1. プラスチックは重曹で溶けることはない?

「重曹でプラスチックが溶けるか」という疑問を解く前に、そもそも重曹はどういった成分なのか、何に使うものなのかなど、まずは重曹の基礎知識を身につけていこう。
重曹は人体にも存在する物質
重曹とは「炭酸水素ナトリウム」のことだ。これは人体にも存在する物質で、ふくらし粉(ベーキングパウダー)としても使われるものもある。やや溶けにくいが、もちろん水にも溶ける物質だ。「摂取過多」などは絶対に避けるべきだが、少々口にしても問題ないほど安全性が高いことで知られている。
重曹は「弱アルカリ性」のため、油汚れや皮脂汚れといった「酸性」の汚れを分解する力がある。そのため、ナチュラルクリーニングには欠かせないアイテムにもなっている。
なお重曹がお湯に溶ける、または酸性の物質(クエン酸など)と混ざり合って溶けると発泡する。この発泡の力を利用して、油汚れなどを浮かせて掃除するといった方法もある。
重曹は「弱アルカリ性」のため、油汚れや皮脂汚れといった「酸性」の汚れを分解する力がある。そのため、ナチュラルクリーニングには欠かせないアイテムにもなっている。
なお重曹がお湯に溶ける、または酸性の物質(クエン酸など)と混ざり合って溶けると発泡する。この発泡の力を利用して、油汚れなどを浮かせて掃除するといった方法もある。
プラスチックは重曹で溶ける?
プラスチックは重曹で溶けることはあるのか?という本題に入っていこう。
通常の使い方をした場合、重曹がプラスチックに触れたからといって、溶けることはまずないと考えていいだろう。溶けるどころか、むしろ重曹の結晶は塩よりも柔らかいことから、プラスチックなどの繊細な素材でも傷つきにくいといった特徴があるほどだ。
通常の使い方をした場合、重曹がプラスチックに触れたからといって、溶けることはまずないと考えていいだろう。溶けるどころか、むしろ重曹の結晶は塩よりも柔らかいことから、プラスチックなどの繊細な素材でも傷つきにくいといった特徴があるほどだ。
ただしプラスチックに重曹を使う際は注意点も
プラスチック容器の洗浄などに重曹を使う場合は、まず目立たない場所でシミや変色などを起こさないか試しておくと安心だろう。溶けることはないにせよ、大切なプラスチック容器であれば変色などのトラブルは極力防いでほしい。
2. プラスチックは分かったけど、それ以外に重曹で溶けるものは?

プラスチックは分かったが、それ以外に重曹によって溶けるものはあるのだろうか?基本的に、通常使用の範囲であればプラスチック同様「溶ける」といった作用はないと考えていいだろう。
ただし、溶けることはないにせよ、重曹を使用しないほうがいいアイテムや素材などはある。ついでに覚えておこう。
ただし、溶けることはないにせよ、重曹を使用しないほうがいいアイテムや素材などはある。ついでに覚えておこう。
重曹を使わないほうがいいアイテムや素材
・水拭きができないもの全般
・水が染み込みやすいもの
・銅、真鍮
・畳
・革製品
・貴金属
・クリスタルガラス
・アルミ
こういったアイテムや素材は溶ける、溶けないは関係なく重曹を使わないほうがいい。変色や変質、シミなどの原因になることがあるためだ。また、ワックスがけがされている床なども注意しよう。
また、前述のようにプラスチックも溶けることはないが、シミや変色などが生じないか、テストしてから使うことをおすすめしたい。
・水が染み込みやすいもの
・銅、真鍮
・畳
・革製品
・貴金属
・クリスタルガラス
・アルミ
こういったアイテムや素材は溶ける、溶けないは関係なく重曹を使わないほうがいい。変色や変質、シミなどの原因になることがあるためだ。また、ワックスがけがされている床なども注意しよう。
また、前述のようにプラスチックも溶けることはないが、シミや変色などが生じないか、テストしてから使うことをおすすめしたい。
3. プラスチックは重曹で溶けることはない!消臭や除湿に役立てよう

最後に、重曹のちょっと意外な使い方を紹介する。
重曹で消臭・除湿
重曹を粉末のまま容器に入れ、ふたをせずに冷蔵庫や冷凍庫内に置いておくだけで消臭効果が期待できる。2〜3カ月持続するうえに、使用後は洗剤として使えるため便利だ。三角コーナーや生ゴミのバケツなどには、直接振りかけておこう。
また、重曹には吸湿作用があることも分かっている。同じように粉のまま容器に入れた重曹をクローゼットや靴箱などに入れておくと、消臭と除湿のダブル効果が期待できる。
また、重曹には吸湿作用があることも分かっている。同じように粉のまま容器に入れた重曹をクローゼットや靴箱などに入れておくと、消臭と除湿のダブル効果が期待できる。
重曹は幅広い用途に活用できる
重曹を使ったからといってプラスチックが溶けることはない。もし溶けるとすれば、それは油汚れといった酸性の汚れだろう。ただし、用途や分量などはパッケージに記載されているものにしたがい、正しく使用してほしい。
また、溶けることはないといっても、少なからずプラスチックの変色といったリスクがある点は覚えておこう。不安な方は、プラスチックに重曹を使うのは避けたほうがいいかもしれない。
また、溶けることはないといっても、少なからずプラスチックの変色といったリスクがある点は覚えておこう。不安な方は、プラスチックに重曹を使うのは避けたほうがいいかもしれない。
結論
重曹は安全な素材とされており、実際に幅広い用途に活用されている。ただし、中には重曹が向かないアイテムや素材もある。変色やシミといったトラブルを防ぐためにも、この機会にぜひ正しい使い方を身につけておこう。