クリームクレンザー ジフ」
非常に細かい研磨剤が入った液体のクレンザー。水垢や油汚れなどをしっかり落としつつも、ステンレスより柔らかいことからシンクに傷がほとんどつかない。
キンチョー「水回り用ティンクル 防臭プラスW」
「酢酸」「フマル酸」という2つの酸の力で、本来水に溶けない水垢を「水に溶ける成分」に分解してしまう。除菌や防臭といった効果もプラスされている。
8. ステンレスシンクの水垢を落として輝きを取り戻そう

ステンレスシンクにできた水垢は、放置するほど頑固になる。やがてステンレスシンクがくすんでしまう。サビなども混じればさらに不衛生な印象を与えるキッチンになってしまうだろう。そうなる前の段階で速やかに水垢を落としておくことで、清潔なキッチンをキープできる。水垢を完全に防ぐことは難しいが、蓄積する前にこまめに掃除をしてステンレスシンクに輝きを取り戻そう。
結論
ステンレスシンクにこびりついた水垢は「一気に落とす」より、日々少しずつ落としていくといったスタンスのほうがよい。無事に水垢を落とすことができたら、次はステンレスシンクに水垢を蓄積させないよう、こまめにお手入れする習慣を身につけよう。